Azure Stream AnalyticsからPower BIへ連携可能に
マイクロソフトのAzure開発チームは、4月21日にPower BIからAzure Stream Analyticsへの連携を標準機能として発表しました。
この記事はAzure開発チームによるブログ投稿「Azure Stream Analytics and Power BI general availability」を和訳したものです。
発表内容
本日よりAzure Stream Analytics と Power BIとの連携を、標準機能として一般公開しました。この機能により、さまざまな端末、センサー、インフラシステムとビジネスアプリケーションから配信されるストリーミングデータを使って、リアルタイムでインタラクティブなダッシュボードを作成することが可能です。
リアルタイムダッシュボードのパワー
データはそこら中にあります。情報元の数は日々より早いベースで増加しており、これらの情報に対していかに早く反応し、ビジネスで活用できるかとのプレッシャーと戦っています。
想像してみてください。例えば、運送会社で全国に新鮮な魚を運ぶ、冷蔵トラックの管理をしていたとします。そして、その1台の冷蔵機能が故障したことにより、魚の温度が上がった場合、最短で把握し、対処したいはずです。
従来であれば、このようなデータを入手するためにはまず元データを抽出し、加工し、データベースへ保存して、さらに独自のアプリケーションを開発して、ダッシュボードも作成する必要があったでしょう。もちろん、不可能なことではありませんが、魚を新鮮に保つために一秒でも早く対応したときに、数分以上かけて、このような複雑な処理をしたくはありません。
リアルタイムダッシュボードなら、この瞬間に一番必要としている指数を提供することができ、より早く詳細内容と適切な行動がとれます。
冷蔵トラックの中から、営業やマーケティングチームまで、一時間単位での状況を確認でき、リアルタイムダッシュボードは実世界のシナリオでビジネスへの付加価値を提供します。
なぜAzure Stream Analytics?
Azure Stream AnalyticはSQLに似た言語でリアルタイムにデータ処理が行え、コストを抑えられるフルマネージドAzureサービスです。Stream Analyticsは複数のインプット用コネクタを用意しており、Azure Event HubsやAzure IoT Hubsへ対応しており、簡単に大きなデータを取り込むことが可能です。Streaming Analyticsジョブを使用することにより、ストリーミングデータのフィルタリングや、グルーピングを実行できます。加工後のデータはSQLデータベースや、DocumentDBへ接続し、分析結果を保存することが可能です。
本日の発表で、出力用のコネクターとして、Power BIコネクターも追加し、直接ライブデータがダッシュボードで表示可能です。これにより、貴方のビジネスにおいての一番重要なポイントをより早く入手し、アクションを起こせます。
我々は数百社と公開プレビュー版で提携し、センサー、基幹システム、ソーシャルメディア、ユーザーログなどの情報を可視化してきました。この連携は本日より、全てのお客様が利用可能となりました。
リンクのビデオでは、リアルタイムダッシュボードをストリーミングデータでどのように活用出来るかをお見せしてます。
始めるには
自分で試して勉強されたい方は、こちらの Stream Analytics & Power BI チュートリアル(英語)をご覧ください。このチュートリアルでは、Azure Streaming Analyticsの結果をPower BIへ出力し、独自のカスタムビジネスインテリジェンスツールの作成方法について学びます。
次のステップ
我々はこの連携について非常にワクワクしており、皆様へ新たな可能性をご提供できることを願っています。何かご要望がありましたら、ご意見を募集してますので、こちらのUser Voiceページからアクセスしてください。
Microsoft AzureやStream Analyticsが初めての方は、無料のAzure試用版アカウントを試して、Stream Analyticsをお試しください。
何か質問がありましたら、MSDN か Stackoverflow のフォーラムへご連絡いただくか、直接開発チームへemailもお送りいただけます。
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情報元:Azure Stream Analytics and Power BI general availability
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