Microsoft Business Applications Summit 2020 基調講演の日本語のまとめ
今年も開催されました、MicrosoftのPower Apps、Power Automate、Power BI、Power Virtual AgentとDynamics 365についての専用イベント、「Microsoft Business Applications Summit 2020」が開催されました!
この投稿では、基調講演に特化してまとめています。
在宅勤務の良いところの紹介から始まりました。
コミュニティからはテキサス州からAdam Saxton、アトランタからはPatrick Leblanc、ニュージーランドからはElaiza Benitezが参加しました。
DHI社の事例
以前はバラバラのツールが顧客サービス、営業などと部門に渡って提供されていました。
統合されたデータを保つ為に、Dynamics 365を採用しました。
戦略やマーケットを決めた後、Dynamics 365で情報を収集し、分析していきます。
我々にとって綺麗な水を市に提供することが一番のKPIで、Dynamics 365はそれを実現させてくれます。
Dynamics 365は5年前に比べ、様々なアプリを提供するようになりました。それによってDHI社は様々な顧客データを統合させ、より良い顧客サービスを提供することができるようになったことがよくわかります。
基調講演・キーノート
日本時間0時からは基調講演がはじまりました!
従来数年かけて起きていた企業の変革は今回のCOVID19によって、数日、数時間で実現しなければいけない状況になりました。
オーストラリアではボランティアの活動者を集うシステムを1週間以内でDynamics 365で実現しました
このMicrosoft Business Application Summitはコミュニティによって支えられています。
私たちと一緒にともにいて頂き、誠にありがとうございます。
エコシステムの推進スピードとしては、すでに6000のISV協力会社が存在し、9800以上ものアプリやサービスが提供されています。
昨年からは「Dynamics 365 Fast Track Architect」という制度を開始し、今年からはPower Platform版もリリースしました。これは認定を受けた外部のアーキテクトの制度です。
今年は36名のDynamics FastTrackアーキテクト、13名のPower Platformアーキテクトが認定されました。
いまではFortune 500社の97%がPower Platformを採用し、54%がDynamics 365を採用しています。
企業は変革しています。
従来は受動的な対応でした。そしてシステムもデータの上にフォームがあるだけのものでした。
それが、今ではデータが様々なシステムから統合され、すべてが洞察につながる付加価値のあるデータへと変わりつつあります。それによって、受動的なビジネスから、能動的なものへと変わります。
我々はこの一連のデータの流れをデジタルフィードバックループと言っています。
全く違う業務システムだけでなく、インフラストラクチャーも必要になります。
まずはデータから始まるわけですが、すべてのデータはAzure上で安全に格納されます。分析はすべてMicrosoft Researchの研究結果から得ています。
その上にはPower Platformによって、さまざまな業務システムを作成することができます。
そしてOffice 365とDynamics 365によって、定型業務は新しいデータファーストな業務へと進化するわけです。生産性のある、データ解析が瞬時に可能な環境が用意されます。
さらにその上にはAppSourceによって、外部のベンダーが付加価値をさらに提供します。Bing、LinkedIn、Microsoft Graphのデータによってデータがよりリッチなものへなります。
数百の既存のサービスとコネクタで接続することができ、普通のシステムが提供できない問題解決のためのアプリやシステムが作成できます。
図の上は様々なシステムからのデータですが、それらのデータはすべてDynamics 365 Insightsによって、洞察が得られます。Dynamics 365アプリケーションでは、さまざまな業務データも同じ基盤に格納させることができます。
Chipotle社の例
お客様について既存システムから統合し、データを一目で確認できます。
また、ほかのシステムと組み合わせることで、より深い洞察を得ることができ、さらに今まで得られなかった予測を見ることができるのです。
ここではお客様はレストランの様々な情報を取り込んでおり、カスタマーロイヤリティ情報や、注文情報が格納されています。
