今年も始まりました、Microsoft Worldwide Partner Conference 2016!

今回はカナダのトロントで開催されています。

 

オープニング

まずは、最近恒例となっています、以下キャプションから始まりました。

「地球上のすべての個人と全ての組織が、より多くのことを達成できるようにする」

その次に、Ariela Suster氏が、以下について述べました。

「サルバドールでは、長年の国内紛争により、苦しみました。現在も2つのギャングによって日々危機と戦っています。若い人々が過激派ギャングに参加してしまう前に、2011年に立ち上がった @sequencecollect ではハンドクラフトの製品を作るための従業員として雇用しています 」

「我々は、クラウドサービスとSkypeだけを頼りに、連絡を取りあっています。 テクノロジーにより、力を与えてくれました」

 

次に、アーティストのK’NAAN氏より、「Wavin’ Flag」が歌われました。

 

ワールドワイドパートナーグループ担当ジェネラルマネージャのGavriella Schuster @gavriels1 によるご挨拶がありました。

 

その後、過去1年における、Microsoftが達成したことについて振り返りました。


 

 

 

Satya氏の登壇が始まりました。

「私のハイライトの一つは、新会計年度をパートナーとキックオフを迎えられたことです。 コルタナはクラウドや、Windows 10、デバイスなどで素晴らしい仕事をしてくれましたが、これらはパートナーなくして実現できません 」

 

「マイクロソフトは今までも、そしてこれからもパートナー主導の会社です。皆さんからのフィードバックによって、改善できているのです。いつもご支援頂き、ありがとうございます。」

 

「これから将来についてお話する前に、ミッションについて話します。我々がすること、作る製品、パートナープログラムの決断内容、は我々のミッションを基に動いているのです。」

 

「一番重要なのは、製品やサービスについてではなく、お客様が、いかにテクノロジーを活用して、より多くのことを達成できたか、なのです」

 

デジタル変革とは何か?各CEOの見解が紹介されました。

 

総括してSatya氏は

「デジタル変革についてCEOたちが共通して言われていたのは、ビジネスの結果を変化させることでした。そしていかにお客様とつながり、業務の最適化を図ることです。」とまとめられてました。

 

「これら(デジタル変革)は大企業だけのお話ではないのです。全ての企業が、いずれはあなたたち(パートナーたち)の力によって、デジタルな企業へと変革していくのです。」

 

「彼女が今までに私がお会いしたCEOの中で一番すごいと思った方です。ステージでの振る舞いに関しては特に考えさせられました」と冗談も言われてました。

 

「IT単体でも、GDPは5%を占めています。それも良いお話ですが、この先の将来を見ると、どんな場所でも、より高い生産性、自動化、効率化が求められています。」

 

「そこで終わりません。さらに売上原価となっている部分があります。車や、冷蔵庫など、世界中のセンサーがつながり、デジタル化するのです。これが我々に与えられた機会なのです」

 

「つまり、この部屋の全員が参加できる対象となります。大小問わず、業界問わず、この変革の機会に携われるのです。」

 

「3つの野心について今までお話してきました。これらのコアにあるのが、「デジタル変革」なのです。皆様のコンピテンシーによって、デジタル変革が可能なのです。」

 

生産性とビジネスプロセスについての「再発明」

「まずは、生産性とビジネスプロセスについての「再発明」についてお話します。」

 

「私は日々様々なアプリケーションを使い分けて利用しています。意図的に使い分ける必要がありましたが、現在は、Office 365により、集まりつつあります。」

 

「クラウド上で一番改善されつつあるのは、データに関連する部分です。従来のように新たなSaaSを提供するのではなく、根本的に価値の提供方法が変わっているのです。」

 

「DelveやCortana、Power BI等はすべてデータにまつわる新しい「価値」であり、会社の規模に関わらず、活用でき、機械学習によって更に情報製品へと変革するのです。」

 

「我々が扱っている製品に限られていません。Microsoft Graphによって拡張し、すべてのお客様へ提供することができるのです。 」

 

「Dynamics 365について非常に興奮しています。Office 365でできたことが、今度はDynamics 365 でできるようになるのです 。」

 

「目的特化型、タスク特化型の業務アプリケーション(Dynamics 365)によって、Office365と同じ、モダンなインターフェースをどこでも利用できるようになります。」

 

「マイクロソフトはSaaSアプリケーションを提供しているだけでなく、新たな機会をプラットフォームとして「Microsoft AppSource」を提供します」

 

「AppSourceでOffice 365、Dynamics 365を拡張することで、全てのお客様に全てのプラットフォームを提供し、お客様は必要なサービスを利用できるのです。」

 

「Power BI、Microsoft Flow、PowerAppsを利用することでインテグレーション費用を削減し、お客様に必要とされる「デジタル変革」に答えられます」

 

「ECOLABS社の例でお話します。彼らはボイラー室から、役員室までデジタル技術を使って、デジタル変革を行い、お客様へ水を提供しているのです。」

 

ここからは、Steve Clayton氏の登壇が始まりました。 @stevecla

 

「役員はPower BIを活用して、様々なデータが一目で確認できます。インサイト機能で瞬時に詳細が確認できます」

 

