今年もやってきました、Microsoft Business Applications Virtual Launch Event。

このイベントは毎年マイクロソフトが春と秋にDynamics 365とPower Platformに関連する新機能の発表を行う、バーチャルイベントです。年々新機能が増加しているため、今回はDynamics 365とPower Platformを分けて投稿しています。


今年はまずは、UNICEF社の例から始まりました。

NGOセクターの寄付金の管理をCustomer Insightsで管理しています。


1600万件のデータがありますが、将来的にどんな角度でデータが必要かはわかりませんが、Customer Insightsならそのような分析にも対応できます。


また、Dynamics 365 Marketing を利用することにより、1つの大きなマーケティング活動から、よりターゲティングが可能となった、マイクロマーケティングが実現できるようになりました。


全体像

97%のFortune 500の会社がPower Platformを利用しており、54%がDynamicsを利用しています。


1990年代のビジネスは受動的なもので、データ上にフォームを構成し、何か起きたらデータを入力する仕組みでした。


時代は変わり、今ではデータがあらゆるところから生成され、例えば工場ではすべての活動がテレメトリー情報として収集することが可能となり、データより予測を立て、問題が発生する前に能動的に行動を起こすことができるようになったわけです。


デジタルフィードバックループ

デジタルフィードバックループという考えはすべての業務からデータが集めることができ、そのデータを統合された、統一され、共有された形で格納することにより、より奥深くお客様や製品、人々と関連付け、インテリジェントな活動が行えるのです。


マイクロソフトのビジネスアプリケーションの全体像

既存のデータは統合することができ、Dynamics 365 Insightsにより、洞察を得ることができるようになります。

そして、

Power Platformは様々なシステムとデータへ接続し、新しい、モダンなアプリやサービスを作り上げることができるようになるわけです。


今回のアップデートでは、400以上もの新機能をリリースいたします。


Microosft Customer Data Platform・Dynamics 365 Customer Insights

リアルタイムで情報を入手することができます。マイクロソフトのシステムだけでなく、AdobeやSalesforceにも対応しています。

Azure上で構築されているため、予測モデルを作成したりすることもできます。


リアルタイムにお客様のデータを分析します。

ウィザード形式で実行できるAIモデルを搭載し、すぐにAIモデルが作成できます。

お客様に関するすべての情報を一元管理できます。

Azureと連携することで、高度かつ、無制限の分析が可能です。


CHIPOTLE社の例

お客様について既存システムから統合し、データを一目で確認できます。

また、ほかのシステムと組み合わせることで、より深い洞察を得ることができ、

さらに今まで得られなかった予測を見ることができるのです。


ここではお客様はレストランの様々な情報を取り込んでおり、カスタマーロイヤリティ情報や、注文情報が格納されています。


追加でデータが必要な場合は、さまざまなデータを取り込むことができます。


データはマッピングすることで統合できます。


より深い洞察を得るために、マイクロソフトが提供するGraphデータや公開されている第三者サービスとも組み合わせることができます。


これによりCHIPOTLE社はデータはデータがさらに付加された形で、より深いセグメンテーション情報が得られます。


Dynamics 365 Marketing などのマイクロソフトサービスへのエクスポートはもちろん子音、第三者サービスなどへも出力可能です。


ある活用例として、レストランの店員はPower Appsで作成されたアプリから、来客されたお客様のロイヤリティQRコードをスキャンします。


店員は瞬時にお客様の情報を得ることができます。


そして、そのお客様に適したオファーをリアルタイムで提案できるのです。


Dynamics 365 Marketing、Dynamics 365 SalesとDynamics 365 Service

今回のリリースでは、たくさんのアップデートをリリースし、売り上げ予測機能やカスタマージャーニー管理、そしてオムニチャネルへの対応を強化いたしました。


HPの例

サポート6億件の対応にDynamics 365を採用し、今では営業管理でも利用しています。

営業担当者の履歴などの情報をもとに



マーケティング担当者はDynamics 365 Marketingを使ってマーケティング管理が可能です。


キャンペーン管理は新しいカスタマージャーニー機能で視覚的に設定することができます。


新しいメールデザイナーにより、複数デバイスに対応させた、マーケティングメールを設定でき、ABテストなども可能です。


Forms Proを利用することで、リードの獲得が可能になります。


Dynamics 365 Marketing フォームエディターを使ったセキュアな登録フォームからお客様はオンラインイベントへの参加登録ができます。


AIにより分類された確度が高いリードが営業担当に割り当てられます。


ワンクリックでメールは生成され、お客様の過去の受注情報をもとに最適化されたメールが作られます。


Dynamics 365 Field Serviceでは、HPはIoT情報をもとにお客様のコピー機の情報を確認することができ、お客様に対して問題が起きる前にエンジニアを割り当てられます。


アサインするエンジニアはスケジュールボードからドラッグアンドドロップで管理できます。


エンジニアは新しい検査入力アプリで検査結果を登録することができます。


Power Virtual Agents を利用することでお客様へのお問い合わせをすることができ、さらに売り上げの機会がありそうな場合は、人間にエスカレーションが可能です。


カスタマーサービス担当者は瞬時にチャットでお問い合わせいただいたお客様の顧客情報を閲覧できます。


お問い合わせに関連するナレッジ記事も瞬時に画面を離れることなく確認できます。


サポート担当ははそのまま新しいお問い合わせケースとして登録することも可能です。


Dynamics 365 Commerce

Commerce機能ではパーソナライズされた体験をデジタルEコマースとして提供し、最適な製品を提案したり、Fraud Protectionでは不正な売上がないかを検知します。また、Clienteling機能により、お客様に関するすべての情報が確認できます。


Dr. Martensの例

Dynamics 365 Commerceの機能により素晴らしい製品サイトが出来上がりました。


Microsoftストア、XBOXなどにも採用されたAIアルゴリズムを採用した、インテリジェントな製品提案が可能です。

裏ではパワフルな検索サービス、Azure Searchが活用されています。


機械学習サービスのCognitive Serviceにより、クリーンな言葉で投稿された、質の高いレビューが表示されます。


Bing Mapsサービスとの連携により、瞬時に最寄の店舗をお客様は検索できます。


Dynamics 365 Fraud Protection機能により、問題のある売上ではないことが確認できます。


今回の春のアップデートでは店舗・地域単位でタスクを割り当てることができるようになりました。


Dynamics 365はPOSシステムと連携させ、お客様の過去の傾向やロイヤリティ情報をもとに、必要に応じてディスカウントなどを提供したりすることも可能です。


インテリジェントなオペレーション

サプライチェーン関連の強化ではDynamics 365 Guidesとの連携による資産管理が可能になります。また、Finance Insightsではキャッシュフローの自動予測により、プロアクティブにキャッシュフロー管理が可能となります。


EATON社の例

サプライチェーンではIoTの情報とコスト情報を連携させることにより、


発注管理においては以前は夜間実施することでした。


ワークオーダー管理では新機能のDual Write機能により、Dynamics 365 Field Serviceとも連携させ、技術者を派遣することができます。


Dynamics 365 Guidesとも連携させ、メンテナンス手順を確認しながら安全に点検することができます。


Dynamics 365 Guidesのオーサリングツールを使って、プログラムを書くことなく、手順を更新することができます。


Hololensで実際に操作を設定し、記録することで手順が保存可能です。