追加でデータが必要な場合は、さまざまなデータを取り込むことができます。
データはマッピングすることで統合できます。
より深い洞察を得るために、マイクロソフトが提供するGraphデータや公開されている第三者サービスとも組み合わせることができます。
これによりCHIPOTLE社はデータはデータがさらに付加された形で、より深いセグメンテーション情報が得られます。
Power BIを活用して、世界中のお客様の状況を確認することもできます。
Dynamics 365 Marketing などのマイクロソフトサービスへのエクスポートはもちろん子音、第三者サービスなどへも出力可能です。
ある活用例として、レストランの店員はPower Appsで作成されたアプリから、来客されたお客様のロイヤリティQRコードをスキャンします。
店員は瞬時にお客様の情報を得ることができます。
そして、そのお客様に適したオファーをリアルタイムで提案できるのです。
IKEAからPower Platformの事例
本日数時間前に公開されたばかりの、IKEAさんの事例が発表されました。
以前はすべてExcelでデータを集計していました。
Power Platformによって時間を短縮し、より多くの時間をお客様に費やすことができるようになりました。
お客様はキッチンのプロジェクトをウェブサイト上からシミュレーションすることができます。
お問い合わせは画面を離れることなく、Power Virtual Agentsのボットで、自動でお客様との来店予約を確約します。
ボットはローコードな体験で、簡単に構築することができます。実際に左側でチャットを試し、その結果は右側の画面で設定を確認できます。
従業員のマネージャーはDynamics 365からお客様の訪問予定を確認できます。
IKEAのホームページ上からお客様が予約した訪問予約予定がタブレット上からPower Appsで閲覧できます。
訪問予定の顧客の情報を参照すると、選択された家具の詳細が確認できます。
実際に在庫がない場合でもPower Appsに搭載されたARの仮想現実機能で、イメージを持つことができます。
Power Apps アプリはすべてブラウザー上で構築されています。
仮想現実機能はクリック&ドラッグで搭載できます。
お客様が購入を終えると、プロジェクトを登録するのですが、Power Automateを利用することで、社内のレガシーシステムへRPAで書き込みます。
簡単に旧システムともAPIがなくとも連携できます。
Power Automate上のRPAの設定は簡単で、クリックとキーボード入力操作を録画するだけで、自動で記録してくれます。
予約状況はPower BIのダッシュボードで可視化することができるだけでなく、更にPower Appsを埋め込むことで、従業員を増強する依頼も直接できます。
COVID-19への5つの施策
COVID-19への対応について、我々Microsoftは5つの施策を考えました。
1つ目の施策は、我々はTeamsとの連携を強化していきます。
Teamsに関してお話できることは3つです。
- セキュアなリモート環境の提供
- 物理的な距離が離れていても他の方々と「つながっている」こと
- テレ会議だけでは足りません。チャットやコラボレーションが会議の合間に必要です。チームで働くにはこれらがすべてそろっていなければいけません。
2つ目の施策は、業務プロセスを如何に素早く適用できようになるかです。
3つ目の施策はプロの開発者の生産性を上げることです。
4つ目の施策はリモートな環境からでもお客様へ販売、サービスを提供し、供給することです。
Chateau Ste Michelle社の事例
Chateau Ste Michelle社の新型コロナウイルス後のリモートワークの事例
新型コロナウイルスの影響により、我々のビジネスは素早い変革が求められました。従来はワイナリーからの来客による販売が主な収入源でした。
Eコマースの比率はたった1割でしたが、数週間でその割を逆転させ、いまはDynamics 365を活用して9割がEコマースで成り立っています。
5つ目の施策はセキュリティへの対応です。
施策についての詳細は www.microsoft.com/together でご覧ください。
Team Rubiconの例
最後に基調講演を終える前にTeam Rubiconについてご紹介します。
元軍人だった人々が災害時に支援を行う隊員として再雇用するための非営利団体です。
このような大きな団体では、誰が、何がいつ、どこへという情報が非常に重要になります。
そのため、今回、必要な情報はすべてDynamics 365で管理されています。
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