Power Automate から Microsoft Dataverse(旧名 Common Data Service)への接続に関する変更
昨年、アプリやチャットボット、プロセスの自動化をローコードで可能とする、Microsoft Dataverse for Teams をリリースし、次世代の働き方を提供しました。その発表と合わせて従来 Common Data Service と呼んでいたものは Microsoft Dataverse へと名前を変更し、コネクタは様々な改善や進化を遂げ、Power Automate や Power Apps、Power Virtual Agents、Microsoft 365 のサービスなどともシームレスに接続できます。
今まで Common Data Service (現在の環境) コネクタと呼ばれていたものは、Power Automate と Microsoft Dataverse との接続に利用されてきましたが、この度名称を統一させるために変更し、Microsoft Dataverse となり、新しいアイコンや色になりました。従来利用していたものに慣れている方のために、短期的には旧名で検索することは引き続き可能ですが、新しい名称で検索されるようにすることをおすすめします。今回のコネクタ名の変更に合わせて、トリガーやアクションの名前に関しても、より分かりやすいものへと変更しました。
今回の発表は単なる名称変更だけではありません。従来のコネクタよりもさらに信頼性の高い、パフォーマンスの良いものとなり、新しい機能も追加しました。
- 行の追加・変更・削除に伴うトリガー
- フィルター条件を設定した状態でのトリガー
- トリガー時の遅延設定
- 代理ユーザーによる処理
- Dataverseの行に対する追加、取得 、変更と削除
- データの一覧取得、高度なフィルタリング、並び替え、関連性のあるクエリ
- 複数テーブル間のデータの関連付け
- 画像やファイルへの対応
- バウンド・非バウンドアクション
- 変更セット(トランザクション)処理
- キャンバスアプリやモデル駆動型アプリからのDataverseのフローの実行
- Microsoft Dataverse for Teamsへの対応
- ソリューション管理していないフローでの「現在の環境」コネクタの対応
- フローのネスト化・子フローへの対応(詳細は子フローの呼び出しと子フローを利用する際のTipsをご覧ください)
- 世界のすべてのPower Automate 環境への対応(US Government GCC や中国リージョンも含む)
- 41 言語への対応
これから4月中は様々なドキュメントを更新し、新しい利用例や画像も追加していきます。
来月新たに2つの機能を追加します。1つは新しいAIを搭載した検索機能のアクションと、業務ロジックにより自動実行可能なトリガーです。Dynamics 365 Finance and Operations(ERP)にはすでに搭載されているビジネスイベントモデルを基に作成したこの機能は、Dataverse、Finance and Operations、Dynamics 365 Customer Engagement(CRM)の自動実行をより簡単にし、統合された1つのプラットフォームとして、実行できるようになります。
上記で記載した機能以外にも、すでに様々な機能改善なども行いました。
- Dataverse上のAI Builder の検索の改善
- オプションセットをGUIDではなく、ラベルで設定できるようにする
- タスク作成時の所有者の設定
- 日時フィールドの改善
- NULL値の処理の改善
以前 Common Data Service コネクタとして公開していたものは「Microsoft Dataverse (legacy)」への変更し、アイコンは新しいものへと変更しますが、色はグレー色で表示します。
Dynamics 365 コネクタは2020年5月5日に非推奨となったため、すでに上記の変更を行いません。Microsoft Dataverse コネクタをご利用ください。
これから先数か月で、様々な改善や新たな機能をDataverseコネクタへ追加していき、レガシーにしか搭載されていないアクションなども移行していきます。
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