Microsoft Power Virtual Agentsとは、マイクロソフトが提供しているノーコードのチャットボット作成サービスです。Microsoft Power Platformの製品群の一部として提供されており、他のサービス同様、基本的にはコーディング知識などの開発技術を必要とせずに、設定が可能となっています。

2020年6月15日からPower Virtual Agentsが日本語での会話にもプレビュー対応しました。その他にも以前より対応していた英語に加え、以下の言語がプレビュー対応となりました:
フランス語、ドイツ語、インドネシア語、イタリア語、ノルウェー語、ポルトガル語、ロシア語、スペイン語、中国語、デンマーク語、スウェーデン語、トルコ語

また、以下の言語は試験的プレビューとして以下の言語も対応しました:
ヒンディー語、韓国語、ポーランド語

※プレビュー対応の段階ではマイクロソフトからサポートは得られないので、予めご了承ください。

日本語対応のボットを作成するには

Power Virtual Agentsの画面自体は現在も残念ながらまだ日本語までは至っていませんので、以下の手順で設定していきます。

Power Virtual Agents用の「環境」を準備する

Power Platform管理センターが表示されます。

新規をクリックし、環境の名前を入力します。

種類はライセンスが無い場合は試用版(もしくは30日だけ試したい場合)、それ以外の場合は実運用を選択します。

地域日本を選択し、この環境のデータベースを作成しますか?はいにします。

次へをクリックします。

言語Japaneseにし、URLはそのまま、または任意のURLを指定します。

通貨JPYを選択し、保存をクリックします。

これで環境はできあがります。

ボットを作成する

https://powerva.microsoft.com/ へアクセスします。

Create a new bot が表示されるので、Name にボットの名前をつけて、Language Japaneseにします。

先ほど作成した環境をEnvironmentで選択し、Createをクリックします。

ボット環境が整うまでにおよそ15分ほどかかります。

待っている間に Explore bot を押して、一部機能を試すこともできますが、素直に15分待った方が全機能が試せます。

環境の設定が終わると、即座にPower Virtual Agentsを試せるようになります。

Track between topics をONにして、試しに「こんにちは」と入力してみてください。

以下のように動作するようになります(実際には「私はボットです」になります。吉田にはなりません)

画面右側のオーサリングキャンバス(Authoring Canvas)で、その動作の構成内容が確認できるようになっています。