Microsoft Inspire 2017 2日目のキーノート
Microsoft Inspire 2017 2日目のキーノートまとめです。(旧World Partner Conference)
小さな彼女で人生が変わりました。彼女はシンプルなのに80000USDもする義手をもっていました。
そこで私の発明に可能性を感じました。私の義手は彼女のもう片方の腕をスキャンした情報をもとに3Dプリンターで作れ、もっと安くて精度の良いものが作れるのです。
指一本一本が動きます。
本物の腕よりも軽く、数千分の一の価格で提供できました。
3Dのコンピュータとプリンタ技術により実現できます。
技術はイノベーションをもたらします。
使い方次第で便利なツールへと変化するのです。
アートは常に進化します。
重要なのはバリアを突破することです。
Viva la Vidaの演奏
Worldwide Commercial Business のExecutive Vice President – Judson Althoff氏
3つの軸について話します。まずは戦略について話し、デジタルトランスフォーメーションについて、パートナーとお客様の事例について話します。3つ目は内緒です。
4つのソリューションエリアについて話します。
ビジネスアプリケーションは進化しています。
今はインテリジェンス主導のアプリケーションになっています。
データの蓄積を支えるのが、アプリケーションとそのインフラストラクチャです。
最後にデータですが、インテリジェンスはデータがなければ成り立ちません。
AIや機械学習などは素晴らしいですが、裏で蓄積されるデータがなければ、何の役にもたちません。
デジタルトランスフォーメーションを実現するには、テクノロジーだけでは不可能です。業界の知識が必要なのです。深い専門性が必要です。
今年度からMicrosoftは6つの業界に注目します。
教育、金融、政府、医療、製造と小売業です。
新しいコマーシャルモデルが以下の通りです。
正しい業界のスペシャリストとなる人材を適切な顧客へ割り当てます。
コマーシャルパートナーは重要な存在です。パートナーとしては、3つのキーエリアがあります。
- Build-with – あなたと一緒に実装します。
- Go-To-Market では先ほど述べた4つのデジタルトランスフォーメーションの軸で支援します。
- Sell-with セグメント別と業種別で支援します。
Corporate Vice President – Toni Townes-Whitley
業種フォーカス、パートナー主導が今年のマイクロソフトの方針です。
金融 – 「デジタルネイティブ」によって、金融業界では9兆ドルの需要が2025年までに増えます。
製造 – インダストリー4.0のソリューション提供により、310億ドル投資されます。
小売 – 売上は22.5兆ドルに今年は達して、2018年までに28.3兆ドルに成長します。
教育 – 現在の65%の学生は存在しない職業へ就職するでしょう。
医療 – 2020年では、主に3つの病気に対する医療費の構成となるでしょう。
政府 – スマートテックへの投資は20年で41兆ドルになるでしょう(CNBC)
普段パートナーシップを組まない組み合わせでCUBIC社と組みました。
我々のAzureやIoTソリューションに着目頂きました。
渋滞を改善できます。
Microsoftはイノベーションを生産性を提供します。
CUBICはモビリティの技術を提供します。
我々は日々1100万人のロンドン市民の地下鉄や公共バスを支援しています。
これからのパートナーシップが楽しみです。
これから業界に成功をもたらすために4つの方法で支援していきます。
新しいパートナーモデルを提供します。
従来マイクロソフトは業種別にすることはありませんでしたが、これからはこれら6つの業界に対し重点的にサポートしていきます。
新たらしいツールとして、ソリューションマップなどを開発し、提供していきます。
みなさんが提供するソリューションと組み合わせるためです。
以下は医療業界で提供できるソリューションの例です。
次に従業員へ力を与えた方法について語ります。
事例はHIV撲滅に向けてのプロジェクト「90-90-90」の例です。
南アフリカのUgu地方でのターゲットとして、
90%の人口がHIV感染の合否判定を知ります
90%のHIV患者はHIV治療を受けます。
90&の治療により改善が見込まれます。
