MicrosoftのSQL Server製品開発チームは、SQL Server 2016のリリース日を6月1日にすることを発表しました。

以下は、Microsoft SQL Server 公式ブログの5月2日の記事を和訳したものです。

※直訳のような表現になっていたら恐縮です。不明な点がありましたら、コメント等でご指摘ください。

 

準備はできました?SQL Server 2016は6月1日にリリース

この投稿は、データプラットフォームマーケティング部門のシニアディレクター、Tiffany Wissner氏によるものです。

SQL Server 2016はマイクロソフトのデータ戦略の基礎として、データをインテリジェントなアクションへと変換するイノベーションであると考えます。今回の新たなリリースで、マイクロソフトは隅から隅までのデータ管理とビジネス分析ソリューションを、ミッションクリティカルなインテリジェンスとあわせて、貴方のアプリケーションへ提供し、どのデバイスからでもデータのインサイトへとアクセスできるようにしました。 最近、データ主導のイベントで、SQL Server 2016をどのようにお客様が活用できるかをショーケースとしてお見せすることができました。この勢いに沿って、本日は以下の内容を発表します:

  • SQL Server 2016 は、2016年6月1日に一般公開されます。これにより、ミッションクリティカルで、ビジネスクリティカルかつ知的なアプリケーションを、最も安全なデータベースで開発できるようになり、1 最大パフォーマンスを提供するデータウェアハウス2、モバイルBIをどのデバイスでも提供し、、データベース内での高度な分析、すべてのワークロードに対するインメモリー機能の適正化、そしてオンプレミス環境からクラウドまでの継続的な経験を提供します。これらの機能は、この業界をリードするほどの低コストしつつ、SQLサーバに組み込まれています。
  • 新しいSQL Server 2016のパフォーマンスベンチマークの提供。本日より、 Lenovo社は、SQL Server 2016とWindows Server 2016が動作する、Lenovo System x3950 X6で新しい#1 TPC-H 30 TB 世界記録を達成しましたこの結果に基づき、ソフトウェアパートナーやハードウェアパートナーによって公開されたベンチマークを合わせると、SQL Server 2016は、貴方のアプリケーションで使用できるインメモリーデータベースとして、この惑星では最速であることを証明します。
  • SQL Server 2016のエディションはエンタープライズ、スタンダード、エクスプレスとデベロッパーの4つです。今年の3月には、幅広い人々にSQL Server のすべての機能が活用できるようにするべく、SQL Server 2016 Developer Edition は、無償でダウンロードできることを発表しました。

SQL Server 一般公開

SQL Server 2016 は、2016年6月1日に一般公開されます。 SQL Server 2016 は貴方のアプリケーションのための高パフォーマンス、高スケールのデータプラットフォームで、データをどのデバイスからでも参照できます。SQL Server 2016はシームレスに、リレーショナルと、非リレーショナル(JSON, XML, Hadoop)なデータを管理し、シームレスに構造化データとHadoopデータを連携させたり、シームレスにオンプレミスのデータをクラウド上のデータと連携させることが可能です。SQL Server 2016は:

  • ミッションクリティカルなインテリジェントアプリケーションを提供し、標準機能の高度分析機能と、インメモリー技術によりエンドユーザーへのパフォーマンスに影響することなく、リアルタイムで動作するインテリジェンスが提供可能です。
  • エンタープライズクラスのデータウェアハウス に含まれるインメモリーカラムストアーにより、クエリーのパフォーマンスがディスクベースのソリューションより100倍速くなりました。SQL Server 2016では、拡張に最適化されたMPPが使用でき、APS(分析プラットフォームシステム)との組み合わせが可能です。
  • 最高レベルのセキュリティが求められるアプリケーションには「Always Encrypted」(常時暗号化)技術により、アイドル時も動作中もデータベースへのパフォーマンスへ影響することなく、データを保護します。
  • モバイル端末でのビジネスインテリジェンスソリューションを提供し、標準装備のモバイルBIソリューションにより、どのデバイスからでもデータへアクセスできます。キーパフォーマンスインディケーター(KPI)や、モバイルレポート、従来のレポートもすべて新しいウェブポータルから管理可能です。
  • ビッグデータソリューションの提供により、PolyBase技術を活用し、非構造化データと構造化データを同じT-SQLでクエリーが可能になりました。
  • ハイブリッドなクラウドソリューションにより、ストレージ費用の削減、高可用性の向上とIT管理の単純化が新しいStretch Databaseテクノロジーで実現。アプリケーションを変更することなく、安全に履歴データをAzure上のOLTPデータへオンデマンドでアクセスすることが可能になりました。 さらに、より早いレプリケーションをAzure上に設置することにより、費用を抑えた災害対策やバックアップが可能です。

