本日、Power Automate の新しいプランが公開プレビューとして発表されました。今まで、IT管理者は Power Automate のプレミアム機能を使い始めるためには、事前に必要なライセンスを予測し購入、利用者に割り当てる必要がありました。管理者が事前にライセンスの必要性を理解していれば問題ありませんが、まだ必要性を把握していない場合や、利用量をスケールアップ/ダウンする必要がある場合など、多くのシナリオが実際には存在します。そこで今回 Power Automateでは、使用した分だけ支払う従量課金プランを発表しました。これにより、Power Automate を低リスクで開始し、使用パターンに基づいて時間をかけて投資を拡大する柔軟性が高まります。

とりあえず試してみる

組織内の多くのユーザと共有するエンタープライズフローを構築する場合、どれだけのユーザがそれを使いたいと思うかを予測するのは難しいことが多く、ライセンスニーズを事前に予測することは困難です。このような場合、まず従量課金制で使用パターンを把握し、その上でプレミアムプランのライセンス購入の可否を判断することができるのです。

コストを組織で共有する

多くの組織では、ライセンスのコストを、ライセンスを使用した部門やチームに割り当てたいと考えています。 従量課金制では、各部門の予算とリンクしたAzure サブスクリプションを使用してフロー実行の支払いをチーム負担にしてもらうことが可能で、Azure コスト管理機能とAzure タグ機能を使用してコストを可視化できます。

Power Automateの従量課金プランを設定すると、ユーザーはプレミアムPower Automateフローを構築して実行し、これらのフローの実行回数に基づくAzureサブスクリプションを使用して使用料を支払うことができます。これは、フローを実行する前にライセンスを購入し、ユーザーに割り当てる必要がある、既存のPower Automate per user プランとは対照的です。

単体ライセンスを割り当てられているユーザーとフローは、フローを実行しても料金が発生しません。つまり、ユーザー単位のプランを活用して、従量課金環境でフローの一部のユーザーにライセンスを付与すると同時に、Power Automate の従量課金メーターを使用して一時的な使用に対応することができます。Power Automate の従量課金メーターの使用レポートは、Power Platform 管理センターからダウンロードできる従量課金の消費レポートで確認でき、ユーザーを単体ライセンスに移行して最適な価格設定にすることができます。 フロー実行の請求の仕組みの詳細については、ドキュメントをご覧ください。

フローを簡単にテスト・修正できるように、デザイナーでフローをテストしたり、失敗したフローを再送信しても、料金は発生しません。また、クラウドフローや有人フローで「子フロー」機能を使用する場合、親フローの実行に1回のみ課金され、子フローの実行には課金は発生しません。

Power Automateに加え、Power Appsや Microsoft Dataverseなどの他のサービスも、Power Platform 全体で柔軟なライセンスを提供する従量課金モデルで利用できます

組織ですでに1つ以上の Power Platform の従量課金環境が構成されている場合、Power Automate の従量課金はそれらの環境で有効となります。そして、それらの環境での Power Automate の使用は、Azure サブスクリプションに請求されることになります。詳細はこちらのドキュメントに記載されています。

詳細は以下の動画からご覧ください(英語)