Microsoftは5月3日にサンフランシスコ開催したイベント「Future of SharePoint」で新たに新製品として「Office Online Server」(OOS)を発表しました。

Office Online Server(以下OOS)は、現在Office 365のサービスとして提供されているWord Online、PowerPoint Online、Excel OnlineとOneNote Online同様のサービスを、オンプレミスの環境でもウェブブラウザ上で使用できるようにするサーバーで、OOSはOffice Web Apps Server 2013の後継製品となります。

以下はOffice 365公式ブログの記事を和訳したものです:

我々はOffice Online Server(OOS)のリリースについて、ワクワクしており、このサーバにより、組織はブラウザ版のWord、PowerPoint、ExcelやOneNote等その他機能が使用可能になります。Microsoftはお客様が様々な理由で現在もオンプレミスの環境で製品を実行していることを認識しています。OOSを使用することにより、Office Onlineと同等の機能がご自身のデータベース内で実行できます。 OOSはOffice Web Apps Server 2013の後継製品です。

OOSはユーザー数が100人でも100,000人でも展開可能です。採用されているアーキテクチャーにより、1つのOOSファームで複数のSharePoint、ExchangeとSkype for Businessインスタンスへ展開できます。OOSはSharePoint Server 2016、Exchange Server 2016とSkype for Business Server 2016と連携するように設計されていますが、SharePoint Server 2013、Exchange Server 2013、Lync Server 2013との互換性があります。その他製品は公開APIを経由して、連携可能です。

OOSは独自のサーバーで実行でき我々のクラウドサービスと同等のエクスペリエンスが得られるように取り組んでいます。例えば、リアルタイム共同編集機能がOffice Online Serverで可能となります。定期的なアップデートにより、ほぼすべてのOffice Onlineの機能を提供する予定です。

他のサーバと合わせて使用することにより、様々なシナリオでOOSが活用できます:

  • OOSを本日より利用可能な SharePoint Server 2016と使用することにより、Word、PowerPoint、ExcelとOneNoteファイルをブラウザ上で作成、編集、共有することが可能になります。更に重要なポイントとして、OOSとSharePointとの組み合わせにより、複数の人が同時に同じファイルで仕事できるようになり、他の人の変更が都度更新されます。OOSはSharePoint Server 2013、Exchange Server 2013またはLync Server 2013とも対応しています。Office Web Apps Server 2013とOOSのどちらも実行する必要はありません。
  • OOSをExchange Server 2016と連携することにより、Outlookに添付されたOfficeファイルをウェブから直接、ブラウザを離れることなく返信できるようになります。
  • Skype for Business Server 2016と活用することにより、OOSはPowerPointでウェブ会議した場合に、PowerPoint Onlineのような高度なビューが利用可能です。

ボリュームライセンスを保持しているお客様は、Volume License Servicing Centerから無償で閲覧のみのバージョン(Skype for BusinessでPowerPointの共有を含む機能)が利用可能です。ファイルの作成、編集、保存機能が必要なお客様は、オンプレミスのソフトウェアアシュアランス付きのOfficeスイートライセンスか、Office 365 ProPlusのサブスクリプションが必要となります。オンプレミスのOffice 2016スイートを2016年8月1日までにご購入されたお客様は、2019年8月1日までソフトウェアアシュランス要件は必要ありません。ライセンス情報については、こちらをご覧ください(英語)

情報元: https://blogs.office.com/2016/05/04/office-online-server-now-available/