Env16-NextSMBDynamics

Microsoft Envision 2016で発表されましたセッションの1つ、Microsoft Envision 2016 – 次世代のDynamics NAV、Dynamics GPとDynamics SLについて(What’s next for Dynamics NAV, Dynamics GP and Dynamics SL)のダイジェストです。

発表者: マイクロソフト製品開発チーム・Errol Schoenfish氏、Gordon Macdonald氏

情報元:https://www.youtube.com/watch?v=3OgluUdj3oE

 

本日お話しする3つのポイントは:

・大きな波(原動力)

・製品ロードマップ

・製品デモです。


大きな波・原動力

我々の調査の結果、シンプルで短期間の導入とサブスクリプション型の契約を求めていることがわかりました。


 

まずはクラウド関連についてお話しします。


 

これから3年間の間に、中小企業がビジネスアプリをクラウド上で導入するであろう投資額は、オンプレミスと比較すると成長率が約6倍になることが予測されています。


 

全世界で従業員数が250人以下の企業での投資額の予測です。

これは、CRM、ERP、会計システムの投資額を表しています。


 

次にモバイル性です。


 

83%の中小企業はモバイル端末やアプリを使用して、業務効率化を図っています。(米国市場)


 

マイクロソフトのSMBチームの調査結果によると、

「どこからでも仕事ができることは機能云々とか関係なく、必須の要件だ」といった声もありました。


 

次のユーザーのための体験


 

2008年に戻りましょう。今年の新卒たちが高校入学した年が2008年です。


 

2008年の時点ですでにあった技術を見ると、グーグルやフェースブックなどが当たり前のようにありました。つまり、今やこれから新卒として入社する人たちは、これらのような技術があることは当たり前になってきているのです。マイクロソフトでは、これから働く人にとって、何が必要かを考えなおしています。


 

次に、「シームレスな生産性とインサイト」についてです。


 

従来は「連携」というと付箋でメールの内容をメモを取って、受注システムに登録したりといったことが普通でした。


 

そしてこれをシステムで例えると左記が従来の古いOfficeです。そして右記がERPのシステム。


 

マイクロソフトではさらにシームレスに、これら2つのシステムを一体型で提供できるようにOfficeとERPシステムが合体できる方法を考えました。


 

Power BIでも同じです。今では少ないクリックで確認でき、レポートをExcelで要求するのではなく、このように自ら「見に行ける」ようにしました。


 

IDCの調査でわかったことは、67%の中小企業のお客様は1つのベンダーから複数のクラウドサービスが購入できることを期待しているということです。

これが今のトレンドであり、マイクロソフトが積極的に投資していることです。


 

 

製品ロードマップ

それではこれから製品ロードマップについてErrol Schoenfish氏が話します。
共通して3つの製品Dynamics NAV、Dynamics GPとDynamics SLのリリースサイクルがより短くなりました。

 

Dynamics SL

まずはMicrosoft Dynamics SLのロードマップです。

SL2015 CU1ではウェブアプリをリリースしました。2016年発表予定の、SL 2015 CU2では、さらにウェブアプリを強化し、Power BIとの連携を予定しています。

2017年以降はこれらウェブアプリ、PowerBI連携とクライアントの強化を図ります。


 

実行するデバイスに関係なく、同じことができるように開発しています。


 

Dynamics GP

Microsoft Dynamics GPのロードマップです。

Dynamics GP 2016を5月1日にリリースします。

このバージョンではHTMLクライアントをリリースし、「All in One ビュアー」の機能を追加しました。

Dynamics GPのリリースサイクルはさらに短く6か月単位でリリースしています。


 

まずはウェブクライアントについてです。

Azureでもほかのクラウドサーバでも動作します。

Androidや、iPad、Surface、Google Chromeでも動作します。

新バージョンでは、Office 365に似た見た目になりました。


 

All in One ビュアーによって、関連する伝票や明細へアクセスできるようになりました。


 

従来はExcelでのレポートが多かったですが、Dynamics GPをPower BIと連携することが可能になり、ダッシュボードがPower BIで作成できるようになりました。


 

Dynamics GPのホームページからでも直接Power BIのグラフが見えるようになっています。


 

Dynamics NAV

Microsoft Dynamics NAVのロードマップです。

次のリリースではOffice 365との連携を重点的に強化し、Azureとの融合性を高めます。


まずはOffice 365へアクセスします。以下は通常のOutlookのメールクライアントです。


 

例えばメールで見積書の依頼があったとしましょう。

「Dynamics NAV」のボタンを押すだけで、Outlookの中でDynamics NAVが立ち上がります。


 

そして、そのままOutlookクライアントから見積書が作成できてしまいます。


 

文書番号を自動で検知し、ハイライトされた文書番号をクリックするだけで関連の文書が見つかります。