マイクロソフトはCortana Intelligence Suiteの新しい機能として、「カスタムモジュール」(Custom Modules)の提供を開始しました。以下はその発表内容を和訳したものです。

Azure ML Studio は、75個の標準モジュールを提供しており(増えています!)データを準備し、機械学習の実験に利用できます。拡張性を、カスタムR言語モジュールとして提供しており、標準以外の機能が利用できます。更に、Cortana Intelligence Galleryというコミュニティでは、機械学習の実験の共有や、チュートリアル、その他豊富なリソースが提供されています。
本日、我々はCortana Intelligence Galleryの新たなブランドのリソース分類として、Custom Modulesの提供を開始します。これは、一元管理されたカスタムモジュールのレポジトリ(保管場所)で、コミュニティメンバーが自分の実験でも利用できます。我々は事前にいくつかのモジュールを選べるように準備しており、今まで求められていた、「時間軸分析モジュール」(time series analytics modules)や、「アソシエーション分析」(Association Rules module)、K-Meansを拡張したクラスタリングアルゴリズムや、可視化モジュール、そのほかにも便利なモジュールを提供し、データ処理タスクを自動化することもできます。

以下の図をクリックすると、カスタムモジュールを閲覧できます。

ギャラリー内のカスタムモジュールは5種類の体験を提供します:

  • 発見する: 興味のあるモジュールをギャラリー内から検索したり、閲覧することができます。
  • 理解する: ギャラリー内に掲載された各モジュールの詳細文章が閲覧できます。
  • インポート: モジュール(と関連の実験)をあなたのワークスペースへワンクリックでインポートできます。
  • 話し合う: Disqusセクションから質問したり、フィードバックを共有できます。
  • 共有する: モジュールを他の人と共有し、コミュニティへ貢献できます。

発見する

ギャラリーは、カスタムモジュールを素早く見つけるためにデザインされています。カスタムモジュールを閲覧するには、Galleryを開き、「Custom Modules」をGalleryのホームページからアクセスすることでアクセスできます。

Custom Modules のページでは、一番人気のあるモジュールが表示されています。「See all」をクリックすることで、全カスタムモジュールを閲覧できます。

このページからすべてのカスタムモジュールを閲覧することもできますが、画面左側からフィルター条件を追加したり、上の検索バーから検索することも可能です。

更に直接Azure ML Studioから、カスタムモジュールを閲覧できます。「+NEW」をクリックし、「MODULE」をクリックすることで、カードが表示されます。この各カードには、ギャラリーで登録された説明が掲載されており、そのままインポートできるボタンも提供されています(後程詳細を説明します)

理解する

公開されているカスタムモジュールの仕組みを理解するのは非常に簡単です。カスタムモジュールををクリックし、モジュールの詳細ページへ移動します。ここにはモジュールについての情報 が豊富に提供されており、モジュールの用途や、想定されている入力情報、出力、パラメータなどが掲載されています。どうやってモジュールが作成されたか興味をお持ちですか?各モジュールには必ずソースコードが提供されているので、内容を確認し、カスタマイズしたりすることもできます。

インポート

自分の実験でもカスタムモジュールを利用したいですか?いいニュースがあります – 数クリックで出来てしまうのです!モジュールはCortana Intelligence Galleryか、Azure ML Studioからインポートできます。

ギャラリーから

ギャラリーからモジュールを開くと、カスタムモジュールの他に、モジュールのデモンストレーションをするために、サンプルの実験も合わせてワークスペースへインポートされます。ギャラリーからカスタムモジュールのコピーを開くには、以下の手順でします:

  • ギャラリーからモジュールの詳細ページを開きます。
  • Open in Studio」をクリックします。

  • ワークスペースが自動的に開かれます。もし、複数のワークスペースを1つもしくは複数のAzureリージョンでお持ちの場合は、どこへカスタムモジュールとサンプル実験をインポートするか確認されます。
  • サンプルの実験が自動的にStudioワークスペースセレクターで開かれます。
  • もし、Azure Machine Learning Studioへサインインされていない場合、実験がワークスペースへコピーされる前に、サインインするようにプロンプトされます。

一度開くと、新しく追加されたモジュールは、Studio内の「Custom」カテゴリー内に追加されます。これで、他の標準のモジュール同様にワークスペース内で利用できます。

Azure ML Studioから

では、実験を構築最中だった場合に、標準のモジュールだけでは必要なものが見つからなかった場合はどうでしょう?その場合は、Studioから直接カスタムモジュールをインポートすることができます。

  • Azure ML Studioで「+NEW」をクリックします。
  • MODULE」をクリックします。ここから、ローカルで作成したカスタムモジュールをアップロードするか、ギャラリー内にあるモジュールから選択するか、検索ボックスから特定のモジュールを検索することもできます。

  • モジュールをマウスで選択し、「Import Module」をクリックします。

  • これで完了です!数秒後、選択したカスタムモジュールはワークスペースへコピーされ、「Custom」カテゴリー内からほかのモジュール同様に見つけることができます。

    話し合う

    モジュールについて質問がありますか?待つ必要はありません!各カスタムモジュールの詳細ページから直接コメントしたり、フィードバックしたり、質問することができます。

    共有する

    他の人に便利そうなモジュールを見つけましたか?すぐに共有しましょう!詳細ページからは、友人や同僚へLinkedIn、Twitterまたはメールで共有することができます。更に実験とカスタムモジュールをほかのワークスペースへコピーして、持ち歩きできます!

    次のステップ

    これは我々にとって、カスタムモジュールを一元管理するための始めの一歩で、また改善する必要があります。我々は引き続き、より多くの便利なカスタムモジュールを開発している真っ最中です。Galleryについての更新にご期待ください。
    Galleryで見たいカスタムモジュールがありますか?ぜひ教えてください!
    自分のモジュールを公開したいですか?現在頑張って開発していますので、ご期待ください!

情報元: Introducing Custom Modules in the Cortana Intelligence Gallery