2019年10月からプレビュー公開されていたモニター機能は、Power Apps の課題の特定に大いに役立つツールとして市民開発者やプロの開発者に利用されてきましたが、2021年1月7日より一般公開(GA)されました。

モニター(監視)とは?

モニターはローコードな形で課題解決を支援するツールであり、事前のインストールや設定を必要とせずに瞬時に利用可能です。ワンクリックでモニター(監視)を起動することができ、特定のユーザーのセッション情報をもとに問題を特定したりすることができます。

モニターを活用することにより、より信頼性の高いアプリを構築することができます。また、アプリがどのような挙動をしているのかの詳細を把握することが可能で、アプリの中で実装した式やイベントがどのように実際に実行されているかを理解し、パフォーマンスの最適化や課題の特定が行えます。

自分自身で確認する方法

アプリの一覧から確認したいアプリを選び、…のボタンをクリックして、監視をクリックします。

別のタブでモニターが起動します。公開したアプリの再生をクリックします。

※古いバージョンのままだと、この機能が表示されない場合があります。表示されない場合は、一度アプリの編集画面に入り、再度発行を行ってください。

自分の操作を見てもらう

アプリ作成者はリアルタイムで自分の操作ログをほかの人に共有することができます。例えばIT担当に自分の作ったアプリの操作ログを見てもらったりして、助けてもらうときに大いに役立ちます。招待することにより、画面を共有することなく、操作内容を確認してもらうことができます。招待のリンクは60分間のみ有効で、タブを閉じると無効化されるので、セキュリティ的にも安心して共有することができます。

自分の操作のログを見てもらいたいときは、招待するをクリックします。

見てもらいたいユーザーを指定し、指定したあとに表示されるリンクボタンをクリックします。

クリックすると、その人(以下ではAlanさん)専用のリンクが生成されるので、そのURLを頼むユーザーに共有します。

ログを見るユーザー側では「ゲストセッション」と表示された状態で、自分の操作ログが表示されるようになります。

他の人の操作ログを遠隔で確認する

この場合は実行しているユーザーが別の方で、その方の操作をこちらから確認する場合に利用します。

アプリ作成者が利用者へアプリを配布した後に、利用者側で問題が発生している場合などにはこの方法を使うことで、問題が利用者固有のものなのか、特定のデバイス(パソコン・スマートフォン)による問題なのかなどの切り分けにも活用できます。

アプリの一覧から確認したいアプリを選び、…のボタンをクリックして、監視をクリックします。

ユーザー接続をクリックします。

実行してもらいたいユーザーを指定し、指定したあとに表示されるリンクボタンをクリックします。

クリックすると、その人(以下ではAlanさん)専用のリンクが生成されるので、そのURLを実行してもらうユーザーに共有します。

実行するユーザーがURLへアクセスすると、以下の画面が表示されます。参加をクリックします。

遠隔で、実行しているユーザーの操作ログが確認できます。