日本一わかりやすい、非公式なPower Apps ライセンス表
公式のPower Appsのサイトにあるライセンスがあまりにもわかりにくいので、勝手にわかりやすい表を作ってみました。
Power Automateも単体でいろいろなライセンスが出てきたため、ページを分けました。Power Automateに関してはこちらをご覧ください。
注意書きですが、この投稿は2020年9月23日時点のものです。最新のライセンス情報は必ず公式サイトをご覧ください。
本投稿は公式なものではないので、あくまでも参考までとし、実際のライセンスについてマイクロソフトへお問い合わせください。この投稿内容の責任は持ちませんので予めご了承ください。
重要なのでもう一度書いておきます:実際のライセンスについては公式サイトを見るかマイクロソフトへお問い合わせください。
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2019年10月11日追記:2019年9月末までの旧ライセンス体系はこちらをご確認ください。
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2020年9月23日追記:Project Oakdale のアップデートが含まれたことにより、Microsoft Teamsが含まれるライセンスでも一部使える機能が増えました。
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2021年10月12日更新:2021年10月1日より適用された新価格に更新しました。
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2021年11月2日更新:Azure から使える従量課金プランを追加しました。
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2021年11月17日更新:AI Builder クレジットが Power Apps プランでも追加された点を更新しました。
- 2021年11月23日更新:API実行回数の上限が大幅に追加されました。
- 2023年6月27日更新:価格を更新しました。
Power Appsのライセンス
PowerApps |
PowerApps |
PowerApps |
PowerApps |
PowerApps |
PowerApps |
PowerApps |
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定価料金(月額) |
625円 |
2,500円 |
1,250円 |
Office 365・Microsoft 365 |
Office 365 |
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アプリの作成・実行 |
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キャンバスアプリを作成する |
1個まで |
〇 |
〇 |
〇 |
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△ |
キャンバスアプリを実行する |
1個まで |
〇 |
〇 |
〇 |
〇 |
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△ |
モデル駆動型アプリを作る、実行する |
1個まで |
〇 |
〇 |
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△ 拡張としてのみ(※1) |
△ |
PowerApps Portalを作成する |
1個まで |
〇 |
〇 |
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△ |
PowerApps Portalを社内ユーザーが利用する |
1個まで |
〇 |
〇 |
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△ |
Power Pagesを匿名ユーザーが利用する |
¥ までのライセンス |
¥ までのライセンス |
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Power Pages を外部ユーザーが利用する (Facebook、Google、組織外のAADで認証するユーザー) |
¥ |
¥ |
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1テーブルで5,000件以下のデータを扱うアプリ |
〇 |
〇 |
〇 |
〇 |
〇 |
〇 |
〇 |
1テーブルで5,000件以上のデータを扱うアプリ |
〇 |
〇 |
〇 |
Teams内から作成したアプリのみ ※2 |
Teams内から作成したアプリのみ ※2 |
〇 |
〇 |
親子関係を持つデータ構造のアプリ |
〇 |
〇 |
〇 |
Teams内から作成したアプリのみ ※2 |
Teams内から作成したアプリのみ ※2 |
〇 |
〇 |
行レベルセキュリティが必要なアプリ |
〇 |
〇 |
〇 |
Teams内から作成したアプリのみ ※2 |
Teams内から作成したアプリのみ ※2 |
〇 |
〇 |
高度なアクセス制御が必要なアプリ (書きこみはできて、読み込みはできないなど、 CRUDを細かく設定する場合) |
〇 |
〇 |
〇 |
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〇 |
〇 |
各ライセンスに付随するPower Automate |
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Power Automateの作成・実行 |
△ |
△ |
△ |
△ |
△ |
△ |
△ Dynamics 365の |
シンプルな承認ワークフロー (申請・承認/却下) |
〇 |
〇 |
〇 |
〇 |
〇 |
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複雑な承認ワークフロー (差し戻し、承認ステータスの確認など) |
〇 |
〇 |
〇 |
△ |
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接続先・データ元 |
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スタンダードコネクタをアプリで使う (Sharepoint OnlineやOutlookなどのOffice 365系、
元々フリーで使えるクラウドサービス) |
〇 |
〇 |
〇 |
〇 |
〇 |
〇 |
〇 |
カスタムコネクタをアプリで使う |
〇 |
〇 |
〇 |
Microsoft Teams内での実行且つ |
Microsoft Teams内での実行且つ |
