Microsoft Build 2022 キーノートまとめ
Microsoft Build 2022 が本日5月24日から開催されました。この投稿ではMicrosoft Corporation の Satya Nadella CEOが発表した、キーノートでの内容をまとめています。
日々、人々により新しい製品やサービスが誕生し、世界中の多くの人々が利用しています。
開発者の皆さんが開発するモノにより、世界の人々の生き方、働き方が変わっているのです。ですので、我々は必ず2つの質問を問う必要があります。まず、1つは「何が開発できるか?」そしてより重要なのが「世界は何を求めているのか?」
マイクロソフト自身も同じです。会社が47年前にでき、素晴らしい機会の時期でもありつつ、クライシスが発生した時期でもあります。同じ月にAltair 8800が発表されたの同時に、Newsweekではインフレ・経済の停滞・エネルギー不足について語られていたのです。我々の創業者はこの左の雑誌を手にして、世界で愛される様々なツールを提供しました。2022年の今、我々は両方の雑誌を手に持ち、「関連付ける」必要があるのです。それが我々の包括的な機会であり、責任でもあります。
そこで「 何が開発できるか?」 に応えるべく、DALL-Eに世界中の人々が課題を解決している画像を表示するように検索してみたところ、たくさんの機会があることが見受けられました。この(Microsoft Buildの)カンファレンスは開発者の皆さんにどんな機会があるのかを知ってもらうためのものです。
私からは開発者向けのプラットフォームとして10個のテクノロジーについてご紹介します。
Developer Flow - 開発者フロー
すべては皆さんの開発から始まります。ここでいう開発者のフローというのは開発速度の話だけではありません。(集中できる)「ゾーン」に入り、そのまま開発し続けられる環境を提供することです。アイデアからコードへ、コードからクラウドへ、そしてクラウドから世界へのサイクルです。
我々のそのベースとなるのはGitHubです。Fortune 500のような企業でデジタルトランスフォーメーションを行っている時、Web3プロジェクトを始めようとしている時など、どの場合でも開発のフローは開発環境から始まります。環境を整え、古いテクノロジーのバグをつぶし、新しい開発者の受け入れ、新しい技術を学ぶなど、開発者にとってやることが多すぎて、時間がかかり、複雑すぎます。開発環境をコンプライアンス準拠させ、セキュリティ対策なども考える必要もあります。 昨年、その課題に応えるために我々は GitHub Codespaces を発表しました。クラウド上にホストされた完全な開発環境で、VSCodeの機能をブラウザ上からフル活用でき、Linuxベースの開発環境を起動し、数秒で事前に用意したイメージを基にすぐに起動できます。実際にGitHub自体のイメージもたった10秒で起動します。
環境を丸ごとWSLでローカルに移行することができ、変更を終えたらクラウドに戻してCodespacesに戻ることもできます。Codespaces はクラウドネイティブなサービスやアプリケーションを構築するためにはピッタリです。
PCや組み込み系、モバイルなどを開発するにはWindowsの開発環境がよく必要になります。そして、ITによって管理されたソリューションも必要だったりします。そこでこの度、Microsoft Dev Box を発表します。
Windows 365上で構築された、フルマネージドなサービスで、必要なツールやサービスと接続し、すぐにコードできるようになるのです。Game Developer Conferenceで発表した、Azure のGame Dev VM との互換性もあるので、ゲーム開発者はクラウド上でゲームを開発・テストすることがそのままできるのです。
IT管理者の観点からは他のデバイス同様に、Microsoft Endpoint Manager 管理センターからすべて管理できます。
それでは開発フローの次の段階として、AIが最新のフレームワークやテクノロジーを教えてくれるとしましょう。それがGitHub Copilotです。いま書いている途中のコードを書き終えてくれたり、機能を丸ごと提案してくれることも可能です。昨年発表してから1年経過しましたが、素晴らしいフィードバックを皆さんからもらいました。JavaやPythonなどの人気なプログラミング言語を含む、全体の約35%の新しいコードはCopilotによる提案で出来ています。そしてプレビューを利用している約3分の1のユーザーは頻繁にこの機能を利用してくれています。
