Common Data Service はPower Platform とDynamics 365の両方を支える複雑かつ安全なプラットフォームです。この度 Common Data Service は Microsoft Dataverse として生まれ変わりました。このローコードなデータプラットフォームは世界中の組織におけるアプリ作成や業務プロセスのイノベーションを素早く起こします。この新しい名前はDataverseがこれから世界中の組織や人々が成し遂げられるように影響を及ぼすほんの一部に過ぎません。

もう1つの戦略が Microsoft Dataverse for Teams です。 Dataverse の一部の機能を保持しつつ、数百万人にも及ぶ Teams 利用者の方々は追加費用なく、強力かつ組み込まれたデータプラットフォームを利用できるようになります。今回の名前の発表に合わせて本日より Dataverse for Teams は一般公開し、Dataverseに組み込まれたPower Platformのサービスによりローコードなアプリケーションや、プロセスの自動化、チャットボットの作成をTeamsの画面を離れることなく実現できます。

これらの機能がプレビュー機能として2020年9月よりリリースされてから、業務プロセスの変革を起こすために Power Platform を Microsoft Teams 上で利用するユーザーが200%以上に増加しました。この大幅な増加は Dataverse for Teams で簡単にローコードなバックエンドが利用可能となったためで、すでにたった2か月未満のプレビュー期間で20テラバイト(2万GB)のデータをお客様はDataverse for Teams へ格納いただいています。

これらの組織はユーザーに対しMicrosoft Teams を離れることなく時短や難しい業務課題の解決に活用しています。T-Mobile(日本でいうauやSoftbankのようなキャリア)はアメリカで2番目に大きい、9800万人のお客様に供給するワイアレス通信プロバイダーで、Power Platform と Teams を活用して業務変革をおこされています。T-Mobile社でシニア開発者として勤務しているBrian Hodel 氏はT-Mobileにおける従業員へより多くのことを達成できるようにした体験や、業務課題の解決について、以下のように述べています:

Microsoft Dataverse for Teams と Microsoft Power Platform は我々にとって多大なる影響を及ぼしました。このパワフルな組み合わせによって、従業員はより多くを成し遂げることができ、一緒に仕事をしながら業務課題を解決していき、変化の多い業務環境に対応することが可能となりました。従来は簡単には業務プロセスを一元化させることが困難でしたが、今では誰でもデータを一元化させることができ、アプリやボットを素早く作成することでイノベーションをスピーディーに開花させています。

Teams 上のPower Appsで時短しよう

Teams に埋め込まれたPower Apps Studioにより、ローコードなアプリを今まで以上に簡単に作成、編集、共有することができ、Dataverseやそのほか400種類以上のデータソースへアクセスすることができます。ネイティブなレスポンシブ(動的に画面サイズが変更可能)対応したレイアウトや、動画や画像にも対応したコントロールにより、Microsoft Teamsの利用者は簡単に複雑なカスタムアプリケーションを Teams 上で作成することができます。オーストラリアで一番大きいコミュニケーションサービスを提供するTelstra社はMicrosoft TeamsとPower Platform を活用し、現場の技術者がより多くを成し遂げられるようにし、業務のイノベーションを起こしています:

我々はMicrosoft Dataverse for Teams に非常にうれしく思っています。Microsoft Dataverse for Teams により、エンドユーザーはシームレスにエンタープライズグレードのセキュリティ機能に加え、スケーラブルなデータセットへアクセスすることが可能になり、Teams ユーザーの全員が市民開発者として Teams を活用して業務課題を解決することができます。

Nathan Backers 氏 – Telstra社 グローバルビジネスサービス部門 PowerFactory 責任者

Power BI App for Teams により、チームワークと洞察を組み合わせる

Microsoft Power BI のライセンスが割り当てられたユーザーは、Power BI Teams アプリにより、Teams 上からPower BIのフル機能を利用することができます。この新しい体験により、複数の組織をまたぎ、データを集中管理し、レポート、洞察を提供・共有することが可能になります。ユーザーは Dataverse for Teams の利用状況情報にアクセスし、ユーザーによるコラボレーションや、利用状況などの洞察を得ることができます。フロリダにあるギターの形をしたホテルや、ボストン一高い居住ビルなどを手掛ける Suffolk Professional Services では、Microsoft Teams と Power BI を組み合わせることにより、作業現場と本社のコラボレーションを可能にし、より素早い業務判断が行えるようになりました:

