現在「Project Madeira」として開発が進められている、Dynamics 365 Business Editionには、Outlook Onlineとの連携機能が備えられています。今回はその一部機能についてご説明します。

以下の例では、まだDynamics 365で登録されていない連絡先からOutlookでメールを受信したことを想定しています。受信メールの画面左上の「Project Madeira」ボタンをクリックすると、連絡先の登録確認項目が表示されます。Dynamics 365に新規で連絡先を追加するか、既存の連絡先一覧を表示することが可能です。

新規で追加を選択した場合、Outlookの画面を離れることなく、既にDynamics 365上で登録されている取引先企業と関連付けることができます。もし記入項目で不明な点がある場合は、クリックすると、ヒントが表示されます。

この連絡先を修正したい場合は「Edit（編集）」をクリックします。この画面の中で修正するのが難しい場合は、「Pop Out（ポップアップ）」ボタンをクリックすることで、画面が新たに表示されます。編集以外にも、営業機会の作成、訪問などの行動記録の作成、見積書の作成や、レポートの送信が可能です。

次回メールを同じ人から受信した場合は、システムが自動で連絡先を認識します。取引先企業と関連付けられていない場合は、システムが関連付けるか提案します。これらの処理は全てOutlookの画面から操作しつつ、Dynamics 365のデータも更新できる仕組みとなっています。

情報元: https://totovic.com/2016/06/24/contacts-in-project-madeira-via-outlook-client/