この新たなイノベーションにより、SQL Server 2016は世界初のクラウドから生まれたデータベースで、Always Encrypted機能や、ロールレベルセキュリティはAzure SQL Databaseで数百、数千のお客様により、億単位でのクエリで検証された結果です。

DocuSign社は、新しいSQL Server 2016の活用できたお客様の一人です。

DocuSign社のプラットフォームエンジニアリング、チーフ設計者兼副社長のEric Fleischmanは以下のように述べています:

「我々はSQL Serverをプラットフォームとして選んだ理由は、そのパフォーマンスと複数の種類のデータがすべて管理できる点です。大規模の銀行や、保険会社、その他金融会社は安全なソフトウェアーの提供を我々に託しています。Always EncryptedなどSQL Server 2016に含まれている新しい機能によって、そのお約束が果たせているのです」

Gartner社のGartner Magic Quadrantsでは、SQLサーバをOperational Database、Business Intelligence、Data WarehouseとAdvanced Analyticsでのリーダーとして認識しています。Gartner社はマイクロソフトをこの業界において、マイクロソフトをビジョンと実行部隊のリーダ産業として認識し、Magic Quadrant for Operational Database Management Systemsで発表されています。その他にもMagic Quadrant for Data Warehouse and Data Management Solutions for AnalyticsMagic Quadrant for Business Intelligence and Analytics Platformsでも同じくリーディング産業となり、Magic Quadrant for Advanced Analytics Platformsではマイクロソフトのビジョンがリーディング産業として認識されています。

 

SQL Server 2016は最高のパフォーマンスとスケールを提供

アプリケーションとデータウェアハウスは、今まで以上に大量のデータを管理、処理する需要があり、新しいバージョンへのアップグレード理由として、パフォーマンスが一番重要視されていることを認識しています。 本日(5/2)、Lenovo社はSQL Server 2016とWindows Server 2016を搭載した、Lenovo System x3950 X6で、#1 TPC-H 30 TB 世界記録を出しました。4 この結果に基づき、ソフトウェアパートナーやハードウェアパートナーによって公開されたベンチマークを合わせると、SQL Server 2016は、貴方のアプリケーションで使用できるインメモリーデータベースとして、この惑星では最速であることを証明します。

SQL Server 2016はTPC-Eのベンチマーク5 でトランザクション処理部門、データウェアハウジング部門でトップを勝ち取り、PROSやKPMG社のビジネスアプリケーション部門のベンチマークでもトップを記録してます。SQL Server 2016へアップグレードするだけで、アプリケーションを変更することなく、パフォーマンス改善が得られます。(例:クエリの処理時間は最大34倍になります)さらに、パフォーマンスベンチマークだけでなく、価格対パフォーマンスにおいても高水準が得られます。

 

SQL Server 2016 エディション

本日より、Enterprise、StandardとExpressの各エディションでの機能を発表します。

エンタープライズ(Enterprise)では、ミッションクリティカルなデータベース、高パフォーマンスのデータウェアハウス、リッチなデータ連携機能、エンドtoエンドのビジネスインテリジェンスと標準装備の高度分析機能が低コストですべて利用できます。

スタンダード(スタンダード)では、基本的な可用性機能、24コアまでの拡張性、最新のレポート、Tabular型モデル機能や、堅実なセキュリティ機能により、複数のレイアーでの保護を可能にし、機密性の高いデータへのアクセス管理が可能です。