我々のITコラボレーション部門にいる素晴らしいエンジニアにより、Microsoft Teamsの可能性を大いに感じることができました。 Power Platform と Microsoft のアプリを活用し、様々なタスク管理ツールを作成し、建設現場の職員に提供しています。

Ajoy Bhattacharya氏 – Suffolk Professional Services社 イノベーション&新技術部 ディレクター

Microsoft Power Virtual Agents でみんなを手助けする

Power Virtual Agents for Teams と組み込まれた作成スタジオは一般公開されました。 Microsoft Teams の利用者は、組み込まれたアプリ内の機能を活用することで誰でもチャットボットを作成、共有し、組織内のサポートを可能にします。オタワ市を含む様々な組織では、Power Virtual Agents と Teams を活用し、様々な従業員の問い合わせに対応しています。

新型コロナウイルス対策の一環として、我々行政としてはオフィス内で行う業務スタイルから、在宅勤務への素早い変革が求められました。Teams と Power Virtual Agents を活用することにより、我々は「OBot」というチャットボットを Power Virtual Agents でTeams 上から作成することができ、在宅勤務関連の質問や問題への問い合わせ対応を行うことができ、ITヘルプデスクへの問い合わせを権限させるだけでなく、人事部やそのほかの部門の負荷も減らすことができました。

Gary Belcourt 氏 – オタワ市 ソリューションプロジェクトマネージャー

人事やFAQボットをPower Virtual Agentsと Microsoft Dataverse for Teams 上の組織データを組み合わせ、組織の時間とコストを削減することができます。

Microsoft Power Automate で反復的な業務を最適化する

新しいTeams 上のアプリにより、 Power Automate 上のTeams を活用することが今まで以上に簡単になりました。Teams 上からの作成機能によりテンプレートベースで簡単にフローを作成することができます。

新しいPower Automate 用の API-Mコネクタにより、Azure API Management Serviceに接続している既存のシステムやサービス、データと連携することができます。一対一の面談の設定を自動化したり、承認ワークフローを作成するなど、Power Automate と Teams を活用することで皆さんにとって時短につながり、より付加価値の高い業務に集中することができます。

Teams 上のローコードを管理し、セキュアにする

Microsoft Dataverse for Teams は、Power Platform の既存のデータガバナンスモデルなどを引きついており、ほかのTeams の機能同様に、Teams 管理センターからアクセス設定が可能です。Power Platform 管理センターからはさらに詳細を確認し、容量の最適化やデータ損失ポリシー(DLP)の設定なども可能です。

Microsoft Dataverse for Teams は環境のライフサイクル管理をシンプルにし、ユーザーのセキュリティロール等はTeamsの仕組みに合わさっています。Dataverse 上のロール管理についてはこちらをご覧ください。

Power Platform CoE ツールキットを利用し、お客様はガバナンス用のワークフロー等も活用することができます。詳細はこちらのCoE ツールキットのガバナンスコンポーネントをご覧ください。

構築済みのテンプレートを活用する

すでに「アイデア投稿アプリ」など、様々な構築済みテンプレートが利用し始められています。このアプリはチームメンバーはアイデアを投稿し、共有することができるものです。このテンプレートは簡単にPower Platform ツールによってワンクリックで展開することができ、お客様はすぐにイノベーションやアイデア共有のフレームワークを活用することで価値を体感いただくことができます。そのほかの構築済みテンプレートはこちらをご覧ください。

関連の情報

その他に、Microsoft Dataverse と Microsoft Dataverse for Teams との比較は、こちらの投稿をご覧ください。

Teams と API Management についての詳細は、こちらの投稿(英語)をご覧ください。

また、今回の発表に合わせて、Microsoft Dataverse で利用する用語をより分かりやすいものへと変更しました。変更についての詳細は、こちらの投稿をご覧ください。