そしてこの夏、GitHub Copilot は一般公開される予定となり、Microsoft Build ですでにプレビューに登録されている方はGAまで無料で引き続き利用できます。更に、学生や、認定されたオープンソースのコントリビューターにはGA後も無料で提供します。
Cloud ubiquity – クラウドの世界
コンピューティングを様々なところへ組み込むにつれて、コンピューティングはより広く、素早く、分散型へなってきています。Azure は世界のコンピューターです。すでに60以上ものデータセンターを持ち、175,000マイルの光ファイバー網で接続しており、190拠点あります。これにより、更に早いアクセスを提供しつつ、ミッションクリティカルなデータへのアクセスが可能なのです。そして、そこだけでは留まりません。我々はAzure Arc を提供することで、どこでもAzure を使えるようにしました。
お客様はミッションクリティカルなものを自前の環境で構築することができ、レイテンシーやレギュレーション対応できます。
Azure for Operators ではテレコム業界と提携し、コンピューティングを5GエッジへプライベートとパブリックMECで提供します。クラウドコンピューティングを宇宙へも提供しています。
Azure Orbital はフルマネージドな地上サービスステーションで、宇宙業界とのパートナーシップにより実現しています。
NASAとの提携によりISS(国際宇宙ステーション)で宇宙飛行士のスーツが問題ないようにするよう、Azure Machine Learning を利用して、損傷がないかをHPのスペースコンピューター上でローカル実行しています。
Ferrovial 社ではダラスやマドリッドなどの世界で最も忙しい空港のインフラを建設しています。
Ferrovial 社は Azure public MEC、Azure private MEC、Azure Orbital を組み合わせて通信しています。
それによりコンピューティングをロードサインにまでも搭載することができ、Azure AIによりデジタルツインを構築し、シミュレーションを実行することが可能になったのです。 これにより障害物があった場合などに瞬時に対応し、より安全にインフラを提供することができます。
App ubiquity – アプリの世界
次にアプリについて話ましょう。特にアプリの配布方法が次世代ではどうなるか。Windows 11の発表に合わせてMicrosoft Storeについてのアップデートも発表しました。
皆さんが作ったアプリをどんなものでもいいので、Microsoft Store に持ってきていただきたいと考えています。
そして本日、Win32アプリケーションへも対応しました。
皆さんが作成したアプリをより多くの人にリーチできるようにしたいと考え、本日 Microsoft Store Ads を発表します。
決済方法はマイクロソフトが提供するものでも、すでに利用しているものでも、どちらでも大丈夫です。決済方法が自前のものであれば、売上の100%は自分のものになります。 Windows のユーザーをターゲットにしているのであれば、それはほぼすべてのデバイスにリーチすることを意味します。
Windows 365 ではAzure コンピューティングをWindows に持ってきます。それによりデバイスとクラウド間のギャップがなくなります。それにより、皆さんがお使いのWindows アプリケーションはどのデバイスでも利用可能になるのです。Windows 365 は Windows 11 とも連携するように先月したばかりです。ローカルPCとクラウドPCとの切り替えがワンクリックで出来るようになりました。
本当のWindows の加速を体感できるのが、Azure public MECと組み合わせた時です。例えば、iPadを利用している建設現場の現場マネージャーを見てみましょう。現場では待っている場合ではありませんし、必ずしもWifiが入るとも限りません。コンピューティングの負荷が高いアプリケーションでも、Azure public MECによりサブミリ秒単位の遅延のみ発生し、デバイスと仮想マシンとの通信は瞬時に行われます。
Windows 365 はコンテンツをどのデバイスでもアクセス可能にするため、 現場から事務所に戻った担当者はそのまま同じ業務を継続できます。
