Power Appsで学生向け言語学習アプリを作った話
今回は Microsoft Power AppsとMicrosoft Translator を利用した、言語学習アプリを作ったお話をします。Power Appsの興味は別として、子供から大人まで、英語のリスニングとスペリングを強化されたい方にはおすすめです!
完成したアプリ
1日で作成したアプリは以下のような感じです。
難易度が4段階から選択できるようになっており、難易度に応じて単語の複雑さが変わります。
単語は音声で読み上げられ、その聞き取った文字を入力し、正しく入力できると点数が上がる仕組みです。
1分以内に何フレーズ聞き取れるかを計ります。文字数に応じて加点点数も変わります。
聞き直したい時は耳を澄ませている人をクリックし、本当に困ったときは、困った人をクリックします。
実際の動作している動画はこちらです:
仕組み
仕組みは極力シンプルにしました。
データソースとしては、2種類利用しています。
- Microsoft Translator
音声で単語を読み上げるために利用します。 - Wordlist(Excel)
アプリで利用する単語データです。
この2つ目の単語リストは、Googleが提供している、最も利用されている英単語をExcelに変換し、それを直接アプリにインポートしました。
Microsoft Translatorにはテキスト読み上げの機能があり、それがPower Appsではそのまま以下の関数を用いて、読み上げ機能を組み込むことができます。
MicrosoftTranslator.TextToSpeech(読み上げる文字,”言語”)
Microsoft Translator をPower Appsで利用する方法についての詳細はこちらの公式文書から確認いただけます。
ダウンロードとセットアップ方法
- ZIPファイルをダウンロードします。(ダウンロードしたZIPファイルの展開・解凍は不要です)
- make.powerapps.comへアクセスし、画面左側の「アプリ」を選択します。
- 「キャンバスアプリのインポート」をクリックします。
- 「アップロード」をクリックし、手順1でダウンロードしたZIPファイルを選択します。
- 「インポートの設定」の「更新」を「新しく作成する」に変更します。
- 「インポート」をクリックします。
- アプリの一覧画面に「Language Master」アプリが表示されています。これで登録完了です。
必要なライセンス
プレミアムコネクタを利用していないため、必要なライセンスは以下のいずれかです。
- Office 365 Business Premium
- Office 365 Enterprise
- Power Apps 単体プラン
- Dynamics 365
作成することになったきっかけ
きっかけは兵庫県立神戸甲北高等学校にて高校の先生をされながら、Microsoft MVPでもいらっしゃる、スーパー教師の松本さんからのご連絡/ご相談でした。
ということで、すぐに着手しました!
ご相談いただいたのが1月30日12:37だったのですが、作成が終わったのが…
…翌日の15:55ということで、仕事もあったので、若干時間がかかりましたが、こうしてゲームが誕生しました!
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