2018年9月24日に開催された、Microsoft Ignite 2018のVision キーノートでの発表内容をまとめました。

今年はビジョンキーノートの後に、3つのキーノートセッション(Azure、モダンワークプレイス、ビジネスアプリケーション)に分かれて発表されました。この記事は、Satya Nadella氏も登壇する、ビジョンキーノートのまとめです。


今年のホストはJulia Whiteさん。5000以上の企業が参加しています。



Satya Nadella氏の登壇がはじまりました。

どの業種でも面白い時代となりました。

どこでもコンピューティングが存在し、デジタル技術によって、変革がもたらされています。

コンピューティングは世界を表すのです。

そして、このコンピューティングパワーによって、次世代のAI、マルチデバイスな顧客体験をもたらしているのです。


我々はテクノロジーを活用し、さらに技術力を向上する必要があります。


すでに存在するものは、そのまま活用し、皆さまにしかできない、独自性を高めることに注力することが重要なのです。


例えば蒸気機関がまだ出来た1910


1900年代初代、まだ電気の普及率が5%未満だったときにFordは変革を起こし、電気を活用した生産体制になりました。変革に対応できなかった他社は廃業に追い込まれました。


マイクロソフトでは全世界の人々により多くのことを達成できるように進めています。


どのソリューションでも、Inteligent CloudとInteligent Edgeによって支えられています。


例えばRoyal Dutch Shellのデジタル変革を見てみます。

常にビジネスは変革しています。彼らはすべての業務でAIを活用しています。

AIを活用し、原油の発掘や保全業務なども最適化しています。


CBREは不動産業で、「CBRE360」というソフトウェア開発し、Azureのデジタルツインを活用しています。

ここでは人や空間を把握し、テナントや設備担当が温度調整などの顧客体験すらも調整できます。


ビューラー社では食の安全のため、コンピュータービジョンのAIを活用し、食品検査で採用しています。

さらにブロックチェーンを活用し、運送記録がすべて把握できるようにしています。


H&Mグループでは、AzureとDynamics 365等のクラウドをフルに活用し、新規ブランドを立ち上げました。



カスタマーエンゲージメントについてお話するため、2人のゲストを招きました。

AdobeのCEO Shanatanu Narayenと、

SAPのCEO、Bill McDermottです。


どの企業でもお客様からのデータはたくさんあります。

ソーシャルメディアでも、ERPでもCRMでもデータにあふれています。


ただし、これらデータは個別に分離しています。


そこで我々は様々なデータを活用するために、Adobe、SAPと提携し、「Open Data Initiative」を発表しました。データは日々増加しており、いかに低コストにデータを扱えるかがキーポイントとなってきます。


SAPでもAdobeでもMicrosoftであっても、これらサービス群をすべて一つのデータモデルに統合し、よりシームレスにAzureへ保管できるようにするための提携です。


この提携は我々だけではありません。オープンなイニシアチブなので、他のサードパーティーの方々ももちろん参加可能な提携となります。


我々はセキュリティと信頼を得るために、3つの軸で考えています。

6.5Trillion件のセキュリティ関連のイベントを毎日我々は処理しています。我々はこれらをMicrosoft 365、Dynamics、Azure、Advanced Threat Securityなどで利用される基盤でも保護されています。


中小企業でもセキュリティはもちろん重要です。

例えばテナシー州の58企業で銀行情報を流出させようとしていた

我々のアンチウイルスシステムは機械学習を利用し、ミリ秒単位で学習し、保護しました。


IoTの普及により、様々な場所でコンピューターが普及しました。

そこで我々はセキュリティを包括的に提供するためにAzure Sphereを公開しました。

マイクロコントローラー、マイクロチップを入れているあらゆるデバイスに組み込み、End-to-End(隅から隅まで)のセキュリティ保護が実装できるようにしました。


コカコーラ社についてお話します。

彼らは単なるセキュリティツールではなく、セキュリティのエコシステムを求めました。

例えばユーザーがITのフルに活用するようなノーパスワード認証や、Azure Advanced Threat Protectionのようなオペレーション管理も提供しました。


ある特定の国や地域が進んでも解決しません。

我々は世界をより均衡な場所へとするために、テクノロジー主導で、次の変革を世界中の人々へもたらす必要があります。


まずマイクロソフトとしては、最初に世界のためのAIを提供し始めました。

さらにAIを障害をお持ちの方でも活用できるようにしました。

そして、今回、我々は人道支援活動のためのAIを発表しました。





災害発生後、政府は効果的なレスキュー支援を出すために、地図データが必要です。損害を自動的に検知しダメージマッピングが行えれば、より早く活動できるようにすることで、人々をより多く救うことができ、施設への損害も抑えられます。


UN、世界銀行、テクノロジー業界とのパートナーシップにより、いつ飢饉が発生しそうか、予想を立てることができます。


子供たちのために

3分に一度、口唇口蓋裂を持つ子供が生まれています。



AIはより多くの子供たちを助けられます。



若い難民の人々へ就職にむけたスキル向上のために…


我々はチャットボットを活用して、シリア紛争から離脱した人々がすぐに様々な学習コースへアクセスできるようにしました。


人道支援

人権侵害削減にむけて活用している企業の支援をしています。



これら4つの行いは、始まりにしか過ぎません。