エキスプレスは無料で提供され、小規模のデータベースアプリケーションを費用なしで開発・展開できます。

Enterprise、StandardとExpressに加え、Developer Editionでは、SQL Serverのすべての機能が使用でき、ミッションクリティカルな、インテリジェントなアプリケーションを開発できます。3月には、SQL Server 2016 Developer エディションを無償で提供することを発表しました。ExpressとDeveloperエディションでは、SQL Server 2016をより多くの開発者へ提供できることを目的としています。

Enterprise エディションや、それ以外のエディションについてはこちらから確認できます(英語)

 

SQL Server 2016に向けて、準備しよう!

SQL Server 2016は絶対に良い選択肢だと我々は考えているため、Oracleデータベースを保有されているお客様は、ソフトウェアアシュアランス15 を活用することにより、無償で手に入れられます。tこちらのキャンペーンを活用して、データソリューションを手に入れましょう。

現時点ではSQL Server 2016 Release Candidate (RC) 3をダウンロードして、試すことができ、SQL Server 2016へのアップグレード準備ができます。Oracleからの移行キャンペーンはこちらから確認できます(英語)さらに、この発表についてのJoseph Sirosh氏によるキーノートは、SQL Bitsで確認できます。

 

 

1National Institute of Standards and Technology Comprehensive Vulnerability Database update 2/2016.

2TPC-H 30TB and 10TB non-clustered results as of 05/02/16, 04/06/15, 5/04/15, 4/15/14 and 11/25/13, respectively. http://www.tpc.org/tpch/results/tpch_perf_results.asp?resulttype=noncluster

3Non-clustered TPC-H 30 TB. https://lenovopress.com/lp0502-x3950-x6-tpch-30tb-benchmark-result-2016-05-02. http://www.tpc.org/3321.

4Non-clustered TPC-H 30 TB. https://lenovopress.com/lp0502-x3950-x6-tpch-30tb-benchmark-result-2016-05-02. http://www.tpc.org/3321.

5Non-clustered.

6http://www.tpc.org/4076. http://www.tpc.org/4076.

7Non-clustered.

8Lenovo sets #1 non-clustered TPC-H 30 TB world record using SQL Server 2016 and Windows Server 2016 on Lenovo System x3950 X6: Using SQL Server 2016 to full take advantage of 12TB RAM support in Windows Server 2016, Lenovo achieved a new world record with 1,056,164.7 QphH (144 cores) on the 30TB configuration. This benchmark is in addition to Lenovo’s #1 3TB world record using SQL Server 2016 on Lenovo System x3850 X6 (72 cores), beating Oracle’s previous best result for the same configuration and 38% performance gain vs. SQL Server 2014 using the same hardware. Hewlett Packard Enterprise also set #1 TPC-H 1-TB world record using SQL Server 2016 on HP Proliant DL380 G9 (44 cores).

9Non-clustered.

10http://www.tpc.org

11http://www.tpc.org/3319

12http://www.tpc.org/3320

13PROS, a world leader in revenue and profit realization solutions, posted 1,000% faster end to end scoring with their solution that has built-in machine learning capability, while KPMG, a leader in audit, tax, and advisory solution, posted 2.5X faster execution time with 10X table compression with their solution using SQL Server 2016.

14Based on internal tests from Microsoft, customers who upgrade to SQL Server 2016 will also experience tremendous performance gain including faster real-time analytics with up to 34x performance on in-memory columnstore queries, faster synchronization and greater availability with up to 7x faster AlwaysOn throughput, 3.6x faster reporting on AlwaysOn replicas, and 7-10x faster on database maintenance (DBCC).

15*Software Assurance subscription required. Some restrictions may apply. Limited time offer—free training and subsidized deployment services available until June 30 2016.

 

引用元:https://blogs.technet.microsoft.com/dataplatforminsider/2016/05/02/get-ready-sql-server-2016-coming-on-june-1st/