Windows 365 と Azure Virtual Desktopとの選択肢により、誰でもどこでも、どんな方法でも仕事できるのです。Windows で起きていることは、Xbox でも起きています。Xbox Cloud Gaming により、Xbox をどこでも遊べます。すでに1000万人以上のユーザー26か国でゲームをストリーミングしながら遊んでいます。Xbox 開発者は作成したゲームをどのデバイスでも楽しんでもらえるのです。
EPIC Games 社はまさにそれをやっており、ゲームFortiniteはXbox Cloud Gaming でストリーミング再生して遊ぶことができ、iOSデバイスでもAndroidデバイスでも、Windows PCでもブラウザでも遊べます。今後より多くのゲームで同じようにできるようにしていく予定です。
そしてゲーム開発者にとって嬉しいことが、コードを変更する必要がないのです。デバイスの制約にとらわれることなく、ゲームを開発することができます。Windows のアプリから開発を始めて、どこでも利用してもらうこともでき、Xbox の開発を行い、どこでも遊んでもらうこともできます。
Cloud-native クラウドネイティブなアプリケーション
昨今、クラウドネイティブなアプリケーションを構築する場合はマイクロサービスから始まります。
従来のアーキテクチャよりもマイクロサービスはよりスケールする仕組みを持っています。コードからクラウドネイティブに公開するさいの業界スタンダードはコンテナになりました。要件に合わせてゼロから無限に拡張することができます。Azure Container Apps の皆さんの反応には嬉しく思っております。Azure Container Apps はKubernetes上で構築されていますが事前のKubernetesの知識を有することなく利用し、オープンソースでモダンなアプリを構築することができます。Docker コンテナやソースコードのレポジトリなどからコンテナ化されたアプリをインフラに関して気にすることなくデプロイできます。そしてHTTPトラフィックなどに合わせてスケールさせられるのです。本日そのAzure Container Apps は一般公開(GA)されました。
更にKubernetesをフル活用したいユーザーのために、Azure Kubernetes Serviceに関してもアップデートしました。オープンソースのKubernetesを利用すつつマネージドクラスターを構成し、素早くアプリの開発に集中できます。DevSecOps を実現しやすく、他のサービスプロバイダーよりも一番多くのリージョンから選択できます。
そしてAzure confidential computing により、機密性を担保しつつ、スケールすることができます。ゼロトラスト管理下の独立した 環境でデータ利用時、データ保管時、データ通信時のすべての時点でデータを保護し、クラウドサービスプロバイダーの我々にもアクセスできません。AMD、Intelとの提携により機密性を担保するCPUを採用しており、nVidiaとは機密性を担保するGPUを利用しています。
そして我々が唯一、コードからクラウドへのサーバーレスサービスとしてこのコンフィデンシャルコンテナをACI上での提供をはじめ、制約された環境にある医療などでできます。
BeeKeeperAI社は我々のプラットフォームを採用し、医療現場で利用できるAIを構築し、AIモデル構築においてデータを共有したりアルゴリズムを公開することなく、安全に複数の組織からのアクセスを提供しました。これによりデータは漏洩したりすることがないため、データに対する匿名化をする必要がありません。
このソリューションは、Azure DCsv3 の仮想マシン上で動作しており、Intel SGX を採用しています。このタイプの仮想マシンはMicrosoft Buildで一般公開となりました。
Unified data – 統合されたデータ
アーキテクチャを考える中で最も考慮するべきところがデータです。昨今、すべてのアプリはよりインテリジェントなものとなり、リアルタイムで適応していくものになりつつあります。分析はバックエンドのプロセスだけでなくなり、必須のプロダクト体験となっていくのです。ですが、実際にはデータのサイロ化により、複数にまたがるデータベースや分析ツール、ガバナンスにより、データサイエンティストやアナリストはこの複雑な環境により困難に直面します。それに加えデータのレギュレーション対応も必要となり、管理するサービスに組み込まれていない場合にはさらに複雑になります。
そこで、これらの要素をすべて別々のものとして捉えるのではなく、1つの統合されたインテリジェントなプラットフォームとして提供してはどうでしょう?それが本日発表する、Microsoft Intelligent Data Platform です。
