マイクロソフトは11月16日に、Azure Bot Serviceをリリースしました。以下はその発表内容を和訳したものです。

3月にBot Framework をGithub上でリリースし、驚くほど多くのBOT、ツール、チャンネルの数が開発され、開発者コミュニティ内の全体的な活気と興奮に驚いています。AIの民主化とボットとコミュニケーションをする場は広がりつつあります。

ソフトウェア開発者にとって、会話体験を作成するには、ソフトウェアのデザインや開発方法の変更が必要となります。変更することは難しいことであることも分かっています。会話は本質的には流動的なものであり、共起表現も普通に利用します。ただ、従来のアプリには当てはまりません。デザインセンターは(主に)GUIで実行するタスクが完了したかどうかが基準となります。

BOTをより簡単に始めるために、本日、我々はBOT FrameworkとAzure Functionsを組み合わせた新たなサービス、Azure Bot Service をリリースします。

Azure Bot Serviceは、世界初のパブリッククラウド型のBOTサービスで、Microsoft Bot FrameworkとMicrosoft Azureによる、サーバーレスのコンピューティングで構成されています。このクラウドサービスにより、あなたのアプリやテキスト/SMS、Slack、Facebook Messenger、Skype、Teams、Kik、Office 365メール等、その他人気のサービスを経由して、ユーザーが話す内容に対して自然にインタラクションが取れる、インテリジェントなBOTを開発、接続、管理できます。BOTはサーバレスな環境のAzure Functionsで実行されるため、スケーリングはオンデマンドで対応し、BOTが利用したリソースの分だけ費用が発生します。

開発サイクルを加速させる

Azure Bot Serviceでは、Microsoft Cognitive Servicesと組み合わせ、BOT開発のための連携した開発体験が得られるので、開発者はインテリジェントなBOTの開発を加速化できます。ベーシックBOTや、自然言語解析BOT、プロアクティブBOT等、すでに用意されているテンプレートを利用することで、 素早く始められます。BOTはC#またはNode.jsで直接ブラウザで開発でき、Web Chat コントロールを利用することで試すことが可能です。また、IDEを利用し、好きなコードエディターを利用することもできます。Azure Bot Serviceは、Azure リソースマネージャー(ARM)テンプレートを利用して、Azure Function Appを作成可能ので、簡単にデプロイし、自動的に作成したBOTをMicrosoft BOT Frameworkへ登録し、一般公開されたBOTディレクトリで提供することでBOTの露出を増やすこともできます。

BOTを機能豊富に

Azure Bot Serviceは既定の構成可能なチャンネルが用意されており、お客様とのインタラクションを向上し、より多くのお客様に連絡できます。あなたのアプリやサイト、またSlak、Facebook Messenger、Skype、Teams、ウェブチャット、メール、GroupMe、Kik、TelegramやTwilioなどの人気のチャンネル上に簡単にBOTを作成できます。Direct Lineのサポートにより、Microsoft BOT Frameworkの機能をREST API経由でもインタラクションを取ることができるので、アプリやウェブサイトで会話体験を提供し、ブランド化された状態で、BOT Frameworkが提供する様々なチャンネルへアクセスできます。

Microsoft Cognitive Servicesと接続することで、BOTは見たり、聞いたり、理解したりといった、人間と同じような方法でインタラクションを取ることができます。その他のAzureサービスを利用して、たった数行のコードでBOTの機能を拡張させることも可能です。例えば、Azure Searchによって、強力で複雑な検索機能をBOTへ簡単に追加することができます。 こちらのGitHubのサンプルから実際に試してみてください。

業務効率を大幅に改善

Azure Bot ServiceはAzure Functionsを利用することで、作成したBOTが人気になった際に対する、運用とスケーリングの柔軟性を提供し、利用した分の費用だけ支払います。さらに、BOTを実行するためのサーバのプロビジョニングや管理について気にする必要はありません。更新とインフラストラクチャーのメンテナンスはすべてあなたの代わりに実施されるので、コードの作成に専念できます。

継続的デプロイに対応しているので、Visual Studio Team System、GitHうb、BitBucket等好きなDevOpsツールチェーン・ソース管理システムからコミットすることができるので、自動的にコードをAzureへ発行し、継続的ににBOTを改善できます。

始めるには

Azureの試用版へサインアップし、初めてのBOTを作ってみてください!フィードバックをUserVoiceへお送りいただき、ドキュメンテーションもご参照ください。

情報元: https://azure.microsoft.com/en-us/blog/microsoft-azure-announces-industry-s-first-cloud-bot-as-a-service/