Microsoft Teamsのための新しいデータプラットフォーム「Project Oakdale」を発表
新型コロナウイルスにより、生活や仕事が大きく変わりました。その結果、多くの組織ではリモートワークまたは在宅とリモートワークの両立を目指しています。このハイブリッドなリモートワークを支援するため、マイクロソフトはより多くのことを Microsoft 365 で実現できるようにし、ローコードなツールを用いて誰でも開発者になれるようにするため、Microsoft Teams と Power Platform の改善を進めてきました。
本日、マイクロソフトは新たに Project Oakdaleのリリースを発表します。Power Platform の一部として、Project Oakdale は Microsoft Teams 上で組み込まれるデータプラットフォームです。構造化データを保管することができ、さまざまなデータタイプに対応し、、エンタープライズグレードのガバナンスやワンクリックでのソリューション展開機能も備えています。 Project Oakdale はMicrosoft Power Apps や Microsoft Power Virtual Agents を用いてすべての人が簡単にアプリの作成展開や、インテリジェントなチャットボットを可能とします。Project Oakdale は4年前にリリースされた Common Data Service の技術を採用しており、すでにPower AppsやMicrosoft Dynamics 365上では1000以上の機能を提供してきました。
Microsoft Teams と Power Platform によって、ローコードなアプリケーションの新しい働き方を作り上げます。今回リリースした新しい機能により、ユーザーはは簡単にアプリケーションやチャットボットをTeams内から直接作成することができ、ビジネスユーザーによる業務要求への素早い対応や、カスタムソリューションの構築を可能とします。Project Oakdale が加わったことにより、Teamsユーザーは主な業務データをすぐに手元で入手でき、Teams を一度も離れることなく、実課題に対して新しいアプリを作成することが可能となります。
Microsoft Teams と Project Oakdale を組み合わせることにより、以下が実現できるようになります:
Microsoft Teams 内でのカスタムアプリの統合された体験
複数のサービスやアプリを跨いだり切り替える必要なく、統合された体験が得られるようになります。作成者は、Power Apps ソリューションの作成、展開、共有、利用、そして管理をすべてTeams内で完結することができます。レスポンシブな(動的な)レイアウトにより、ウェブブラウザ・タブレット・モバイル端末上で一貫性のある体験が得られます。カスタムテンプレートを作成・共有が可能になることで、Teams ユーザー、マイクロソフトパートナー、IT部門は組織全体にアプリテンプレートを作成・共有することができます。Project Oakdale 上のデータをPower Automate for Office 365 で Teams 上のプロセスを自動化させることができます。
チャットボットをMicrosoft Teams 上で素早く構築し展開
Power Apps スタジオとPower Virtual Agents ポータルがTeams 上に組み込まれることにより、ユーザーはアプリケーションを切り替えることなく、簡単にTeams 上でドラッグ&ドロップ操作でアプリやチャットボットを作成することが可能となります。
標準搭載したデータプラットフォームと、簡単に利用できる編集可能なデータテーブルにより、別のデータシステムを準備したり、つなぎ合わせる必要がありません。どのユーザーでも簡単に用途に応じてTeams 上でデータテーブルをカスタムで作成することができます。新たに標準搭載したローコードプラットフォームとローコードなデータストレージにより、Teams の業務を最適化し、さらなる共同作業と生産性の向上が可能となるのです。
Teams から簡単にソリューションを共有し、管理する
Teams 一つ一つに対して環境が割り当てられ、アプリの数は無制限で作成が可能です。Project Oakdale は Common Data Service による、セキュリティとガバナンス機能の恩恵を受けつつ、Teams 所有者とメンバーが瞬時にデータへアクセスできるよう、シンプルなデータ共有モデルとなっています。Project Oakdale は Teams のメンバーシップによって、初期状態では自動でアクセス権限やセキュリティロールが割り当てられますが、Teams 所有者によって更にカスタマイズも可能です。 社内の専門家による知識と Project Oakdale データによって簡単にチャットボットを作成し、ワンクリックで社内へ展開・共有することができます。
Common Data Serviceの利用例はRockwell Automation社の事例(英語)でご覧頂けます。Rockwell Automationは業種に特化した自動化や情報提供を行い、エネルギー業や鉱山業、食品業や自動車業むけの自動化ソリューションを80カ国以上で展開しています。
「弊社のデジタル変革の一環として、組織を跨いだ全ての従業員がエンジニアになり、テクノロジーを活用して自動化と効率化できるように進めています。Power Platformは弊社の2万3千人の従業員を全員エンジニアにできる可能性を持っています。Common Data Service は弊社の基幹データシステムとなり、全従業員がスケーラブル且つ、セキュアな環境上でデータを保管できます」
—Chris Wagner氏・分析システムアーキテクト・Rockwell Automation
更に、お客様はマイクロソフトで構築済みの Teams 用のPower Platform ソリューションを活用し、瞬時に価値を体験できるようになります。このソリューションの中には、資産管理や検査アプリなど、複数のシナリオで活用できそうな汎用性のあるテンプレートとなっており、残課題管理や、共通問題点の特定などに用いられます。資産は銀行や政府でも活用でき、小売り販売の店舗やホテル、病院などでの利用も可能です。また、その他のソリューションは「従業員アイデア投稿」アプリで、チームのメンバーがアイデアを自由に投稿しやすくするソリューションです。アイデアはテーマ別に管理したりし、チームによってベストアイデアに対する投稿も可能となります。
Microsoft Power Automate における関連のアップデート情報はこちらからご覧いただけます。
Project Oakdale についての詳細はこちらからご覧いただけます。
Microsoft Power Virtual Agents における関連のアップデート情報はこちらからご覧いただけます。
※この投稿は日本時間2020年8月12日に更新されました。Project Oakdale の正式名称は後日公開されます。
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