「問題はAzure IoTからCortana Intelligenceを経由してDynamics 365へ自動で作成されます。対処方法はナレッジベースの記事から確認できます」

 

「Azure IoT Suiteを活用して、直接組み込まれたセンサーへコマンドが送信できます」

 

「場所、必要とされる技術を基に技術者を自動的に派遣します。足りない部品は自動補充システムで補充指示が作成されました。併せてナレッジベースの記事も技術者へ送ります」

 

「電話、FAXやEメールは必要ありません。Dynamics 365、Azure IoT Suite、Cortana Intelligenceによって自動的に作成されるのです」

 

「リアルタイムで、現在の技術者の状況が確認できます。ということで、役員の画面からオペレーションセンター、技術者の画面をお見せしました」

 

「次は営業担当の視点でiPhoneの通知センターを見てみます。タスク管理のWunderlistと、Flowアラートが表示され、Outlookにはメールが届いています」

 

「これらは全てMicrosoft Flowによって設定されたのです。Flowは直接スマホから修正できます。特定の条件を満たすと、自動的に動作するのです」

 

「このアプリでは、役員レベル、技術者レベル、オペレーションセンターの内容が一覧で確認できます。これらは全てMicrosoft PowerAppsで作成されたのです」

 

「これがPC版のPowerAppsです。様々なデータソースへアクセスできるようになっています。Dynamics 365はもちろん、Salesforceにまで接続できます」

 

「最後に、お客様向けのダッシュボードをお見せします。同じデータがリアルタイムで確認できます」

 

「パートナー側で全て作成することもできますし、一部機能を作成することもできます。それではSatya氏に戻ります」

 

会話をプラットフォームに「Conversation as a Platform」

「次のステップは「Conversation as a Platform」です。現在もアプリケーションの画面を操作する必要があります。アプリの操作について学ぶ必要があります」

 

「Cortanaは特別なBOTで、貴方と、貴方の組織を全て理解しています。そして、貴方のタスクと仕事を全てのサービスとつなげるのです」

 

「BOT フレームワークではSkypeや、LINEでもFacebookでも接続できます」

 

「CortanaはLinkedInにも、Office 365にも、Dynamics CRMにもリンクしているため、今日の会議のお客様情報も、予定もすべて確認できます」

 

 インテリジェントなクラウド

次は「インテリジェントなクラウド」についてです。

 

「AzureとAzure Stackによって、ハイパースケールのプラットフォームが世界規模で利用できます。ドイツの法律や、中国への展開を気にする必要はありません」

 

「クラウドインフラによって、すべての会社でデジタルな会社へ変革することができるのです」

 

General Electric社CEOのJeff Immeit氏との面談

 

Microsoft x Predix = GE社のインダストリー向けAzure PaaS ソリューションをリリース予定であることを発表しました。

 

Cognitive Services

次は「Cognitive Services」についてです。

 

「現在22種類のAPIがCognitive Servicesで提供されており、様々ところでアプリケーションに埋め込まれ、スピーチ認識や、ビジョンで利用されています」

 

「現在Microsoftはマクドナルドと共に仕事し、Speechアルゴリズムを利用してドライブスルーのアプリを開発しています」

 

より多くのパーソナルコンピューティング

「次に、最後の野心として、「より多くのパーソナルコンピューティング」についてです。Windows 10はすべてのデバイスで利用するためのシステムとして開発されています」

 

「複合現実であるHololensによって、歴史上で初めて、アナログな世界とデジタルな世界を融合させることができます」

 

次にLorraine Bardeen氏(WindowsとHoloLensの体験、生産&戦略担当) @LorraineBardeen による登壇です。

 

日本航空との共同開発により、エンジンのトレーニングをHololensで実現できるようになりました。Power BIは3次元で表示されます。

 

「Hololensによって、エンジンのトレーニングも簡単に実現できます。通常であれば見にくい場所でもわかりやすく表示されます」

 

「Hololensを活用することで、危険にさらされることなく、場所を問わず、いつでもトレーニングを受けることができます」

 

最後に

「最後に貴方が与えられるインパクトについてお話します」

 

「昨年、MS Researchのテレビで利用されていない周波数技術を活用したパートナー、Mawingu Networks社に会いました」

 

「彼らは斬新なビジネスモデルを作りました。利用されていない周波数で通常では電波が届かない場所でインターネットを提供したのです」

 

「チリのパートナーTeleton Institute社はKinectを利用して、遠隔地でのバーチャルなリハビリ装置を提供しました」

 

「アラブ首長国連邦では、Office 365のOffice Mixを利用して、PowerPointの隣に手話が表示される聴力障害者のためのソリューションを提供しました」

 

「ソリューションや製品も重要ですが、私個人として、一番誇りに思っているのは、Microsoft Philanthropiesをローンチしたことです」

 

「先週アメリカで起こったことについて、悲しみを感じています。我々の社会において、意味のない偏した暴力は不要です」

 

「Microsoftでは、ポジティブな変化を全員に対して支持しています。このカンファレンスの一部として、それを推進するように共に進めましょう」

 

「共に全員に機会を与える社会を作りたいと考えています。改めまして、お越しいただきありがとうございます。それでは、WPCを引き続きお楽しみください!」