How to: Dynamics CRM のかんたんテンプレートを使って、xRMを作ってみる(施設管理システム編)
マイクロソフトのDynamics CRM サイトへ行くと、「 かんたんテンプレート」が掲載されており、Dynamics CRMの通常の使い方(営業支援、顧客サービス、フィールドサービス等)や一般的にいう「CRM」の使い方ではなく、社内業務支援として、「xRM」のテンプレートも掲載されています。
今回はこの「xRM」のテンプレートを使って「施設管理」アプリケーションを作ってみたいと思います。
ステップ1:かんたんテンプレートのダウンロード
まず最初に、以下マイクロソフトのURLから「かんたんテンプレート」をダウンロードします。
https://www.microsoft.com/ja-jp/dynamics/crm-easy-template-download.aspx
いくつかのテンプレートの中から、今回は「各種の社内業務支援」の分類で試します。
ステップ2:ZIPファイルの展開
ダウンロード完了後、保存されたZIPファイルを開き、どこか任意の場所(デスクトップ等)へ展開します。
展開すると「Shisetsu_template_20151008」というフォルダがありますので、今回はそちらを使います。
ステップ3:Dynamics CRM Onlineへサインアップ
まだDynamics CRM Onlineの評価環境を作成されていない方は、こちらの記事をご参照ください。
ステップ4:Dynamics CRM Onlineのサンプルデータを無効化
Dynamics CRM Online評価版は、サンプルデータがすでに登録された状態です。
この記事では、「簡単テンプレート」に含まれているサンプルデータを使用するので、すでに登録されているデータは削除します。
「設定」の「データ管理」を選択します。
「サンプルデータ」をクリックします。
新しい画面が表示されます。「サンプルデータの削除」を選択します。
ステップ5:「かんたんテンプレート」をDynamics CRM Onlineへインストール
次に、ダウンロードしたかんたんテンプレートをインストールします。
まず、「設定」の「ソリューション」をクリックします。
「インポート」を選択します。
新しい画面が表示されます。「ファイルを選択」をクリックします。
ファイルを選択できる画面が表示されます。あらかじめステップ2で展開したフォルダの「Solution File」のフォルダに入っている「ReservationFacility_Template.zip」を選択し、「開く」をクリックします。
選択すると、以下のようにファイル名が表示されます。「次へ」をクリックします。
「インポート」をクリックします。
インポート中、以下のように進捗バーが表示されます。
インポートが完了すると、以下画面が表示されます。「すべてのカスタマイズの公開」をクリックします。
一旦Dynamics CRMからログアウトし、ログインし直します。
すると、画面表示が以下のように変わっています。この状態では、まだ予約する施設やデータはありません。
メニューも以下のようにカスタマイズされています。
ステップ6:「データマップ」をDynamics CRM Onlineへ取り込む
次に「データマップ」を取り込んで、後程取り込むテキストファイルをDynamics CRMで読み込めるように設定する必要があります。
まず、「設定」の「データ管理」へアクセスします。
「データマップ」をクリックします。
「インポート」をクリックします。
新たに画面が表示されるので、「ファイルを選択」をクリックします。
ステップ2で作成した「Data」フォルダを開きます。
開くと、「Shisetsu_datamap.xml」というファイルがあるので、そちらをダブルクリックで選択します。
先ほど選択したファイル名が表示されます。「OK」をクリックします。
正しく取り込まれると、以下のように「施設予約管理datamap」と表示されます。
ステップ7:「施設データ」をDynamics CRM Onlineへ取り込む
施設データを取り込みますが、その前に取り込むファイルを加工する必要があります。
先ほどの「Data」フォルダにあった「1_facility.csv」をメモ帳で開きます。
※Excelで開くと、後で取り込めなくなるので要注意です。
開くと「#Organization」と表示されている箇所をすべてご自身のDynamics CRMの xxxxxxxx.crm7.dynamics.com のxxxxxxx部分へ変更します。
今回使っている私の環境では、以下のアドレスになっています。
「cronusjapandemo01」を「#Organization」から置換しました。
「Ctrl + H」を押すと、以下のように一括で置換できます。置換完了後、上書き保存して、メモ帳を閉じます。
Dynamics CRMの画面に戻ります。
「設定」の「データ管理」をクリックします。
次に「インポート」をクリックします。
「データのインポート」をクリックします。
新たな画面が表示されます。「ファイルを選択」をクリックします。
先ほど加工した、「1_facility.csv」をダブルクリックし、「次へ」をクリックします。
アップロードされると、以下の画面が表示されますので、「次へ」をクリックします。
「データマップの選択」で、ステップ6で登録した「施設予約管理datamap」を選び、「次へ」をクリックします。
問題がなければ、Dynamics CRMが自動でファイルの内容を識別し、このファイルは施設データであると認識します。「次へ」をクリックします。
「重複の許可」は「いいえ」に設定し、「送信」をクリックします。
以下画面が表示されたら、「完了」を押します。
正しく取り込まれると、「ステータス」が「完了」と表示されます。
「施設予約」から「施設クラス」をクリックします。
「新規」をクリックします。
「名前」は「施設」と入力し、スケジュール欄は以下の設定にします。
「必要なリソース」の中の「クリックしてリソース、リソースグループ、または選択ルールを・・・」の「リソース」をクリックします。
レコードの検索が表示されるので、「検索」欄を「施設」にします。
先ほど取り込んだ施設の一覧が表示されます。「名前」の隣のチェックをクリックし、全選択します。
選択すると、以下のように「選択したレコード」として施設が表示されます。
「追加」をクリックします。
「いいえ、この選択を保存しません。」を選択し、「OK」をクリックします。
「保存して閉じる」を選択すると、施設の登録は完了です。
ステップ9:「施設予約データ」をDynamics CRM Onlineへ取り込む
次に、サンプルのデータとして、施設の予約データを取り込みます。
「設定」の「データ管理」をクリックします。
「インポート」をクリックします。
「データのインポート」をクリックします。
新たな画面が表示されます。「ファイルを選択」をクリックします。
今度は「2_reservationfacility.csv」をダブルクリックします。
アップロードされると、以下の画面が表示されますので、「次へ」をクリックします。
「データマップの選択」で、ステップ6で登録した「施設予約管理datamap」を選び、「次へ」をクリックします。
問題がなければ、Dynamics CRMが自動でファイルの内容を識別し、このファイルは施設データであると認識します。「次へ」をクリックします。
「重複の許可」は「いいえ」に設定し、「送信」をクリックします。
以下画面が表示されたら、「完了」を押します。
正しく取り込まれると、「ステータス」が「完了」と表示されます。
これで、サンプル予約データの取り込みも完了です。
ステップ8:Microsoft Dynamics CRMで施設予約を使ってみる!
「Microsoft Dynamics CRM」をクリックします。
日付を「2015/09/01」にします。
以下のように予約が一覧できるようになりました。
では、手動で予約してみましょう。
「施設予約」をクリックします。
新たな画面が表示されます。件名を入力し、「施設クラス」は「施設」を選ぶと、画面右側の「フォームアシスタント」が施設の一覧を表示してくれます。
「6F多目的ルーム2」を選んで、開始日時を2015/9/1の11:00で1時間のミーティングで設定してみましょう。
「保存して閉じる」をクリックして、予約完了です。
もし、空いていない会議室を選んだ場合は以下のように警告が表示さます。
「スケジュール」をクリックしてみましょう。
すると、空いている予約時間を候補として「有効な時間」のエリア表示してくれます。
コメントを残す