Azure N-Series本日より一般公開

マイクロソフトは12月1日（本日）、Nvidea製GPUを搭載した仮想マシンシリーズ「Nシリーズ」を一般公開することを発表しました。以下はその発表内容を和訳したものです。

我々は本日Azure 仮想マシンのAzure Nシリーズを12月1日にリリースすることを発表しました。Azure N-Seriesの仮想マシンはNvidea製GPUを搭載しており、Azureパブリッククラウドにより、最先端のアクセレレーテッドコンピューティング（Accelerated Computing）と視覚化体験を世界中のお客様や開発者へ提供します。我々は米国中央リージョンに加え、更に米国東、西ヨーロッパ、東南アジアのリージョンでも一般公開します。

数千ものお客様に8月から開始した N-Series preview に参加して頂きました。特にパフォーマンス改善とMicrosoft/Nvidea社の協業によってクラウドでの体験が広がったことにおいて素晴らしい評価を頂きました。プレビューの段階でお客様は幅広い範囲内でご活用頂き、人工知能 (AI)、3D視覚化/インタラクション技術、高度演算医療研究など、ユニークな能力が引き出されました。

Azure NC 仮想マシン—GPUによる演算処理

Azure NC-ベースのインスタンスではNVIDIA Tesla K80 GPUが搭載されており、ハイパフォーマンスコンピューティング (HPC)やAIで必要とされる演算能力を提供します。 お客様はこれらインスタンスでディープラーニング処理やHPCシミュレーション、レンダリング処理、リアルタイム分析、DNAシーケンシング等、CUDA (Compute Unified Device Architecture)を必要とする処理で利用されます。更にお客様はRDMA (Remote Direct Memory Access)をInfiniBand上で実行することで複数インスタンスで処理をスケールアウトすることも可能です。InfiniBandをインスタンス間で利用することで、数十、数百、数千ものGPUを何百ものノードへスケールアウトでき、ベアメタルに近いパフォーマンスを得られます。 そしてMicrosoft Cognitive Toolkit (CNTK)をお客様が利用することで自然言語解析や画像認知、オブジェクト検知などの機械学習で利用出来ます

Azure NV 仮想マシン—GPUによる視覚化

Azure NV-ベースのインスタンスではnVIDIA Tesla M60 GPUを搭載し、オンデマンドでNVIDIA GRID機能を提供します。科学者やデザイナー、エンジニアはこの新しいインスタンスを活用し、ハードウェア加速化されたワークステーションアプリケーションで次世代のコンセプトカーをデザインしたり、ハリウッド映画を製作出来ます。これらのインスタンスではDirectXとOpenGLの両方が活用出来ます。

Azure Nシリーズの一般公開の価格は12月1日に北米、ヨーロッパとアジアで適用されます。詳細の価格はこちらです。

この発表により、我々のミッションの一つである、全ての組織と人々にハイパフォーマンスかつアクセレレーテッドコンピューティング技術をクラウドから利用可能にし、更なる生産性向上を提供するための大きな一歩を踏むことが出来ました。

 

詳細情報はこちらから：MicrosoftとOpenAIのパートナーシップについて（英語）

VM についてのドキュメント

情報元: https://azure.microsoft.com/en-us/blog/azure-n-series-general-availability-on-december-1/