公式のPowerAppsとMicrosoft Flowのサイトにあるライセンスがあまりにもわかりにくいので、勝手にわかりやすい表を作ってみました。

注意書きですが、この投稿は2019年4月1日時点の旧ライセンス体系ものです。最新のライセンス情報は必ず公式サイトをご覧ください。

本投稿は公式なものではないので、あくまでも参考までとし、実際のライセンスについてマイクロソフトへお問い合わせください。この投稿内容の責任は持ちませんので予めご了承ください。

重要なのでもう一度書いておきます:実際のライセンスについては公式サイトを見るかマイクロソフトへお問い合わせください。

2019年7月26日追記:2019年10月以降の購入・契約についてはライセンス体系が変わることが発表されました。詳しくはこちらからご確認ください。以下の表は9月末までのライセンス体系です。

2019年8月19日追記:外部ユーザー・ゲストアクセス機能がキャンバスアプリにてパブリックプレビューに2019年8月13日からなり、以下表を一部改正しました。

2019年10月11日追記:このページは古いライセンス体系のものです。2019年10月以降のライセンス体系はこちらのページをご覧ください


PowerApps
プラン 1

PowerApps
プラン 2

PowerApps
for Office 365

PowerApps
for Office 365 F1
定価料金(月額) 760円 4,350円 Office 365・Microsoft 365
E1/E3/E5
Business 等に
含まれる
Office 365
F1に含まれる
アプリの作成・実行
 キャンバスアプリを作成する
 キャンバスアプリを実行する
 モデル駆動型アプリを作る、実行する
 アプリの共有
(社内)
 アプリの共有
(外部ユーザー)
 1テーブルで5,000件以下のデータを扱うアプリ
 1テーブルで5,000件以上のデータを扱うアプリ (※1)
 親子関係を持つデータ構造のアプリ
 行レベルセキュリティが必要なアプリ  (※2)
 高度なアクセス制御が必要なアプリ
(書きこみはできて、読み込みはできないなど、
CRUDを細かく設定する場合)
Microsoft Flow
 Flowの作成・実行
 Flowの実行回数 4,500回 15,000回 2,000回 750回
 シンプルな承認ワークフロー(申請・承認/却下)
複雑な承認ワークフロー(差し戻し、承認ステータスの確認など)
(高度な作りこみが必要)
接続先・データ元
 スタンダードコネクタをアプリやFlowで使う
(Sharepoint OnlineやOutlookなどのOffice 365系、
Dynamics 365、 元々フリーで使えるクラウドサービス)
 プレミアムコネクタをアプリやFlowで使う
(SalesforceやServiceNow、Kintone、カスタムコネクタ、
HTTPリクエストなど)


 オンプレミスのデータをアプリやFlowで使う
(SQLサーバ、Oracleなど)
PowerApps
プラン 1
PowerApps
プラン 2
PowerApps
for Office 365
PowerApps
for Office 365 F1
管理・運用・統合機能
 環境の作成
(テスト環境・本番環境などに分ける、
US・ヨーロッパ・日本に分けるなど)
 新たに作られた環境でのアプリ・フローの作成・実行
 Common Data Serviceデータベースの作成 1ユーザー
2個まで
 Common Data Serviceデータベースへのアクセス
 PowerApps・Microsoft Flowの管理用
PowerShell、コネクタの利用
(アプリの棚卸、アプリライフサイクル管理、
野良アプリの排除など)
 データ統合機能(ETLツール)の設定・利用
 データ損失ポリシー(DLP)の設定
 データ損失ポリシー(DLP)の設定内容の反映

※1:Sharepoint カスタムリストの場合、API経由でアクセスするため、5000件以上を超えるといくつかの制約等が出てきます。完全にできないというわけではありませんが、数百ユーザーを超える企業では、すぐに5000件以上となるため、非推奨です。小企業・小規模での利用以外はおすすめしません。

※2:アイテムレベルセキュリティはSharePointに存在しますが、リストまたはライブラリあたりの固有のセキュリティ スコープにも記載されています通り、5000件までの上限があります。この上限数はアイテム数 × ユーザー数の合計、つまり、50ユーザーが出勤打刻をそれぞれ書き、その打刻のアイテム毎にセキュリティを設けた場合、100アイテム(つまり出勤と退勤を考慮すると50営業日)で上限に達するということを意味します。

よくある質問集

Q)Office 365と比べて、なんでこんなに高いのでしょうか?
A)Office 365は言っても十数個のサービスです。PowerAppsは5個のアプリでも100個のアプリでも同じ金額です。それにSalesforce LightningだとPowerAppsよりも制約多いのに1万円以上します。Kintone も外部連携をコーディングしないといけないのに、PowerApps プラン 1の2倍のお値段です。

Q)PowerApps Plan 1や2で作ったアプリはOffice 365さえ持っていれば実行はできますか?
A)できません。PowerAppsのコンセプトとして誰でも作成者になりうるため、実行と作成は分けてません。

Q)Flowの実行回数はそのユーザーが上限に達するとそれ以上使えないのでしょうか?
A)実行回数はテナント単位で共有されます。ほかのユーザーが使っていない場合は、その分も利用できます。

Q)Azure上のSQLサーバを構築した場合はSQLコネクタを使えるか?
A)Azure上でもIaaSのサーバに構築されている場合はSQLのポートを公開しない限り、オンプレミスデータゲートウェイが必要となります。

Q)Office 365のライセンスだけで野良アプリや勝手にアプリを作られないようにするなどの制御はできますか?
A)できません。PowerApps Plan 2を最低テナント管理者分・PowerApps環境管理者分は必要です。

