Microsoft Power Appsは、毎月2,500万人以上のユーザーに利用されており、1専門のプロチームによって提供されるアプリの数が増えています。私たちはこれらの開発チームのエンドツーエンドの経験に投資し、Microsoft Copilotと人間のコラボレーターを組み合わせて、これまで以上にインパクトがあり、スケーラブルなアプリをより速く提供できるようにしています。

Microsoft Build 2024の主な発表は以下の通りです。

  • Copilotを使用して、Microsoft Power Fxや豊かなデータモデルを作成・理解：Copilotは基本を超えて、コードの複雑さを説明し、コメントを自動生成し、自然言語の指示からPower Fxコードを生成して、GitHub Copilotに似た「タイプアヘッド」スタイルで数式バーに直接入力します。アプリ作成者は今、自然言語、Excel、またはSharePointによって作成された複雑なデータモデルと視覚的かつ対話的なワークスペースで作業できます。このアップデートにより、開発者はCopilotを使用して、より複雑なデータスキーマを持つマルチスクリーン応答型アプリケーションを構築でき、アプリの構築とメンテナンス時の日常的な作業を簡素化します。
  • ユーザーにとってより強力なCopilotで強化されたアプリを提供：フォームは自動的に自分自身を自動入力するので、ユーザーは繰り返し内容をタイプする必要がなく、モバイルアプリは今や音声入力をCopilotで動力を与えられた回答に変換でき、従業員がモバイルデバイスでの面倒なタイピングやナビゲーションから解放されます。
  • リアルタイムで共同編集して協力：Power Appsは現在、Power Apps キャンバススタジオでリアルタイムの共同執筆を可能にし、複数のメーカーや開発者が同時に構築できます。これはPower Apps開発チームが待ち望んでいた大幅な向上機能であり、従来のコードファーストの開発では不可能だった効率性をもたらします。
  • アプリのコードを理解：開発者は本日より Microsoft Power Apps スタジオで直接コードビューを開くことができ、より透明性を持ち、 協力がしやすくなります。コードビューを使用すると、アプリのセクションをYAML形式で確認したり、Power Apps スタジオとコードの間でコピー＆ペーストが可能になります。これにより、開発者はアプリ間でコードを移したり、コードエディターで直接アプリの編集を行ったり、コミュニティ全体がコードをより簡単に共有・再利用できるようになります。
  • ファーストクラスのDevOpsを採用：開発者は現在、ソースコントロールとネイティブに同期することができるため、変更内容を把握し、適切な開発プロセスを統合できます。開発者は、Power Appsポータルから直接Azure DevOpsパイプラインを簡単にトリガーできるようになり、手動デプロイで数時間節約できる可能性があります。

以下では、各カテゴリについてより詳しく探求していきます。

Copilotを使用して、Microsoft Power Fxや豊かなデータモデルを作成・理解

アプリを構築する際の面倒なタスクを自動化するためにローコードを使用したい開発者もいます。他の人は同僚からローコードアプリを引き継ぎ、迅速に習得する必要があります。状況に関係なく、Microsoft Power Apps 内のCopilotは、選択した任意の数式を数式バー内で説明する賢い相棒となりました。

コーダーは説明をコードコメントとしてコピーして挿入したり、同じアプリで作業している他の人と共有することができます。

開発者は自然言語でコメントを書き、CopilotにGitHub Copilotと同様の方法でタイピングループ内で直接Power Fxの数式を提案させることもできます。Power AppsのCopilotは、// や /* */ など、開発者がすでに慣れ親しんでいる一般的なコメントパターンを使用して、摩擦を最小限に抑え、効率を高めます。従来のコードと同様に、コメントは数式バー内にドキュメントとして残すことができます。つまり、コーダーは既存の知識を活用して素早く習得し、エラーを最小限に抑え、迅速に構築できるということです。

（数式設定にCopilotを使用することは）既に開発者の知識を増やしています。なぜなら、機能を動作中に見ることができ、その知識を他のアプリで問題解決、機能追加、または初期構築のプロセスに使用できるからです。

Tami Wattenberg, リードアナリスト, Lumen Technologies

データを扱う際、Copilotはアプリ作成者が迅速にテーブルを構築したり、データリッチなアプリをサポートするために新しいテーブルにExcelの表をインポートする際に役立ちます。これはCopilotがアプリ作成者と協力して複雑で時間のかかるデータモデリングを達成する最初のステップでした。

本日より、アプリ作成者はCopilotと協力して複数のテーブルにまたがる複雑なデータモデルさえも同時に構築し、それらのリレーションを張ることができます。アプリ作成者はExcelのシートやSharePointリストをインポートしたり、Copilotで生成されたサンプルデータを使用して、より複雑なデータモデルを構築できます。Copilotとデータ構造の可視化を使用して、アプリが消費できるデータストアに自信を持って取り組むことができます。

Copilotはアプリ作成者の時間を節約します。Power Apps で Copilotを使用する アプリ作成者 は、使用しない人に比べて88%少ないクリック数で、アプリを構築するのに60%速くなりました。

ゼロからのプロトタイプ作成には6〜8時間かかりました。自然言語で説明して数分で構築できました。

Ron Colvin, ディレクター, CONA Services

ユーザーにとってより強力なCopilotで強化されたアプリを提供

アプリ作成者 は、エンドユーザーの生活を楽にするために、モバイルアプリに Copilot for Power Appsを統合することもできます。最近、モデル駆動型アプリでフォームの記入を支援するためにCopilotを使用できるようになったことを発表しました。今回の発表では、アプリ作成者はMicrosoft Copilot Studioで構築されたキャンバスアプリ用Copilotを使用して、エンドユーザー向けにカスタマイズされた体験を作成できるようになります。エンドユーザー、例えば現場の作業員は、モバイルデバイスで生成AIと音声入力を使用して質問したり、情報の収集や提出などのタスクを完了したりできます。

