今年もやってきました、Microsoft Business Applications Virtual Launch Event。

このイベントは毎年マイクロソフトが春と秋にDynamics 365とPower Platformに関連する新機能の発表を行う、バーチャルイベントです。年々新機能が増加しているため、今回はDynamics 365とPower Platformを分けて投稿しています。

Power Appsには5月からMixed Realityが公開プレビューが開始し、Mixed Reality(仮想空間と現実空間の融合)の機能が搭載され、だれでもMixed Realityのアプリが作れるようになります。

また、Microsoft Teamsに関しては、Microsoft Teams用のレスポンシブなアプリケーションが作れるようになります。

モバイルアプリに関しては、キャンバスアプリもDynamics 365を含むモデル駆動型アプリもすべてPower Appsのモバイルアプリから起動できます。

また、テスト機能とデバッグ機能が一般公開されることにより、より品質のアプリを作ることができます。

Power Virtual Agents

バーチャルチャットボットを簡単に作ることができるPower Virtual Agents では、ドラッグアンドドロップでチャットボットを作成することができ、さまざまな外部コミュニケーションサービスと連携できます。また、100を超えるコネクタにより、さまざまなシステムとも連携させることができます。

Power Automateでは本日(4月2日)からUI flowとして、RPAが一般公開されます。

既存のPower Automateに対してUI flowという新しいコネクタとして提供し、画面操作の自動化が可能になります。

また、RPAの思想としては製品のコンセプトはもちろんのこと、誰でも手軽にご利用いただけるような価格設定で提供いたします。

GSK(グラクソスミスクライン)社の例

ここではPower Appsで使ってヒヤリハットを行っています。

GSKでは問題や課題を報告できるアプリをPower Appsで管理しています。 GPSのデータをもとにインタラクティブな地図を表示しています。こちらの地図機能も今回のアップデートで新しく搭載した機能です。 担当はこのアプリから課題を登録することができます。
リスクの点数は選択した内容に合わせてリアルタイムで自動計算されて表示されます。 実際の報告内容はMixed Realityとも組み合わせることができます。 現実世界をスマートフォンのカメラから表示させると空間把握が行われ、仮想的に3Dモデルを配置できます。

これらはすべてブラウザ上から開発することができます。

今回のアップデートで搭載する地図機能はドラッグアンドドロップで設置でき、座標などの表示はデータ元を指定するだけです。

Mixed Realityの機能もクリックアンドドラッグで搭載させることが可能です。

AI Builderは今回一般公開されるのに合わせ、手書きにも対応します(英語のみ)

AI BuilderのAIモデルはそのままPower Platformと連携させることが可能です。

さらに結果をレガシーのオンプレシステムへの記録をUI flow を利用して操作を自動化させられます。

UI flowは自動でマウスとキーボード操作を記録します。

また、再生させる際にはサーバーファーム上で管理されているリモートデスクトップ上のOSで、無人で記録した操作内容を自動実行させられます。

担当者はTeamsからチャットボットで問い合わせなどを行うことができます。

このチャットボットはPower Virtual Agents で構成したものです。

最終的にはPower BI上でヒヤリハットの結果を分析することができます。

Power BI

今回の2020年ウェーブ1のアップデートでは3つのテーマを設けており、1つ目の「素晴らしい体験」では、ダイレクトクエリに対する判断分岐ツリーの搭載や、改善されたQ&A体験、エンドユーザー向けの可視化パーツのカスタマイズとPower Pointでご利用いただける新しいリボン機能を搭載します。

データの管理という観点では、アプリケーションのライフサイクル管理の機能や、データセットの共有と外部データセットの利用機能、XMLA形式によるセマンティックモデルとインパクト分析が主な追加機能です。

生産性と信頼の向上というテーマではデータ保護機能の強化や、他のサービスとの連携を大幅強化しました。

ABB社の例

Direct Query(ダイレクトクエリー)の分岐の可視化が可能となりました。

Microsoft Teamsとの連携では、タブとして

データ保護においては「高機密性」設定を行うことが可能となりました。

設定するとExcelへエクスポートした場合などにもデータ保護レベルがそのまま引き継がれ、有効化されるため、データ漏洩のリスクが軽減されます。