Power Apps がリリースされた当初から日本ではたくさん要望が出ていた待望の印刷機能の第一段階がリリースされました。今回のリリースにより新しい関数 Print() が加わり、現在開いているアプリの画面からブラウザの印刷表示画面を表示させます。

この機能により、ユーザーの方々はネットワークのプリンターへ印刷したり、PDFへ保存することが可能となりました。

印刷機能に加え、A4サイズに最適化された新たに2つのスクリーンテンプレートを追加しました。スクリーンの幅と高さを調整して、別のサイズへ変更することもできます。


印刷している際に画面に対する参照を行うことで、印刷時の動作を設定することができます。例えば、印刷中に他のボタンを無効化したり、フォームのモードを参照のみにしたりするには、以下のように関数をボタン・フォームに設定することができます。

If(スクリーン名.Printing,印刷中の処理,印刷中ではない時の処理)

まだこの機能は出したばかりで、いくつかの制約があるため、すべての印刷するシナリオを網羅しているわけではありません。今後も印刷機能を拡張していきますので、ご期待ください!

この機能は全ての地域へこれから先数週間で配信されていきます。

シンプルな印刷機能の作り方

画面左上の挿入 > 新しい画面 をクリック


縦長で印刷をクリックすると、新しいスクリーンがA4サイズに最適化された状態で追加されます


追加された印刷用のスクリーンには初期状態で画面右上に印刷ボタンが追加されています


制約事項

  • 印刷はモバイルデバイスからは現在利用できません。
  • Internet Explorer や 古い(Chromiumではない)Microsoft Edge で実行すると、正しく描画されない場合があります。
  • 既定のプリンターで印刷されます
  • 画像や色を印刷も一緒に印刷したいときは、印刷の設定にある、オプションから「背景グラフィック」にチェックを入れてください。