マイクロソフトは6月9日に新しいバージョンのMicrosoft Azure Storage Explorer (Preview)をリリースしました。以下は、Azure開発チームのブログ投稿を和訳したものです。

本日は、Azureファイル共有(Azure File Shares)に対応した、新しいMicrosoft Azure Storage Explorer (Preview) アップデートをリリースしました。

このリリースでは、ストレージへ全員無事接続できることに特化し、テーブルのカスタマイズについても改善しました。さらに、ユーザーから一番要望が多かった、クエリ結果のテーブル出力機能と、診断のための$logsと$metricsの表示機能を追加しました。最後に、BLOBファイルのダウンロードとエンティティの編集が不安定になる点について、新しいNode.jsストレージクライアントライブラリ(v1.0)で実装した修正を今回のリリースに含めました。

この6月度アップデートには、以下の機能が含まれています:

  • ファイルサポート
  • ストレージアカウント接続時の新しいUX(ユーザーエクスペリエンス)
  • クエリからのエクスポートと、エクスポート・インポートの改善
  • テーブルカラムの入れ替えとカスタマイズ
  • $logs BLOBコンテナと$metrics テーブルの参照
  • 大きいBLOBファイルのアップロード時に発生していた問題の修正
  • エンティティ編集時に文字列、double型で発生するバグの修正

ファイルサポート

今回のアップデートでは、ファイルサービスを含む、すべてのストレージサービスへアクセスできます。 Azure Filesでは、ファイル共有の新規作成や削除、内容の閲覧が可能になります。さらにファイル単位、ディレクトリ単位でのアップロードとダウンロードが可能です。

SASキーの発行や、SAS URIを使用した、ファイル共有への接続もできます。

改善された接続体験

たくさんのユーザーから、アカウント名とキーを使ってストレージアカウントへ接続したいとの要望をいただきました。この機能は実際には、以前から存在していたのですが、フィードバックをもとに、この機能が見つけにくいとの結果でしたので、より簡単に、見やすくしました。

ストレージへ接続するには、Cloud Explorerツール内にある、「Connect to Azure Storage」アイコンをクリックします。ここで、アカウントキーまたはSAS URIを入力します。

この画面はウィザード形式になっているので、追加の情報(例えばアカウント名)などが必要な場合、接続先の情報を表示するようにします。(例として、付与されているSAS権限など)

テーブル機能の更新

テーブル機能の中で人気のあった要望の一つが、クエリーの結果をエクスポートすることでした。このアップデートからはクエリを実行した後に、「Export」を押した場合に、クエリの結果のみがエクスポートされるようになりました。クエリを実行していない場合は、テーブル全件をエクスポートします。

テーブルのカラム順序もカスタマイズ可能になりました。「Column Options」ボタンを押すと、手動でカラムを非表示にしたり、順序を変更できます。テーブルに複数のスキーマを持つ場合は、エンティティを選択し、スキーマ内のカラムも閲覧できるようになりました。

さらに、テーブルをCSVファイルへ出力した場合に、エンティティのデータタイプも併せて出力されるようになりました。これにより、テーブルへインポートし直すさいに、テーブル情報があるため、より簡単にインポートできるようになります。

ログとメトリック情報

最後に、ストレージアカウントの「$logs」BLOBコンテナと「$metrics」テーブル が有効化されている場合は表示できるようになりました。既知の問題として、プレミアムストレージアカウントのメトリックとBLOBは表示されていません。現在この問題は修正を進めており、次回のアップデートで配信する予定です。

概要

今回のリリースですべてのストレージアカウントサービスに対応し、これからは別の目標へとシフトしていきます。夏のリリースで一番重点を置いているのは、現在の課題(サインインなどの問題)や、要望です(BLOBのリリース管理、CORSの構成など)

Storage Explorerをダウンロードしていただき、そしてフィードバックをお送りいただき、ありがとうございます。継続的な支援により、次のステップへ進むことができています。今まで通り、要望や問題、コメントがありましたら、ツールから直接ご連絡ください。

-Storage Explorer Teamより

情報元: Microsoft Azure Storage Explorer preview: June update