Microsoft Flow でより高度なフローが作成可能に
Microsoftは、IFFFT製品のMicrosoft Flowを大幅に機能強化したことを8月31日に発表しました。
今回は、それらの機能について紹介していきます。
複合型分岐(Nested conditionals)
従来のMicrosoft Flowでは、単一の条件分岐が設定できましたが、それ以外の複雑な分岐は設定できませんでした。今回の機能強化により、条件分岐の中に、さらに条件分岐を設定できるようになりました。実装するには、「Add a condition」をクリックしたあとに、更に「Add a condition」ボタンが押せるようになっています。
これによって、例えば、旅費の承認申請で、精算日が未来の日付かどうかをチェックしてから、承認フローを実行させるといったことが、できるようになりました。また、承認結果に基づいて、別の分岐を実行するといったことも、今回のアップデートで可能になりました。
上記例では、承認フローで二つの条件が設定されています。まず、承認申請が早すぎるかどうか。もし早すぎる場合は自動的に却下されます。次に、マネージャーへ承認依頼のメールをします。あとはマネージャーが承認するか却下します。
個別に適用(Apply to each)
多くのケースで、ひとつのアクションに対して複数の結果(アレイ)が返ってきたりします。例えば、新しいメールに複数の添付ファイルがあったり、検索APIを利用した場合に複数の結果が表示されます。個々に適用(apply to each)ループによって、それらリストの対して一つずつ実施することができます。更に条件もそれら結果に対して適用することも可能です。個別に適用(Apply to each)または継続的に実行(Do-until)を設定するには、「New Step」をクリックし、「More」をクリックすることで設定できます。
継続的に実行(Do-until)
継続的に実行ループでは、ある特定の条件が満たされるまで繰り返し実行されます。一番頻繁に利用するシナリオは、承認フローなどの時です。例えば、新しいレコードをデータベースへ登録した際に、特定の項目が「承認」の状態となるまで次のステップに進まないように設定できます。
アレイのフィルター(Filter arrays)
フィルターステップを追加することができ、これによってある特定のフィルターが適用されたアレイのリストに対してのみ実行するといったことができます。例として、メールの重要性が「高」に設定されている場合のみ等。
文字列引数の設定(Compose string variables)
もし、同じ値をフローの中で何度も利用する必要があるとしましょう。(例えば、メールを送信する際に同じメッセージを利用したい等)そういった場合は、文字列引数(string variables)を設定することができます。
スコープ(Scopes)
スコープ機能は、2つ以上ものアクションをグループ化することができるようにします。スコープの中にアクションを設定した場合に、視覚的にまとめられるため、デザイナーで表示する内容がよりシンプルになります。
まとめ
これらの機能追加により、より幅広い種類のロジックが作成できるようになりました。みなさんのフィードバックにより、次にどのような機能が必要で、取りかからないといけないかがわかります。実は、上記の機能は、フィードバックフォーラムでも一番要望されていた機能でした。是非、フォーラムへ新しいアイデアや、利用シーンをお教え下さい。
コメントを残す