マイクロソフトは、9月6日にAzure SQL Databaseのパフォーマンスチューニング機能を強化したことを公式ブログで発表しました。以下はその発表内容を和訳したものです。

 

Azure SQL データベースは、世界初のインテリジェントなデータベースサービスで、自動的に利用用途に応じて学習し、適正化することで、ダイナミックにパフォーマンスを最大限にし、みなさんの工数を最小限に抑えます。

本日、Azure SQL Database Advisorを更に強化することで、インデックスチューニングの実装までの時間を大幅に(1週間が1日へ)短縮しました

これにより、開発者(デベロッパー)が物理的なデータベーススキーマ管理について考える必要がなく、システムがどのデータベースアプリケーションに対しても、自動的にパフォーマンス適正するといった、我々のビジョンへまた一歩前進しました。

SQL Database Advisorについて

データベースアドバイザーは、機械学習によるインテリジェンスを活用し、カスタムのパフォーマンスチューニングの提案をしてくれます。これにより、時間を節約し、自動的にデータベースパフォーマンスをチューニングするため、アプリケーション開発にあなたは専念できます。

  • データベースアドバイザーは、継続的にデータベースの利用状況を監視し、パフォーマンス向上のための提案をしてくれます(インデックスの作成、削除など)
  • 自動的に提案内容が実装されるように設定することもできます(自動チューニングオプションを有効化することで可能です)
  • 提案内容はマニュアルで適用、ロールバックすることもできます(Azure ポータルまたはREST APIを経由した場合)

このリリースでの新しい点は?

以下テーブルでは、今回の主なリリース内容が掲載されています:

領域

改善前

改善後

新しいインデックス提案が作成されるまで(日々利用されているデータベースの場合)

7日以内

18時間以内

T-SQL文が実行されるまでのタイムラグ
(CREATE INDEX または DROP INDEX)

12時間以内

即時(数分以内)

「悪い」チューニング内容に対しての検知時間

12時間以内

1時間以内

次のインデックス提案が行われるまでの待ち時間

各インデックス毎に12時間以内

即時(数分以内)

導入までの総時間
(3つの改善提案を実行したデータベースの場合)

9日以内

1日以内

自動インデックスチューニング機能は更に強化されました

これらの改善内容を全て利用することで、Azure SQLデータベースのパフォーマンス管理方法としてより魅力的なものとなっています。新しい最適化提案モデルと、より強化されたオートメーション機能により、データベースアドバイザーは、24時間365日あなたのデータベースアプリケーションを最速のものへとしてくれます。

もし自動チューニング機能を現在ご利用出ない場合は、お試しされることを強く推奨します。他のお客様同様、結果に対して「良い」驚きがあるかと思います。

まとめ

このリリースにより、本番環境のデータベースをAzure SQLデータベースで1日実行するだけで、データベースアドバイザーは、カスタムのチューニング提案をし、データベースパフォーマンスを改善する支援をします。更に自動チューニングモードを有効化することで、チューニング提案内容が自動的にデータベースに適用され、全く関わることなくチューニングを体験することも可能です。

これにより、集中してデータベースアプリケーション開発に専念することができ、Azure SQLデータベースは常にデータベースを稼働させながら最大のパフォーマンスを提供します。

次のステップ

もしAzure SQL Databaseを始めようとされている場合は、無料試用版へサインアップし、Azure SQLデータベースでいかに簡単かつ素早くデータベースアプリケーションを開発できるかお試し下さい。

既にAzure SQL Databaseをご利用の場合は、データベースアドバイザーをお試し頂き、Azureポータルのフィードバック機能から、ご意見を我々と共有頂くか、(原文のブログ記事にて)コメントを投稿ください。みなさまのご意見をお待ちしております!

詳細情報は、SQL Database Advisor online documentationをご利用下さい(英語)
情報元: Improved Automatic Tuning boosts your Azure SQL Database performance