〇 |
〇 |
プレミアムコネクタをアプリで使う (Azure、SalesforceやServiceNow、Kintone、 HTTPリクエストなど) |
〇 |
〇 |
〇 |
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〇 |
〇 |
オンプレミスのデータをアプリやFlowで使う (SQLサーバ、Oracleなど) |
〇 |
〇 |
〇 |
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〇 |
〇 |
AI Builder |
250クレジット/ユーザー |
500クレジット/ユーザー |
〇 |
¥¥ とアドオンが必要 |
¥¥ とアドオンが必要 |
¥ |
¥ |
PowerApps |
PowerApps |
PowerApps |
PowerApps |
PowerApps |
PowerApps |
PowerApps |
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管理・運用・統合機能 |
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環境の作成 (テスト環境・本番環境などに分ける、 US・ヨーロッパ・日本に分けるなど) |
〇 |
〇 |
〇 |
Microsoft Teams |
Microsoft Teams |
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〇 |
新たに作られた環境でのアプリ・フローの作成・実行 |
〇 |
〇 |
〇 |
〇 |
〇 |
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〇 |
Microsoft Dataverse データベースの作成 |
〇 |
〇 |
〇 |
△ |
△ |
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△ |
Microsoft Dataverse データベースへのアクセス |
〇 |
〇 |
〇 |
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〇 |
〇 |
Microsoft Dataverse for Teams へのアクセス |
〇 |
〇 |
〇 |
Microsoft Teamsからのみ |
Microsoft Teamsからのみ |
〇 |
〇 |
Power Apps・Power Automateの管理用PowerShell、 コネクタの利用 (アプリの棚卸、アプリライフサイクル管理、 野良アプリの排除など) |
〇 |
〇 |
〇 |
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〇 |
〇 |
データ統合機能(ETLツール)の設定・利用 |
〇 |
〇 |
〇 |
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〇 |
データ損失ポリシー(DLP)の設定 |
〇 |
〇 |
〇 |
〇 |
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〇 |
データ損失ポリシー(DLP)の設定内容の反映 |
〇 |
〇 |
〇 |
〇 |
〇 |
〇 |
〇 |
容量 |
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Microsoft Dataverse for Teams 初期容量 |
なし ※4 |
なし ※4 |
なし ※4 |
2GB ※4 |
2GB ※4 |
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Microsoft Dataverse for Teams 追加容量 |
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Microsoft Dataverse のデータベース初期容量 |
1GB |
10GB |
1GB |
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Microsoft Dataverse のデータベース追加容量 |
50MB |
250MB |
従量課金 |
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Microsoft Dataverse のファイル初期容量 |
2GB |
20GB |
1GB |
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Microsoft Dataverse のファイル追加容量 |
400MB |
2GB |
従量課金 |
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APIコール回数(1日ユーザーあたり) |
6,000回/ |
40,000回 |
6,000回/ |
6,000回 |
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6,000回
|
40,000回 |
※1 Dynamics 365 Team Member にPower Appsのライセンスは含まれていません(Power Apps for Dynamics 365も含まれていません)。モデル駆動型アプリで利用できるのは、Team Member用アプリ内のカスタマイズとして、キャンバスアプリをフォームに埋め込む用途のみです。モデル駆動型アプリ単体が利用できるという意味ではありません。
※2 Microsoft Dataverse for Teams を活用したアプリのみ対応可能です。SharePoint カスタムリストでは対応できません。
※3 1つのテナントあたり、最大500個(または1TB)までのMicrosoft Dataverse for Teams 環境が作成できます。
※4 Microsoft Dataverse と Microsoft Dataverse for Teams は技術的には同じシステムを採用していますが、ライセンス的にはMicrosoft Dataverse for Teams はPower Appsの単体プランには含まれていません。
※5 2GBより容量を増加させることはできません。必要な場合はPower AppsのPer userプランまたはPer appプランが必要です。データ容量にシステム的な上限は現時点では設けていませんが、超過した環境では追加のアプリなどが作成できなくなります。データの書き込み等は業務に支障を起こさないために引き続き行えますが、ライセンス違反なので速やかに不要なデータの削除や移行が必要です。
よくある質問集
Q)Office 365と比べて、なんでこんなに高いのでしょうか?