たとえば、製造現場の在庫管理者は、通路から通路へと歩きながら、在庫についてのCopilotの質問をしたり、在庫を更新したりすることができます。開発者は、バーコードスキャン、NFCリーダー、位置情報サービスなどのモバイル機能をCopilot for Power Appsに組み込むことで、モダンでインパクトのあるアプリを作成できます。

リアルタイムで共同編集して協力

Power Apps キャンバススタジオに共同編集が登場しました。今では、最大10人の開発者がタイトな内部ループで同時に協力して作業でき、自分自身の変更とチームの変更を即座にアプリにコンパイルした状態で確認できます。これは、ローカルの変更をマージしてコンパイルする従来の開発サイクルよりも劇的に速いです。

これは現在のPower Apps開発チームにとっても大きな改善であり、複数のアプリインスタンスからの努力を分割したり、変更を統合する必要性をなくします。開発者は今、Power Apps スタジオで開発チーム全体のリアルタイムの存在と変更を確認できるようになります。

「キャンバスアプリでの共同編集は、特に複雑なソリューションにおいて、チューリッヒ保険グループでのPower Apps開発を加速する可能性があります。」

Lukas Kormuth, Microsoft Power Platformソリューションアーキテクト, チューリッヒ保険

チューリッヒ保険グループがMicrosoft Power Platformをどのように使用しているかをもっと知りたい場合は、このビデオをご覧ください。

アプリのコードを理解

フュージョン開発が容易になっています。今では、開発者は読みやすいYAML + Power Fx形式のソースコードを表示して使用できます。Power Apps Studioのコードビューにより、開発者がキャンバスアプリで作業する際の透明性が向上し、好みのコードエディター間でコードをコピー＆ペーストする能力も得られます。これにより、コードの小さな変更、アプリ間の再利用、他の開発者やコミュニティとのコード共有が可能になります。

ファーストクラスのDevOpsを採用

ソリューションが大規模な開発チーム、複数の環境、さまざまな種類のコンポーネントに拡大するにつれて、開発者は他のコーディングプロジェクトと同様に完全なソースコントロールを持つことができるようになります。キャンバスアプリは、新しいYAML + Power Fx形式でリポジトリとブランチに自動的に同期されます。

しかし、それはキャンバスアプリだけではありません。今では、Microsoft Power Platformで開発されたすべてのソリューションがソースコントロールとネイティブに同期できるようになり、開発者は数秒で変更をコミットしたり引き出したりできます。以前は、メーカーはPower Appsポータルを離れて追加のツールを使用してソースコントロールと同期する必要がありました。今では、Azure DevOps Gitリポジトリとの統合により、変更を簡単に追跡し、競合を識別して解決することで、よりスムーズな体験を実現します。市民開発者は、プロの開発者と同じプロセスとワークフローを使用して、1か所でシームレスに構築 できます。

手動でデプロイする日々やアプリケーションを切り替える必要はもうありません。ポイントアンドクリック機能を使用すると、デプロイメントを簡単にトリガーでき、時間を大幅に節約できます。

もちろん、ソースコントロールには、本番環境に移行する前に適切なレビューを加えることを含む、バイパスできない増幅ライフサイクル管理（ALM）プロセスも含まれています。これにより、開発環境での作業に関連するリスクの一部を軽減するのに役立ちます。

よりセキュアに行う

ローコードとAIがデジタル変革を加速する中、組織はセキュリティとコンプライアンスを評価・管理するための効果的なツールが必要であり、市民開発者がビジネス生産性と成長につながる安全なソリューションを構築できるようにしなければなりません。セキュリティハブのプレビューは、管理者がセキュリティの姿勢を迅速に評価し、優先される推奨事項を特定して対応し、迅速かつ効果的に脅威を検出するための高価値ツールを使用し、脆弱性とリスクから守るための方針を積極的に設定するのに役立ちます。セキュリティの責任を左にシフトし、共有責任モデルを採用するために、セキュリティハブはメーカーの経験にまで拡張され、Microsoft Power Pagesのセキュリティワークスペースなど、製品固有の推奨事項を提供し、メーカーが自分たちのソリューションのセキュリティとコンプライアンスを評価するために必要な可視性とツールを提供します。

Copilot を管理

Microsoft Power Platform全体でCopilotの機能が拡張されるにつれて、管理者はすべての生成AI機能を管理し、組織全体での展開を容易にする方法が必要です。Copilotハブのプレビューは、Power Platform内のMicrosoft Copilotに関するドキュメント、インサイト、およびガバナンスのための場所を提供します。Copilotリソースへの簡単なアクセスにより、管理者は組織全体で生成AI機能の 使用を学習し、準備し、設定し、展開し、使用状況を測定することができます。

Screenshot of Power Platform Copilot hub dashboard

注意：ほとんどの機能は、現在、プレビューとしてアメリカ合衆国および英語で利用可能です。数式を説明するためのCopilotや、バーコードスキャン、NFCリーディング、ロケーションサービスなどのモバイル機能は一般に利用可能です。キャンバスアプリでCopilot Studioを使用してカスタマイズされた体験を作成したり、音声入力、ネイティブのGit統合、Copilotハブなどを使用するCopilotは、2024年夏に公開プレビューを目指しています。これらのプレビュー機能は実験的であり、正確性と関連性は保証されません。