Power BIの分析結果をもとに、Microsoft Flowと組み合わせて行動をする
マイクロソフトはPower BIのデータをもとに、Microsoft Flowをトリガーさせられる、新しいMicrosoft Flowのコネクターをリリースしたことを発表しました。これにより、Power BIで設定したアラートをもとに、メールを送信するなどの処理をMicrosoft Flowで設定できるようになりました。以下は発表内容を和訳したものです。
本日、我々はMicrosoft Flowへ接続できるPower BIデータアラートコネクターを発表しました。Power BIによるデータアラート通知の力と、数百ものアクションが実行できるFlowを組み合わせることにより、より簡単にインサイト情報に対する奥深く、意味のあるアクションがとれるようになります。
Microsoft Flowは増加しつつあるアプリケーションやサービスに対しビジネスユーザーを支援し、自動的にワークフローを設定できるSaaS型のサービスです。日々の組織内の業務に対してFlowを設定し、重要かつ定期的なタスクを任せることができます。例えば、Flowを作成して、「重要なメール」としてフラグを立てた上司からのメールに対してSMSメッセージを送信したり、お客様からサポートの問い合わせがあった場合にWunderlist内でToDoタスクを自動的に作成するといったことが可能です。
データアラート機能は、Power BIの最近リリースされた機能の一つで、ダッシュボード上のタイルが特定の条件に一致した場合に通知してくれます。例えば、「日々の入荷数」が1万以上を超えた場合にプッシュ通知をによるアラートを送ることができます。このリリースでは、Power BIのデータアラートコネクターをFlowへ追加しました。これにより、Power BIのデータアラートから、たくさんの人気のあるアプリやサービスに対してアクションをトリガーさせることができます。アラートとなった値をそのままセキュリティグループへメール送信することができます。Slackのチャンネルにタイルへのリンクを投稿できます。Trelloで新たなカードを追加することができます。Flowのコネクターは毎週追加されていっているため、可能性は無限大で、どんどん大きくなっています。
Power BIとFlowを組み合わせてみよう
始める準備はできましたか?以下のチュートリアルでは、はじめてのフローを作成してみます。このベーシックな例では、Power BIからデータアラートが発生した場合に、メールを送信するフローを作成してみます。この例はサポートチームに対する問い合わせが急激した時などに利用できることが想像できますね。
まず、Power BIへアクセスし、データアラートを設定する必要があります。設定方法は、こちらから。
アラートを設定したら、Microsoft Flowへアクセスし、企業または組織アカウントでサインインします。
サインインしたら、「自分のフロー」をクリックし、
「一から作成」を選択します。
まず最初にトリガーを作成する必要があります。これにより、Flowが動くようになります。「他のトリガーを検索してください」と表示されている、検索ボックスから「Power BI」と検索し、
「Power BI – When a data driven alert is triggered」を選択します。
次に、Microsoft FlowでトリガーさせたいPower BIのアラートを選択します。
次に、Flowでトリガーされた場合のアクションを設定します。今回のケースでは、新たにメールを送信するアクションを追加します。先ほど追加したPower BIトリガーの下の「新たなステップ」をクリックします。検索ボックスで、「Outlook」と入力し、「メールを送信」を選択します。
注意: この例では、Exchange Onlineのメールボックスを利用されている想定でお話ししています。そうでない場合はSMTPアクションを選択することで、SMTPサーバ経由でメール送信することが可能です。
(著者追記:アラート系を設定される場合は、大量のメール送信も考えらえるため、SendMailを利用されることをおすすめします)
次に、どの項目を送信するかを選択します。このメールは設定いただいたメールから送信されることをお忘れなく。
また、メールアクションのどの項目をクリックしても、右側にボックスが表示され、情報を追記することができるようになります。Power BIのデータアラートトリガーでは、これらの情報が含まれます:
- alertTitle: Power BIデータアラートの名前
- alertThreshold: アラートが発生した閾値
- isAlertTriggered: アラートがトリガーされたか否か。Power BIデータアラートがトリガーであれば、この通知は必ずTrue(正)と表示されます。
- tileURL: アラートが設定されたタイルへのURLです。
- tileValue: アラートがトリガーされた際のタイルに表示されていた値です。
このメール内容で問題なければ、「フローを作成」をクリックし、これで設定は完了です!
次回、データアラートがトリガーされると、Flowは構成された内容を基にメールを送信するようになります。
次のステップは?
Flowに関するその他のアイデアに関しては、Flow テンプレートのページを確認して、ギャラリー内の人気のアイデアをご覧ください。今回の例も含め、Power BIコネクターを利用したFlowテンプレートを追加しました。
更に、数週間後に新しいFlowコネクターをリリースする予定ですので、Power BIブログの新しい投稿にご期待ください。
FlowとPower BIを組み合わせるアイデアをお持ちですか?Power BI UserVoiceからぜひ投票してください。
かっこいいFlowを作成しました?ぜひPower BI forumsで共有してください。あなたのFlowが次回のPower BI Flowのブログ投稿で公開されるかもしれません!
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