マイクロソフトは8月15日にSQL Server Management Studio(SSMS)の最新版をリリースしました。以下はその発表内容を和訳したものです。

本日、我々はSQL Server 2016のリリースに続き、SQL Server Management Studio(SSMS)の一般公開版をリリースしました。今月のSSMSアップデートからは、月次ベースのSSMSリリース(例:8月度リリースなど)から、バージョン番号のSSMSリリースへと切り替えました(例:16.3リリース)このアップデートでは、さらにアクティブディレクトリでの認証オプションが用意され、新しいPowerShellコマンドレットを利用して、SQLサーバのログイン管理、高解像度ディスプレイへの対応、オブジェクトエクスプローラーからの「データベース」のフィルター機能など、様々な機能改善と不具合修正が含まれています。

こちらから最新版を入手できます:                                                          

SSMS 16.3 をダウンロード(August 2016)

  • 最新版のバージョン番号は13.0.15700.28です。

新しいリリースで含まれるもの:

  • SSMS の月次リリースはリリース番号でブランド化されました
  • 新たな認証方法として‘Active Directory Universal Authentication’が追加されました。これはAzure Active Directoryのトークンベースの認証メカニズムで、マルチファクター、パスワード、そして統合化された認証方法が含まれます。 Active Directory Universal Authenticationについての詳細はこちらからご覧ください

     

  • 拡張イベントテンプレートはSQL Server Profilerのテンプレート機能とマッチするようになりました。(Microsoft Connect item #2543925). 詳細はSQL Server Profiler templatesをご覧ください。

     

  • SQL Serverログイン管理の新たなコマンドレットとして’Get-SqlLogin’ と ‘Remove-SqlLogin’が追加されました。(Microsoft Connect item #2588952).
  • PowerShellからの、キーパスや任意プロバイダの用のカラムマスターキー作成コマンドレットとして、’New-SqlColumnMasterKeySettings’が追加されました。
  • SSMSからのAzure SQLデータベース作成を円滑にするため、「データベース作成」のダイアログ仕様を変更しました。
  • SSMSオブジェクトエクスプローラーの’データベース’ からフィルター出来るようになりました。オブジェクトエクスプローラー内の「データベース」をクリックし、オブジェクトエクスプローラーツールバー内にある、フィルターアイコンをクリックすることでフィルターが適用出来ます。

  • バックアップとリストアウィザードから、Azureリソースマネージャー(ARM) タイプのストレージを選択出来るようになりました。
  • 高解像度ディスプレイへのベータ版サポートをリリースしました。 Y有効化する方法はこちらのブログ投稿(英語)から確認出来ます(Microsoft Connect item #1129301)
  • データベースチューニングアドバイザー(DTA)の改善により、SQL Serverクエリーストアから自動的に負荷状況を取得出来るようになりました。
  • データベースチューニングアドバイザー(DTA)の改善によりクラスター化されたカラムストアインデックス、非クラスター化されたカラムストアインデックス、行ストアインデックスの最適化に対応しました。
  • SQL Server Analysis Services のPowerShellコマンドレットからデータベースコンソールへのコマンド送信が可能になりました。
  • 非暗号化されたAlwaysEncrypted ラージオブジェクト(LOB)カラムでクリアテキストが表示出来ない不具合を修正しました。(Microsoft Connect item #2413024).
  • Windows視覚化スタイルが適用されていない場合(ハイコントラスト表示モードが有効化されている場合)にクラッシュしてしまう問題を対応し、AlwaysEncryptedダイアログを修正しました。
  • SQLサーバインスタンスへ接続する際に「メソッドが見つかりません」と表示され、アクセス出来ない不具合に対応しました。 (Microsoft Connect item #2925257).
  • DateTimeオフセットを利用し、パーティション機能を作成した場合にSSMSがクラッシュしてしまう問題を修正しました。
  • Distributed Replay 管理ツール(DReplay.exe)を利用する際に.NET 3.5が必須要件となってしまう問題に対応しました。 (DReplay.exe).
  • Bug fix in Analysis Services 展開ウィザードでFQSN(fully-qualified server names)が利用出来るように修正しました。
  • Analysis Services のタビュラモデル(tabular models)で2016互換性モデルに設定している場合でも、パーティションがSSMSで表示出来るように対応しました。(Microsoft Connect item #2845053).
  •  SQL Server 共有管理オブジェクト(SMO)とAnalysis Services のタビュラモデル(tabular models)でパフォーマンス改善とバグ修正をしました SSMSのダウンロードページで詳細情報と変更ログが確認頂けます。

既知の問題

リリースノートですでに判明している既知の問題はこちらに記載されています。

ご連絡ください

今まで通り、問題や質問、フィードバック等がありましたら、フォーラムMicrosoft Connect サイトからご連絡ください。開発マネージャーへ直接@sqltoolsguy へツイート頂く事も可能です。我々は引き続きSSMSの体験を改善出来るように貢献していきますので、是非ともご連絡ください!

情報元: Announcing SQL Server Management Studio -16.3 (August 2016) Release