本日、9月から2023年3月までにかけてリリースされる新機能「Release Wave 2」についての情報を一般公開されました。この投稿では各 Power Platform 製品のアップデートの概要を共有します。

Power Apps

コネクタからのテーブル作成画面

Power Apps は、ガバナンス機能を更に拡張することで、組織全体で市民開発を推進・管理・サポートすることを可能にします。

あらゆるスキルレベルの開発者と作成者が、統一された開発スタジオで Microsoft Dataverse を利用し、データとロジックを構築、管理する最新のエクスペリエンスと、開発のサポート、データの充実、エンドユーザー体験の最適化のためにAIを組み込むことで生産性を向上させます。信頼性の確保とリッチなデータ体験の活用に加え、作成者とエンドユーザーの双方が、すぐに使えるコラボレーション機能によって、共同作業時の生産性を向上させることができるようになります。

Power Pages

Power Pages デザインスタジオのフォーム編集画面

Power Pages は、ローコード/ノーコード開発だけでなく、プロの開発者をサポートするために、より多くの標準機能を提供することに投資し続けています。

このリリースにおける重要な機能のいくつかは、デザインスタジオを使用してフォームやリストを操作するための追加機能を持ち、追加のソリューションテンプレートを使用してそれらを迅速に開始することを可能にします。また、Microsoft Power Platform のコマンドラインインターフェース(CLI)ツールとVisual Studio(VS)Codeを使用して、プロの開発者がサイトに対してより多くの作業を行うための機能強化や、管理者が Power Pagesで構築したウェブサイトをよりよく管理・統制するための機能強化が図られています。 

Power Automate

Power Automate for desktop で追加される、SharePoint アクションの画面

Power Automate は、あらゆるスキルレベルのユーザーがクラウドとデスクトップフローを構築できるよう、新しいエクスペリエンスを提供し、これまで以上に活用しやすくなります。組織は Power Automate の導入を自動化する必要があるため、アプリケーションライフサイクル管理(ALM)のための機能強化が追加されます。また、RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)の利用が増加していることから、Azure のマシンやユーザーやアカウントの認証情報を簡単に管理するための機能を追加していきます。

Power Virtual Agents

Power Virtual Agents は、コメント機能、Power Pages との統合、データ損失ポリシー(DLP)のオプション、Microsoft Teams でのプロアクティブなボットメッセージなど、チャットボットの作成体験の改善を行います。ボットの作成は通常、複雑で時間のかかるプロセスであり、長いコンテンツ更新サイクルと専門家のチームが必要です。Power Virtual Agents は、AIの専門家やデータサイエンティスト、開発者チームを必要とせず、組織の誰もが簡単でノーコードな操作画面で強力なカスタムボットを作成する能力を提供します。ボットは、ユーザーと対話し、明確な情報を求め、最終的にユーザーの質問に答えることができます。

Power BI

Power Query Diagram View の画面

Power BI は、「データファーストな文化」を推進するために、すべての個人、チーム、組織を支援するための投資を続けています。Power BI は、Office と連携し、Web 上でデータセットをオーサリングできるようにすることで、作成体験を向上させます。Power BI Desktop にPower Query Diagram View を導入することで、作成者はコードレスでデータの抽出・変換・投入(ETL)を実行できるようになります。チーム向けには、企業ニーズに焦点を当てた指標の強化や、Microsoft Viva Goals との統合を実現します。さらに、自動集計、クエリーのスケールアウト、データ損失防止(DLP)によるデータ保護機能、管理者への可視性向上などにより、ビッグデータのエクスペリエンスを向上させます。

AI Builder

AI Builderは、市民開発者がAI機能を使用し、カスタマイズして、よりインテリジェントなアプリやワークフローを構築できるようにしていきます。AI Builderモデルのライフサイクルとガバナンスにおいては、バージョン管理、展開、監視の機能強化を改善していきます。また、人間が検証に携わる「インザループ検証」の管理機能、自動メール処理のための大規模データセットの容易な統合、ドキュメント内の契約や複数ページのテーブルを処理する機能など、文書とテキスト処理のための インテリジェントな新機能が追加されていく予定です。

新機能の詳細な一覧は、 Microsoft Power Platform 2022 release wave 2 plans から入手できます。

これから先6か月のアップデートも楽しみですね!