以前(VANTAGEプログラム適用前)はもっと低く、現在VANTAGEを適用してからは、指数は改善してきています。
Ugu地方の全ての病院をこの画面で状況確認できます。
現在VANTAGEにより、99000人がHIVであることを知り、95000人が治療を受けられます。86000人が治療により改善しています。
Azureによりセキュアな環境が使えるようになりました。そして機密にしたい患者向けにはハイブリッドクラウド環境を利用します。
次に顧客とエンゲージすることについてお話します。
Adobe Campaign + Cortana Intelligence Suite + Azure CosmosDBの事例
パートナー:Sephora社、顧客:SapientRazorfish
顧客のプロフィールを見てみましょう。
毎月の購買履歴が確認できます。
何を購入するのか、何をオンラインで購入しているのかわかり、
ここで適切なキャンペーンを設定できます。
ドラッグ・アンド・ドロップだけでキャンペーンが設定できます。
ワンクリックで、送信する広告メールを設定できます。
Adobe Campaignではプッシュ通知に対応しており、個人単位でカスタマイズできます。
Power BIにより、Adobe Campaignからの全ての顧客のデータが確認できます。
Cortana Intelligence Suiteに取り込み、Azure Machine Learningで誰にキャンペーンを立てるべきか、予測してくれます。
結果はAdobe Campaignに反映されます。以前は自動ではできませんでした。
AdobeはAPI提供しているため、簡単に他システムと連携できるのです。
次にどのように業務効率化を図っているか話します。
Ertechでは絶滅危惧種が沢山居る島での清掃を助けています。
環境改善のために廃棄用コンテナの場所を把握する必要があるのですが、従来はGPSやバーコード、RFIDで追跡してましたが、別々のシステムだったので把握するのが大変でした。現在はデータは全てCosmosDBに保管されており、すべてこのシステム上から把握できます。
例えばこの地区でコンテナを移動するとしましょう
バーコードスキャナで在庫の移動登録ができます。これは全てAzure上にデータが記録されます。
ドローンで在庫棚卸しを実現可能になりました。
ドローンは在庫へ飛び、バーコードをスキャンします。スキャンしたデータはAzureへ送信され、瞬時に状況把握できるのです。
次は製品の変革についてです。
建築業では設計書が大量にあり、紙が大量に発生します。
ワークフローとCRMシステムが必要でした。そこでDynamics 365で実現しました。
我々の必要なデータが全てここに揃っています。
SharePointでも連携しているため、リンクをクリックするだけで、必要な関連資料がすべて最新の状態で確認できます。
これによって、より多くの時間を顧客と費やすことができました。
Azure上に構築したダッシュボードで、全てのシステムが一元管理されています。
建築プロジェクトも全て見れます。
設計図の3Dビューもワンタップで確認できます。
防火設備の確認と、変更対応も3Dビューで確認でき、Dynamics 365へ問題を送信できます。
提案書もほぼ全自動で作成でき、変更に伴うリスクも瞬時に記載できるようになりました。
更に自社だけでなく、現地の消防部隊とも連携しました。
火災発生時のシミュレーションが可能です。この情報は消防部隊へ提供し、トレーニングに活用できます。
Computer VisionとBot Frameworkにより、火災ボットをつくりました。
LUIS APIなどとも組み合わせ、内容を検知します。これを利用して、火災の通報が可能です。
消防士は地図で、一番近い消火栓を見つけることができます。
最後に心に残る事例を紹介します。
Armeniaの医者は儿童失明に対する対処方法を知りませんでした。
儿童失明は48時間いないに対処しなければ失明してしまいます。
Microsoft Skype for BusinessとPolycomにより、地球の反対側の医者へ指示を出せることでこの問題を解決することができました。
マルチキャスト機能により、複数拠点のエキスパートが揃って指示ができます。
現在この処置を受けた子供は元気です。(写真右下の少女)
2日目のキーノートが終わりました。
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