マイクロソフトはDynamics CRM Online 2016 Update 1 とDynamics CRM 2016 SP1のリリースに伴い、いくつかの機能やサポートを終了することを発表しました。この記事では、発表内容を一部抜粋、和訳しております。

Microsoft Dynamics CRM 2011 エンドポイントの廃止

Microsoft Dynamics CRM 2011 エンドポイントの記事でも発表されていた通り、Dynamics CRM 2011 エンドポイントはWeb APIのリリースに伴い、廃止される予定です。エンドポイントの廃止は、大きな変更点で、今回リリースされたAPIと大幅にプログラミングモデルが異なります。開発者の方々は、Web APIを今後使用することを強くおすすめします。プラグインとワークフローアセンブリーに関しては、SDKアセンブリーを引き続きご使用になれます。今後予定されているリリースでは、現行のアセンブリーでも2011エンドポイントではなく、Web APIが使用されるように修正する予定です。

CRM SDK アセンブリーのアップデート

「Updates to the CRM SDK assemblies」でも発表された通り、CRM 2011以降のSDKアセンブリーを更新する予定です。 CRM Online向けのセキュリティアーキテクチャーに一部変更があり、一番直近のリリースではすでに変更内容が含まれています。旧アセンブリーを使用してCRM Onlineへ接続しているアプリケーションは、正しく動作させるために、アップデートされたアセンブリーで接続しなおす必要があります。

レガシーフォームのレンダリングオプションの廃止

Removal of legacy form rendering option」でも発表された通り、レガシーフォームレンダリングの機能を排除する予定です。これは、CRM Online 2015 Update 1でリリースされた新しいフォームレンダリングがすべてのフォームで採用されることを意味します。この異なるレンダリング方法により、ページに含まれているドキュメントオブジェクトモデル(DOM)が変更され、未対応の方法で実装されたスクリプトは壊れる可能性があります。すでに一部Xrm.Pageクライアントオブジェクトでは、一部動作において、互換性が完全ではないことを把握しています。このオプションを現在使用されている場合、オプションを無効かした状態でテストを実施し、動作しないスクリプトの原因が互換性の問題か、未対応の方法で実装されたスクリプトかを切り分けることをおすすめします。互換性の問題である場合は、CRM テクニカルサポートへご連絡ください。

一部ナレッジ管理エンティティの無効化

Some knowledge management entities」でも発表されているとおり、CRM Online 2016とCRM 2016で発表されたKnowledgeArticleエンティティの発表に伴い、3つのナレッジ管理エンティティが無効になります。

旧Androidバージョンへのサポート廃止

Removal of support for some Android versions」で発表された通り、新しいバージョンのMicrosoft Dynamics CRM for Androidに対する旧バージョンのAndroid OSへのサポートが廃止されます。

リストコンポーネントは廃止されました

最後に、Microsoft Dynamics CRM リストコンポーネントのサポートは廃止されています。現在SharePoint Server用のMicrosoft Dynamics CRM リストコンポーネントを使用されている場合は、サーバベースのMicrosoft SharePoint連携機能へアップグレードされることをおすすめします。

これら変更は、Microsoft Dynamics CRMの改善された機能や新しい機能をすべて使用できるようにするためのものであることを、予めご了承ください。

 

情報元: https://blogs.msdn.microsoft.com/crm/2016/06/17/deprecation-announcements-with-dynamics-crm-online-2016-update-1-and-microsoft-dynamics-crm-2016-service-pack-1/