Microsoft Inspire 2019 Corenote (コアノート)まとめ
今年も始まりました、Microsoft Inspire 2019!
この投稿ではInspire 2019のCorenote (コアノート=基調講演)での発表内容について、まとめました!
昨年からはマイクロソフト社内のイベント「Microsoft Ready」との合同開催となっており、今年も同じ形式で3日目が両イベントの合同コアノートとなっています。こちらの投稿はMicrosoft Inspireとしての1日目の方の投稿です。(以下スケジュールを見て下さい)
Inspire 3日目の、Satya Nadella によるMicrosoft Ready + Microsoft Inspire Corenoteはこちらをご覧下さい。
まずは、One Commercial PartnerのGavriella Schuster氏からはじまりました。
みなさんのパートナーシップを非常に重要視しており、直近パートナー様内部で利用可能な権限(Internal Use Rights)についてネガティブな反応が思っている以上に多かったことがわかりました。そこで今回、この変更についてもう一度撤回することを決定しました。
2019年度のマイクロソフトパートナーオブザイヤーのみなさんです。
私は個人的にみなさんに御礼をしたいので、スターバックスとの協力で、参加者全員に「マイクロソフトクラウドマキアート」を無料で提供します。
ゲストとして、Simon Sinek氏をお招きしました。
リーダーシップは管理することが業務なのではなく、管理配下の人たちの面倒を見る行為が業務なのです。
従業員の人々がいかに自然に仕事ができるようになるか、が重要です。
リーダーは常に部下から信頼を得る必要があります。部下とリーダーが双方向に信頼しあえる環境を作り上げる必要があるのです。
信頼を得るために助けるを求めること自体が、相手を信頼しているというしるしにもなるのです。
Judson Althoff 氏のセッションが始まりました。
2019年度は業種特化型にしたことで、マーケットからの反響は非常に良いものになりました。
個々の製品にフォーカスするスタイルから、ソリューションへと移行していきました。
一番重要なのはカスタマーサクセスです。そしてこれを実現するには、パートナーが必要なのです。
例えばKrogerは小売業だったのが、いまではテクノロジー企業へと変革できました。
今年は800万の新規顧客連絡先を発掘し、100万時間以上の会話を元に、パートナー様に案件をお渡ししてきました。
少しDiversity & Inclusionについてお話を共有したいと思います。
Diversityという観点で、様々な人を単純に雇うだけではいけません。FargoではInclusion Dayを設け、一緒にコラボレーションが行える時間を作ることでお互いを知り合える機会を作りました。
そして、今年はコミュニティ向けに住居を提供していきました。
我々は今年、100億円以上の投資を行い、すべての人に「モダンなスキル」を得られるようにし、デジタルな世界に参加できるようにします。
現場からの声を経営室につなげることができます。例えば、
どんな会社もテクノロジー企業へと変わりつつあります。なので、より多くの人がテクノロジーを活用できる環境が必要です。我々はGithubにより効率よく、エリートな技術者が効率よく開発できる環境が必要になります。そしてPower Platformにより「市民開発者」にTech Intensity(テクノロジーの強度)を提供していきます。
それではユニリーバの事例をご紹介します。
従業員にインサイトとデータを提供し、すべての人々が予測できるようにする環境を作り上げる必要があるのです。
ユニリーバのチーフエンジニア、Dave Penrith氏にお話をお伺いします。
ユニリーバの工場での事例を紹介します。
こちらは石けんを製造する現場です。
問題が発生すると、物理的に確認する必要がありました。
ユニリーバではデジタルツインを作り上げました。
我々はとりあえず全てのデータを突っ込むことにしました。その後で使えそうなデータを取捨選択し、都度アルゴリズムを改善していきました。
この装置では石けんを毎分500個製造しています。
センサーをあらゆるところに設置し、Azure IoTへデータを送信しています。
その中でも一番重要なのは、この3つのセンサーでした。
今年は世界70拠点に監視対象を増やします。
Power BIにより、データを可視化するだけでなく、欲しいデータへ加工することができるのです。
しかもすべて、Teamsから直接見ることができます。
アラート情報を重要度別に分けることができたことで、2分かかっていたデータ確認作業も一目で確認できるようになりました。
ユニリーバではエネルギー利用量を削減しようとしています。
このダッシュボードにより、従業員は工場を横断してエネルギー利用量を確認することができ、例えばドイツのマンハイム工場の方が低いことがわかったのですが、彼らは別のモーターを利用していたので、他の拠点でも採用することにしました。
Teamsを活用して、従業員のコラボレーションプラットフォームとして採用しています。
デジタルトレーニングを公開し、従業員の教育を行っています。
それでは実際に工場の従業員にお話を聞いてみましょう。
テクノロジー導入前は様々な品質検査がありました。
Excel検査結果を記入していました。結構受動的に対応していたんです。
我々はPowerAppsに出会いました。
いまはこれで品質検査結果を登録しています。
製品の写真をとって、直接クラウドへアップロードすることもできます。
環境の改善にもつながりましたし、従業員のみなさんは、より効率よく働くことができるようになり、喜びました!
