MicrosoftPowerApps開発チームは729日に新たなアップデートを公開することを発表しました。このアップデートでは、新たな機能追加や、アプリを作るためのテンプレート、サンプルアプリが追加されているとのことです。以下はその発表内容を和訳したものです。

今年の4月に、我々は複数のサンプルアプリとそのアプリを類似したテンプレートを発表しました。今回のリリースでは、新たに4つのサンプルアプリを発表し、テンプレートフローから選択できるテンプレートも合わせてリリースしました。これらによって、PowerAppsで何ができるのか、どのようなシナリオで適用できるのかが、よりわかるようになり、PowerAppsの作成方法を学習する上で便利な例になると思います。

Employee Engagement Survey(従業員意識調査) – これは5つの質問が登録された簡単なアンケートアプリで、従業員からフィードバックをもらい、会社やチームの意識向上のために活用できます。サンプルアプリとテンプレートを使ってみて、我々がどのようにPowerAppsのラジオボタン、ギャラリーからの複数選択機能、スライダー等の様々なコントロールを利用しているかがご覧頂けます。

Health Plan Selector (ヘルスケアプラン選択ツール)– これは新入社員のための画期的なアプリの例です。例えば、新しい従業員がContoso社(架空の会社)へ入社したとしましょう。その会社では複数のヘルスケアプランんを福利厚生として提供しているとします。このアプリでは、複数の質問に答えてもらい、答えを基に、最も適切なヘルスケアプランを家族へ提案してくれます。このアプリテンプレートでアプリの設計方法をご覧頂くと、AADログイン認証でログイン名を取得する方法や、郵便番号のフィールド検証機能の実装、ラジオボタン、複数選択の機能や、アプリ画面上での「情報バブル」を表示させたり、既定のメールクライアントを起動させて、アプリの情報を基にメール作成するといった方法が確認頂けます。

Asset Checkout(資産管理アプリ) – このアプリは非常に単純なアプリで、ユーザーによって資産を閲覧してもらい、各資産のレビューを書いたり、借り出したりすることができます。アプリのテンプレートをご覧頂くと、カスタマーレビューの表示と閲覧の方法や、フォームからの投稿方法、貸し出し日数のロジックが確認頂けます。

Product Showcase(製品ショーケース) – このアプリはキオスクなどでタブレットを使った利用シーンが想定されており、あなたの製品のショーケースを見せられます。このアプリテンプレートを利用することで、簡単に製品画像や動画、説明などが追加できます。テンプレートの設計をご覧頂くと、動画をどのようにPowerAppsで組み込んでいるのか、製品対製品の比較チャートの表示方法などがわかります。

日時コントロールをカードに追加可能に

新しい日時選択機能により、従来の様に日付を入力せずに、ドロップダウンメニューで日付、時間が選択できるようになります。日付が含まれたデータソースでは、既定でこの新しい日時コントロールが設定されます。


データソースで日付のみ(00:00になっているデータ)を格納している場合、二つの選択項目を非表示にすることも可能です。非表示にするには、それらを選択し、「Visible(表示)」プロパティのドロップダウンメニューから制御できます。


カードをアンロックしたあと、高度な設定を「Advance」を選択し、時間を上書きしないようにも設定できます。設定変更後、以下のように日付カードが表示されるようになります:


アプリがどのように日付を表示するか、更に設定することができます。既定では、現地時間で表示されるように設定されてますが、世界標準時間(UTC)で設定することも可能です。


バージョン 2.0.471 で追加されたその他新機能

フィールドの順番をオプションパネルから入れ替え

フォームコントロールを利用する際、従来ではキャンバス上のフィールドからのみ順序を入れ替えれましたが、このアップデートでサイドパネルからでも順序を変更することが可能になりました。どちらの方法でも変更可能です。


Web Player がパラメータをサポート

· 引数の引き継ぎ: Web URLと併せてパラメータを渡すことができるようになりました。例えば、IDパラメータを値「2」と設定する場合、以下のような標準的なHTTPパラメータのフォーマットで実現可能です。

https://web.powerapps.com/webplayer/app?source=portal&appId=%2fproviders%2fMicrosoft.PowerApps%2fapps%2fe11111ee-1111-1111-1111-1155bf5966bb&id=2

· パラメータの利用方法: Param() 関数を利用することで渡されてきた引数が取得できます。 https://powerapps.microsoft.com/en-us/tutorials/function-param/

引き続き、我々はサンプルアプリやテンプレートについてのフィードバックと、製品についてのフィードバックをお待ちしております。

情報元: New sample apps, templates and features in this release