Power Virtual Agents にコパイロットを搭載:チャットボットが自然言語で作れるように
本日、マイクロソフトは Microsoft Power Virtual Agents の最先端の生成型AI機能のを発表しました。これはチャットボットの構築方法に革命をもたらし、シンプルな自然言語プロンプトを使用するだけでボットの構築を可能にします。これは、最近発表した、生成AIを使用してテナントに特化した回答をすぐに提供できるボットの発表に続くものであり、これを基にしたものです。そして、一番の魅力は このエキサイティングな新開発を、今すぐプレビューすることができます。
Microsoft Power Virtual Agents におけるコパイロット
ボットに何をさせたいかを自然言語で記述するだけで、完全な会話ダイアログが現れ、数秒で使用できるようになることを想像してみてください。
そんな未来が今日、実現しました。Power Virtual Agents のコパイロットは、最新の生成型AI機能を使った新機能です。チャットボット作成者は、シンプルにこう述べることができます。「イベントの企画を始めるにあたり、ユーザーのメールアドレスと電話番号を収集し、イベントの種類を結婚式、会社、社会的イベントから選択させる」と指示するだけで、トリガーフレーズ、エンティティ、変数、適切な分岐を含むそのための会話ダイアログが即座に作成されます。作成者はダイアログの一部を選択し、自然言語によるプロンプトを追加して改良するか、Power Virtual Agentsの直感的な画面操作を使用して手動で微調整を行うことができます。
ローコードなユーザーエクスペリエンスとコパイロットのアシスタントにより、チャットボット作成が誰にとっても身近なものになり、Power Virtual Agentsの主要な強みである会話の作成がこれまでになく簡単になりました。
実際に動作する様子をご覧ください。
会話型AIを民主化することは、Power Virtual Agents の長年の目標です。チャットボットの作成は従来、数ヶ月から数年かかるような時間のかかるプロセスでした。Power Virtual Agents の包括的なSaaS(Software as a Service)エクスペリエンスと直感的な操作は、技術者でないチャットボット開発者でも驚くほど簡単にボットの会話を構築でき、開発サイクルを数週間に短縮することでこの状況を一変させました。そして今、Power Virtual Agents の新しいコパイロットによって、チャットボットの作成は更にシンプルになりました。自然言語を使用して、誰でも数分でトピックを作成し、繰り返し使用することができます。
Power Virtual Agents のコパイロットは以下のようなものを支援できます:
- 関連するトリガーフレーズ、質問、エンティティ、メッセージ、変数、その他のロジックを含む簡単な説明から、トピック全体を作成します。
- 既存のトピックにコンテンツを追加または更新します。たとえば、質問の追加を依頼したり、既存のノードを更新したりします (例: メッセージのバリエーションの提供)。
- ユーザーから収集した情報を、インタラクティブでグラフィカルなアダプティブカードにまとめ、カード用のすべてのJSONを自動生成します。
- ダイアログの一部分だけを繰り返し処理します。1つまたは複数のノードを選択し、ダイアログの特定の部分にリクエストをスコープします。
実際に行える内容として、 以下のような例が挙げられます:
- 「ユーザーに飛行機の状況確認をできるようにし、便名と日付を入力させる。各質問に対して、2つのメッセージのバリエーションを追加する」
- 「ユーザーの名前、年齢、生年月日を受け付け、その回答を繰り返し返す」
- 「タイトル、重大度(高/中/低)、説明、更新通知の送信先メールアドレスを含む、サポートチケットを作成する。アダプティブカードに情報をまとめる」
チャットボットの構築が生成型AIで変革
Power Virtual Agentsで発表した2つの生成型AI機能は、従来のボット開発モデルを一変させるものです。
まず、Power Virtual Agentsの新しい生成AI会話ブースターにより、ボットはURLだけで、組織の情報を利用してチャットすることができます。ユーザーからの問い合わせ(例えば「メーターのアップグレード方法」)が手動で作成したトピックをトリガーしない場合、Power Virtual Agentsは、ユーザーが指定した知識ソース(例えば、企業のウェブサイト、社内ナレッジベース(KB)、イントラネット)上で関連情報を探します。検索結果はフィルタリングされ、Microsoft Azure OpenAI Serviceに渡され、ユーザーへの回答が要約されます。ボットはその後、指定されたコンテンツ上でチャットを行うことで、何百ものユーザーの質問に即座に、すぐに答えることができます。
ここでは、ボットが作成後数秒で、手動で操作することなく、企業特有の質問に答えている例を紹介します。
これは、以下のようなチャットボットに関する一連の長年の課題を解決するものです。
- チャット ボットはこれまで、使い始めるまでに多くの手動での構成が必要でしたが、今では手動で会話ダイアログを作成することなく、すぐに使えるようになりました。
- ほとんどのボットは、手動で作成したトピックをいくつか持っているだけで、それ以外のことを尋ねられたら人間にエスカレーションするだけです。しかし、ボットは、提供される情報すべてを活用してチャットを行うことができるため、トピックの網羅性が飛躍的に向上し、顧客チャット体験とサポート対応力の両方が大幅に改善されました。
- ボットのコンテンツは継続的に更新され、情報の変化に応じて会社のウェブサイトや他のナレッジソースと同期させる必要がありましたが、今ではボット固有のナレッジを別途維持する必要はありません。
Power Virtual Agents の包括的なSaaSインフラと組み合わせることで、会話ブースターは、サインアップしてウェブサイトを指し、Power Virtual Agents SaaSに展開し、数分で選択したチャネルで有用なボットを稼働させることができるようになります。このボットは、前述の強力なコパイロット機能を使用して、必要に応じて手動でダイアログを構築して簡単に拡張することができます。
次世代AIの発表については、マイクロソフトの公式ブログで詳しく紹介されています。ボット作りを楽しんでください!
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