ユニリーバ様からは6週間でデジタルツインを作り上げて欲しいということで、我々パートナーチームからは反対を受けましたが、やろう!ということで二日後にはブラジルへ行き、6週間後にはフルでストリーミングデータを送信できるデジタルツインを作り上げることができました。
次の課題はDynamics 365のField Serviceなども含めることで、いかに更に効率よく、生産ラインの稼働率を上げられるかという取り組みなどを行っていこうと計画しています。
そして、データを標準化させるという観点では、ユニリーバとしてもOpen Data Initiativeに関しても期待を寄せています。
ユニリーバ様が成功した重要なポイントは「バリュー創出」を行ったことです。
デジタル変革を起こすための目的が明確に定まっていたわけです。
まずは、技術の話をする前に、コンサル的なアプローチをとり、「ビジョンと戦略」を考える必要があるのです。
次は企業文化です。何も指示がなくても、従業員が能動的に企業文化に沿って、行動を起こす環境が必要です。
そして、そのお客様に沿った独自のソリューション(ポテンシャル)です
最後に、組織の変革を行うための、能力を身につけてもらう環境を整えることです。
例えば、先ほどのユニリーバでのPowerApps等を活用した、Tech Intensityの向上などのことです。
今年はさまざまなイノベーションを行っていきます。
実際に起きた変革の事例についてお話していきたいと思います。
スペインのMicrosoft MVPのお話をしたいと思います。
アクセシビリティに対応したモビリティアズアサービス(Mobility as a Service)
により、400万人に視力に問題のある方へ貢献できるソリューションを作り上げました。
カナダでは、各医療研究所のデータを共有できるようにしたことで、数ヶ月かかっていたがん細胞の分析を数日に削減することが可能となりました。
インドでは穀物の検査を1つ1つ行っていたのですが、もし問題がおきた場合、村1こ分の穀物をだめにするリスクにも常に面していました。いまでは、コンピュータービジョンで実施できるようにしました。
すべての人々にデジタル変革を提供していきましょう。そして全ての人々にデジタルな体験が得られるようにしましょう。
我々のもともとのパートナーシップは、製造業のサプライチェーンに近しいものでした。
マイクロソフトがソフトウェアを製造し、パートナー様が導入し、マイクロソフトがサポートする。あまり信頼というものは問題になりません。
クラウドによって変わりました。いままでのように分担していません。我々は共にサービスをお客様に提供する必要があります。どの部分でも問題は発生させられません。つまり、いままでに以上にお互いに信頼できる必要があります。
今年、我々マイクロソフトが最も注目していくマーケットの計画です。
我々はTeamsが仕事のハブになると考えています。Teamsで会議も、予定もコラボレーションもすべて行えます。すべての業務プロセスをTeamsに持ってくることができるのです。
そして、PowerAppsを業務のプラットフォームとして提供することができるようになります。
Jacks Diving Lockerは、PowerAppsを利用することで、スケジュールからERPまですべて一気通貫で接続できるアプリケーションをたった2週間で作りました。
重要なのは、この導入パートナーのConfluentでは、Jacks Diving Lockerのようなお客様に既に500以上のアプリを導入しています。
Stone Forest ITは、CarClub社のアプリ基板を変革を起こしました。
Dynamics 365を導入することで、完全に顧客体験を一新することができました。
次にAzureです。我々の調査によると、WindowsサーバとSQLサーバで未だに稼働しているものは60%残っています。
Azureに関しては非常に多くの投資をお客様に、パートナー様に今後も行っていきます。
クラウドでの通貨はデータです。データに分析とAIを搭載することで、インサイトが得られるようになります。その環境を整えるには、クラウド化が必要なのです。
AccentureとAvanadeでは、お客様のオンプレミスにあるサーバー群をAzureへ移行していくプロジェクトデザインを作成しました。このデザインでは、直ちに1つ目のサーバーをクラウド化していきます。
我々はAzure Lighthouseを提供します。マネージドサービスを一気通貫で管理できる新しいサービスです。
我々は3つの方針を今年設定しました。
「テクノロジーの強度」、「お客様中心」、そして「単純さ」です。
テクノロジーの強度では、
単純さについては、我々社内の組織体系についても、よりシンプルなものになりました。
Azure Marketplaceでは、12000ものアプリケーションやサービスを提供しています。
こちらは、お客様が直接契約するパターンです。
そして、今年はAppSourceではお客様がマイクロソフトを経由して契約するパターンに対しては、我々のマイクロソフトの営業も支援します。
新たな試みとして、お客様がマイクロソフトに変わってCSP(クラウドソリューションパートナー)とパートナー様のサービスを契約するパターンに対して、CSPが支援するように設定していきます。
つまり、22000人のマイクロソフト社員だけでなく、7万社のパートナー様もAppSourceのサービスを販売していくことを意味しています。
パートナー様は新しいパートナーセンターにより、APIで連携して、パートナー様が持っている独自のCRMシステムで案件管理できるようになります。
皆さんのおかげで、いまより多くのことが実現しています。
マイクロソフトをパートナーとして選定頂き、ありがとうございます。
update有難うございます。CRMとDynamics,IOT今後益々企業内のデジタル化は加速すると思いますが、次に顧客、サプライヤー、消費者とのシェアードワークプレイスにシフトすることを考えると、日本のDXは本当に急務でデジタル基盤を早く構築する必要があると痛感します。因みにユニリーバでデジタルマーケティングオフィサーができ、デジタルマーケティング部隊をクローバルに組織化したのほ10年前です。(^-^)