Microsoft Flowの設定をエクスポート・インポートしよう
今回はMicrosoft Flowに追加されたエクスポートとインポート機能を使ってみます。この機能によって、環境が違うところでも、Microsoft Flowの設定内容を移行できるようになりました!
エクスポートするとZIP形式で「パッケージ」が作成されます。
Flowパッケージをエクスポートする
メニューの「…」をクリックし、「エクスポート」をクリック。「Package (.zip)」を選択します。
次の画面でパッケージの名前と説明を設定します。既定の設定とインポート時に見たいコメント等を追記します。
次に、画面右下の「エクスポート」ボタンを押します。しばらくすると、パッケージがダウンロードされます。もし自動的にダウンロードが始まらない場合は、「ダウンロード」ボタンを押してください。
次にダウンロードしたZIPファイルを使ってFlowのインポートを試してみましょう。
フローをインポートする
フローをインポートするには、画面右上の「インポート」ボタンをクリックします。
次に、パッケージファイル(先ほどのZIPファイル)を選択し、パッケージの詳細情報が表示されるのを待ちます。
フローの設定をする際は新規でフローを作成するか、既存のフローを置き換えるか選択できます。
インポートする際は、接続情報も設定する必要があります。設定をすべて正しく終えると、「インポート」ボタンを選択できるようになります。
パッケージに含められるもの
フローをエクスポートする際に、必要な関連設定も合わせてエクスポートされます。パッケージはまだプレビュー機能なので、現時点では以下の設定のみがサポートされます。
設定の種類 | 対応済 | インポート設定 |
フロー | はい | インポート時は2つのオプションが選択できます:
新規作成 – フローは新しいフローとしてインポート先の環境に作成されます。 更新 – 既存のフローはインポート時にパッケージの内容に置き換えられます。 |
PowerApp | はい | PowerAppsを環境へインポートする際は2つのオプションがあります。
新規作成 – 作成したPowerAppは新規のPowerAppとしてインポートされます。 更新 – 既存のPowerAppsはパッケージインポート時に新しい内容へ置換されます。 注意点: PowerAppsエクスポートする際は、アプリが必要としているすべての関連リソースも一緒に含まれ、インポート時はそれらも設定する必要があります。 |
CDS エンティティのカスタマイズやピックリスト | はい | CDSを環境へインポートする際は2つのオプションがあります。
上書き – 同じ名前のリソースが存在する場合、インポートする際は置換します。リソースが存在しない場合は新規で作成されます。 マージ – 同じ名前のエンティティやピックリストが存在する場合、新規項目やエントリーは追加されますが、項目やエントリーが存在しない場合は既存環境から削除されません。 |
カスタムコネクタ | いいえ | アプリがカスタムコネクターを必要とする場合、現在はパッケージに含まれませんので注意してください。
アプリがカスタムコネクタに依存する場合、現時点の代替案としては、再度コネクターをインポート先の環境で設定し直し、インポートの際はその作成したコネクターを設定するしかありません。 |
コネクション | いいえ | アプリがコネクション(SQL接続で利用される権限等)へ依存している場合、パッケージの一部としてはエクスポートされませんので、注意が必要です。
コネクションを必要とするアプリがある場合、現時点の代替案としては、再度コネクターをインポート先の環境で設定し直し、インポートの際はその作成したコネクターを設定するしかありません。 |
CDS カスタムロールや権限 | いいえ | カスタムCDSロールや権限セットは現在対応していません。 |
既知の制限事項
制限事項 | 状況 |
3つ以上のリソースが含まれるフローをインポートしようとした場合、現在数分かかります。 | リリース発表時から2週間前後で対応する予定です |
カスタムコネクターのエクスポートとインポート機能 | 6カ月以内に対応する予定です |
インポート時のデータソースに対する (例として、SharePoint リストやSQLデータベースの切り替え等) |
6カ月以内に対応する予定です |
CDSのカスタムロールや権限セットのエクスポート/インポート機能 | 6カ月以内に対応する予定です |
CDSデータのエクスポート/インポート機能 | 12カ月以内に対応する予定です |
他に必要な機能についてシナリオをぜひ紹介してください。Microsoft Flowがいかに利用されているかを聞くのはいつも楽しみにしています。
情報元: Export and import your flows across environments with packaging
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