Dynamics NAV 2013からは新しいライセンス体系が採用され、「フルユーザー(Full User)」と「リミテッドユーザー(Limited User)」の2種類が購入可能となりました。今回はその「リミテッドユーザー」についてお話しします。

Dynamics NAV 2015までは、リミテッドユーザーで使用できる範囲は非常に狭く、同時テーブル書き込み数は3つと、例外として80個の特定テーブルのみ書き込み可能でした。 これは、必要最低限の処理(連絡先の作成、人事マスタ、倉庫処理等)で使う分には十分でした。

Dynamics NAV 2016からは、リミテッドユーザーで使用できる範囲が更に広がりました。リミテッドユーザーでも、151個のテーブルに対して例外として書き込み権限が与えられるようになりました。詳細のリストはこちらから参照可能です。このリストに追加された重要なテーブルとして、以下があげられます:

  • 得意先マスタと仕入先マスタ
  • 得意先請求割引マスタと仕入先請求割引マスタ
  • 受注伝票と発注伝票
  • 繰越機能
  • 販売価格マスタと販売割引マスタ
  • 仕入価格マスタと仕入割引マスタ
  • アッセンブリ注文伝票
  • 取り込み伝票各種
  • ワークフロー機能各種

上記のテーブルとさらに自由に書き込めるテーブル3つを使用することにより、リミテッドユーザーだけでも様々なことができるようになりました。これによって、プロジェクトのライセンスコストを節約することが可能です。

以下、マイクロソフトの資料からの抜粋です。


翻訳元の記事: http://totovic.com/2016/02/25/limited-users-in-nav-2016/