Q)Office 365がないとPowerAppsやMicrosoft Flowは使えないのですか?
A)単体でも購入できます。G Suiteと組み合わせたり、全然大丈夫です。

Q)ライセンスは全員分Office 365みたいに買わないといけないのですか?
A)いえ、使う人の分だけ買っても大丈夫です。

Q)現場ではキャンバスアプリ、オフィスはモデル駆動型アプリ、としたい場合はどうなるの?
A)現場ではPowerApps プラン1、オフィスではPowerApps プラン2という感じで、種類も混ぜても大丈夫です(もちろん利用できるものがそれぞれ違いますが)

公式のPowerAppsとMicrosoft Flowのサイトにあるライセンスがあまりにもわかりにくいので、勝手にわかりやすい表を作ってみました。

注意書きですが、この投稿は2019年2月28日時点のものです。最新のライセンス情報は必ず公式サイトをご覧ください。

本投稿は公式なものではないので、あくまでも参考までとし、実際のライセンスについてマイクロソフトへお問い合わせください。この投稿内容の責任は持ちませんので予めご了承ください。

重要なのでもう一度書いておきます:実際のライセンスについては公式サイトを見るかマイクロソフトへお問い合わせください。


PowerApps
プラン 1

PowerApps
プラン 2

PowerApps
for Office 365

PowerApps
for Office 365 F1
定価料金(月額) 760円 4,350円 Office 365・Microsoft 365
E1/E3/E5
Business 等に
含まれる
Office 365
F1に含まれる
アプリの作成・実行
 キャンバスアプリを作成する
 キャンバスアプリを実行する
 モデル駆動型アプリを作る、実行する
 アプリの共有
(社内)
 アプリの共有
(外部ユーザー)
 1テーブルで5,000件以下のデータを扱うアプリ
 1テーブルで5,000件以上のデータを扱うアプリ (※1)
 親子関係を持つデータ構造のアプリ
 行レベルセキュリティが必要なアプリ  (※2)
 高度なアクセス制御が必要なアプリ
(書きこみはできて、読み込みはできないなど、
CRUDを細かく設定する場合)
Microsoft Flow
 Flowの作成・実行
 Flowの実行回数 4,500回 15,000回 2,000回 750回
 シンプルな承認ワークフロー(申請・承認/却下)
複雑な承認ワークフロー(差し戻し、承認ステータスの確認など)
(高度な作りこみが必要)
接続先・データ元
 スタンダードコネクタをアプリやFlowで使う
(Sharepoint OnlineやOutlookなどのOffice 365系、
Dynamics 365、 元々フリーで使えるクラウドサービス)
 プレミアムコネクタをアプリやFlowで使う
(SalesforceやServiceNow、Kintone、カスタムコネクタ、
HTTPリクエストなど)


 オンプレミスのデータをアプリやFlowで使う
(SQLサーバ、Oracleなど)
PowerApps
プラン 1
PowerApps
プラン 2
PowerApps
for Office 365
PowerApps
for Office 365 F1
管理・運用・統合機能
 環境の作成
(テスト環境・本番環境などに分ける、
US・ヨーロッパ・日本に分けるなど)
 新たに作られた環境でのアプリ・フローの作成・実行
 Common Data Serviceデータベースの作成 1ユーザー
2個まで
 Common Data Serviceデータベースへのアクセス
 PowerApps・Microsoft Flowの管理用
PowerShell、コネクタの利用
(アプリの棚卸、アプリライフサイクル管理、
野良アプリの排除など)
 データ統合機能(ETLツール)の設定・利用
 データ損失ポリシー(DLP)の設定
 データ損失ポリシー(DLP)の設定内容の反映

よくある質問集

Q)Office 365と比べて、なんでこんなに高いのでしょうか?

A)Office 365は言っても十数個のサービスです。PowerAppsは5個のアプリでも100個のアプリでも同じ金額です。それにSalesforce LightningだとPowerAppsよりも制約多いのに1万円以上します。Kintone も外部連携をコーディングしないといけないのに、PowerApps プラン 1の2倍のお値段です。

Q)PowerApps Plan 1や2で作ったアプリはOffice 365さえ持っていれば実行はできますか?

A)できません。PowerAppsのコンセプトとして誰でも作成者になりうるため、実行と作成は分けてません。

Q)Flowの実行回数はそのユーザーが上限に達するとそれ以上使えないのでしょうか?

A)実行回数はテナント単位で共有されます。ほかのユーザーが使っていない場合は、その分も利用できます。

Q)Azure上のSQLサーバを構築した場合はSQLコネクタを使えるか?

A)Azure上でもIaaSのサーバに構築されている場合はSQLのポートを公開しない限り、オンプレミスデータゲートウェイが必要となります。

Q)Office 365のライセンスだけで野良アプリや勝手にアプリを作られないようにするなどの制御はできますか?

A)できません。PowerApps Plan 2を最低テナント管理者分・PowerApps環境管理者分は必要です。

Q)Office 365がないとPowerAppsやMicrosoft Flowは使えないのですか?

A)単体でも購入できます。G Suiteと組み合わせたり、全然大丈夫です。

Q)ライセンスは全員分Office 365みたいに買わないといけないの?

A)いえ、使う人の分だけ買っても大丈夫です。

Q)現場ではキャンバスアプリ、オフィスはモデル駆動型アプリ、としたい場合はどうなるの?

A)現場ではPowerApps プラン1、オフィスではPowerApps プラン2という感じで、種類も混ぜても大丈夫です(もちろん利用できるものがそれぞれ違いますが)