マイクロソフトはDynamics AX7(コードネーム”Rainier”)のRTW「Release to Web」版を4月にリリースしてから3ヶ月が経過し、6月にはUpdate 1をリリースしました。今回はこの最新版のDynamics AXを使った、Azure環境でのデプロイ方法をご紹介します。

まず、以下のリンクから、「The organization administrator should click HERE to obtain the Microsoft Dynamics AX 90 day trial offer.  This public preview offer will expire automatically within 90 days.」という文章の「HERE」をクリックし、試用版のDynamics AXを有効化します。

 

お客様向け(CustomerSource)

https://mbs.microsoft.com/customersource/global/AX/news-events/news/Microsoft_Dynamics_AX_Public_Preview

パートナー向け(PartnerSource)

https://mbs.microsoft.com/partnersource/global/news-events/news/Microsoft_Dynamics_AX_Public_Preview

 

すでにOffice 365、Dynamics CRM、Azure等のログインをお持ちの場合は「既存のサブスクリプションに追加しますか?」をクリックします。

 

以下の画面が表示されます。

「続行」をクリックします。

Office 365管理センターの「Dynamics AX」が追加されています。こちらをクリックします。

 

「Lifecycle Services」というページが新たに開かれます。「Sign in」をクリックし、ログインします。

 

初回開く時は、以下の画面が表示されます。「日本語」を選択し、「同意」をクリックします。

「最近のプロジェクト」の下にある、「+」ボタンをクリックし、新しいプロジェクトを追加します。1つの環境が、1つのプロジェクトという考えです。

 

プロジェクトの名前を選択します。産業はどの種類でも問題ありません。方法もどれでもOKです。

記入後「作成」をクリックします。

 

「環境」の下の「+」ボタンを押します。

 

「環境の配置先を選択します」では「Azure」を選択します。

 

現時点ではAzure環境が関連付けられていないため、以下確認が表示されます。

「はい」をクリックします。

 

「Microsoft Azure ポータル」をクリックします。

 

Azureのクラシックポータルがブラウザの別タブか画面で表示されます。「設定」をクリックします。

 

「サブスクリプションID」のメモを取ります。

 

先ほどのLifecycle Servicesのタブまたは画面に戻ります。Azure コネクタにある「+追加」をクリックします。

 

「名前」は任意でわかりやすい名前を入力し、Azure サブスクリプションIDでは、先ほどコピーしたサブスクリプションIDを入力し、「Azureにサインアップ」をクリックします。

 

「管理証明書をダウンロード」の下にある、「ダウンロード」をクリックします。

証明書ファイルがダウンロードされます。

 

再度Azureのクラシックポータルに戻ります。

「設定」の「管理証明書」へアクセスし、「管理証明書のアップロード」をクリックします。

 

「ファイルの参照」をクリックします。

 

先ほどダウンロードした証明書「LifecycleServicesDeployment.cer」を選択します。

 

アップロードされると、以下のような画面が表示されます。

 

もう一度、Lifecycle Servicesの画面に戻ります。

Azureリージョンは任意の場所を選びます。(この例では東日本を利用しています)

 

追加されると、以下のような画面になります。これでLifecycle ServicesとAzure環境が紐付けられました。

 

次にDynamics AX環境を追加します。環境の下の「+」をクリックします。

 

環境の配置先は「Azure」を選択します。

 

配置するトポロジは「DEMO」を選択します。

 

デモは現在2種類選べます。この例ではアップデートが含まれている環境を展開します。

 

環境名を入力し、サイズは一番小さいD4を今回は使用しています。もちろん別のサイズを選択しても問題ありません。(D4が選択肢の中で一番安いサイズです)

 

これで準備が整いました。チェックを入れて、「次へ」をクリックします。

 

「配置」をクリックします。

 

これでAzureでの環境構築が開始されました。「DynamicsAXDemo」をクリックします。

 

クリックすると、現在のAzureの状況が確認できます。画面右上が「Deploying」となっていたら、構築中を意味します。D4ではおよそ1時間半ぐらいかかりました。

 

「Deployed」になると、AXの構築は完了しています。「Login」から「Log on to Dynamics AX」をクリックします。

 

Dynamics AXが起動します。

 

これでDynamics AX7が起動されました。

 

参考記事:

https://community.dynamics.com/ax/b/axdilip/archive/2015/12/23/steps-and-tips-to-deploy-the-new-dynamics-ax-7-environment-on-azure

https://ax.help.dynamics.com/en/wiki/sign-up-for-a-microsoft-dynamics-rainier-preview-subscription/#deploy-dynamics-ax-environments

https://blogs.msdn.microsoft.com/lcs/2016/05/27/may-2016-release-notes/