本日よりデスクトップフロー(Power Automate Desktopのフロー)のキュー/順序立て機能が一般公開(GA)となりました。

Microsoft Power Automate Desktop により、組織はデスクトップやウェブのアプリケーションを自動化させることができ、2020年12月には、いろいろな機能強化を行いRPAをスケールさせられる機能を公開してました。その中に含まれていたのが、こちらのリアルタイムで現在の実行状況・キューを確認できる機能です。

デスクトップフローキューにより、RPAのソリューションを単一から複数台のパソコンへスケール/並列実行させることができます。優先順位を設定することにより、複雑な処理に関する均等な処理の割り当てが可能となり、Power Automateはデスクトップフローのスケール化と監視がすべて1つの場所から管理することができます。

デスクトップフローの優先順位の設定

デスクトップフローの優先順位を設定することにより、必要な処理から順番に実行させることができます。

クラウド側のサイト(flow.microsoft.com)上にある、デスクトップフローのアクションから「詳細オプションを表示する」をクリックします。

すると「優先度」を設定できます。

現在「高」と「標準」の2種類の優先度が選べます。もし2つの処理が自動で同時に実行された場合、「高」となっているものの方が優先的に実行されます。既定の設定ではすべてのフローは「標準」に設定されています。

この優先順位の項目は動的に設定することが可能なため、状況に応じて優先順位を変えることができます。以下の例ではメールの優先度が高になっている場合に、デスクトップフローの実行も併せて高となる設定の例です。

デスクトップフローのキューを監視する

自動化させるフローが増えるにつれ、同時に実行させられるパソコンの台数よりもフローの数が上回る時も出てきます。そのため、デスクトップがどのように実行されるか、実行順序が最適化されているかなどを確認できるようにする必要性が出てきます。

Power Automate の監視タブから「デスクトップフローのキュー」を閲覧することで概要で現在何が実行されているか、何が保留中かなどを全てのパソコンからの状況が見れるようになります。

特定の実行状況をクリックすることで、そのパソコン/クラスターで実行される予定の順序が閲覧できます。

デスクトップフローの実行順序は、実行が求められた時間と優先度によって変わります。キューに入っているデスクトップフローの順序はいつでも変更することができ、手動で順序を変更するか、元々設定した優先順位から別の優先度に変更することができます。