A)Office 365は言っても十数個のサービスです。Power Apps per user plan は5個のアプリでも100個のアプリでも同じ金額です。
Q)Power Apps per user plan や per app plan で作ったアプリはOffice 365さえ持っていれば実行はできますか?
A)できません。PowerAppsのコンセプトとして誰でも作成者になりうるため、実行と作成は分けてません。
Q)Power Automate の実行回数はそのユーザーが上限に達するとそれ以上使えないのでしょうか?
A)2019年8月の発表により、実行回数という概念はなくなりました。代わりにAPIコール回数があります。
Q)Azure上のSQLサーバを構築した場合は直接SQLコネクタを使えるか?
A)Azure上でもIaaSのサーバに構築されている場合はSQLのポートを公開しない限り、オンプレミスデータゲートウェイが必要となります。
Q)Office 365 のライセンスだけで野良アプリや勝手にアプリを作られないようにするなどの制御はできますか?
A)できます。2019年8月の発表により、管理機能はどのプランでも利用可能となりました。ただし、環境を作成することは1GB Dataverse 容量が必要です。
Q)Office 365 がないとPower Apps や Power Automateは使えないのですか?
A)単体でも購入できます。G Suiteと組み合わせたり、全然大丈夫です。
Q)APIコール回数は、テナントで共有されますか?
A)テナント単位ではなく、ユーザー単位です。1日で回数はリセットされるので、よほど間違った(または高度な)使い方をしない限りは、この回数には到達しません。
Q)Power Apps per app planの場合、環境をまたいでライセンスを1人のユーザーに割り当てることができますか?(例えばユーザーAに対して本番環境とテスト環境のそれぞれに1つのアプリに対してライセンスを付与するとか)
A)Power Apps per app planは1つのライセンスに対して、1つの環境にのみ割り当てることが可能です。もし本番環境とテスト環境の両方でアクセスが必要な場合はそれぞれにPower Apps per app plan ライセンスが必要です。
Q)Power Apps per app planの場合、アプリに割り当てたら、ライセンスを持っていない全ユーザー(例えばOffice 365だけのユーザー)でも利用できるようになりますか?
A)Power Apps per app planはアプリ毎だけでなくユーザー毎にも必要です。そのため、アプリに割り当ててもライセンスを持っていないユーザーは利用できません。
Q)Office 365 に含まれる Power Apps を Salesforce や kintone などの製品と同等のレベルと思って比較してもいいですか?
A)Office 365 に含まれる Power Apps でできることは限られているので、有償な Salesforce や kintone と比較して何の意味があるのでしょうか?有料版の Power Apps と比較してください。
office365 E3ユーザですが、ExcelをSharePointに置いて共有するやり方・・特に社外でスマホやタブレットで使う際・・の使いにくさや、Accessの参照やデータ更新をタブレットなどで可能にするツールということで、PowerAppsに注目し、吉田さんの動画を拝見し、コレは行ける!と思ってMSのライセンス情報を見たのですが、わけが分らず、この頁に漂着しました。この頁は大変分りやすかったのですが、E3ユーザでは、たったのただの5000件までのデータしか扱えないことが分り意気消沈し、今、吉田さんのYoutube動画の#2の途中なのですが、この後を拝見するのは止める事にしたのです。せっかく分りやすく懇切丁寧な動画に行き着いたわけですが、実に残念。(もちろん価格だけの価値はあるツールとは思いますけど気軽に始められるものでもないというのが感想です)
来月のアップデートでMicrosoft Teams内であれば100万行まで扱えるようになる予定ですので、ご期待下さい!作り方はそれほど大きく変わらない予定です。
とてもわかりやすいです。ありがとうございます。