例えばEコマースでの利用例でお話しましょう。パーソナライズされた顧客体験を提供し、製品提案をしてくれるウェブショップがあるとします。顧客による操作をリアルタイムで把握し、何を顧客が求めているかをそのセッション内で過去の履歴と照らし合わせて、適切な提案をリアルタイムで行う必要があるのです。セールなどの時に非常にミッションクリティカルな役割を果たします。
アプリケーションはAzure Cosmos DB上で構築し、Azure Synapse Linkにより複数のデータ元からデータをつなぎ合わせることができ、リアルタイム分析を行えるようになりました。
Azure MLを利用することでリアルタイムに学習し、構築したAIモデルをアプリに連携することができ、Power BI で組織に洞察を提供できるのです。これらは数秒で実現できます。
もちろん、構築したサービスはGDPRなどのコンプライアンス遵守が求められます。そのため、すべてのデータ系のサービスをMicrosoft Purview と連携するようにし、統合されたデータガバナンスを提供します。
Models as platforms – モデルをプラットフォームに
次にいかにアプリがAIと組み合わさることで既存のシナリオを改善するだけでなく、新しい改善にもつながることについてお話します。
AIモデルが独立したAIサービスとなるような変化が訪れています。世界最大級のスーパーコンピューターを利用し、様々なAIモデルを構築しました。そして、我々のパートナーであるOpenAIは、GPTモデルを構築したりしました。
ですがAIモデル単体で終わるだけではいけません。一番重要なのはそれをどこかへ適用するかです。これらのAIモデルを皆さんのサービスやアプリに組み込むことができるのです。
マイクロソフト自身も我々のサービスでAIを組み込んでいます。
そして皆さんもAzure Cognitive Services でAIを組み込むことができます。
今週のMicrosoft Buildでは様々なCognitive Services のアップデートを提供し、例えば文章のまとめを行うサービスの提供を開始します。
Azure OpenAI サービスは様々なお客様ですでに採用されています。
車販売会社のCarmax社ではレビューに対するサマリーを自動生成することで、過去なら不可能だったレビューサマリー機能を搭載しました。
GitHub Copilotからのインスピレーションにより、どんなものでもCopilotが必要であると信じています。実際にAutodeskは自然言語解析のAIを利用し、ユーザーに対してCodexを利用してAutodesk Mayaの操作をサポートします。
通常であれば手で操作する内容が文章だけでできてしまうのです。
Hybrid AI – ハイブリッドなAI
次にAIモデルを将来的に上回るであろうと考えているのが、AIのコンピューティング容量です。いずれは様々なデバイスにAIが組み込まれ、実行されます。過去2年でWindows GPUベースのコンピューターの構築は、世界最大級のスーパーコンピューターの容量の50倍に匹敵しました。そしてNPUにより、更にこの拡大は加速します。
Windows はいずれ、CPU、GPU、NPUのすべてを組み合わせ、更にAzure Compute もプロセッサとして扱うようになります。このハイブリッドなクラウドエッジの世界では機械学習をクラウド上で行いつつ、実利用をエッジで行うことになるのです。
我々はハイブリッドなAI実行環境を提供し、必要に応じてクラウドからエッジ上のデバイスでオフロード演算させ、AndroidでもiOSでもWindowsでも実行できます。実行する端末上の性質にあわせて適用させられるのです。そこで我々はクロスプラットフォームの開発パッケージを提供し、AI機能をクラウドでもエッジでも搭載できます。これにより動的にクラウドで実行するか、ローカルで実行するか瞬時に動的に切り替えることもできます。この開発手法をハイブリッドループと呼ぶことにしました。
このコンセプトを実現するために、Project Volterraを発表します。ARMのCPUとNPUを搭載したWindows 開発キットです。ARM64ネイティブなVisual Studioを搭載し、.NETもサポートすることですでに慣れている操作をそのまま活用できます。
業界最新のAIコンピューティング容量をもつニューラルプロセッサを搭載
回収された海面のプラスチックをリサイクル
ラック開発やデスクトップ開発のために積載が可能
ARMネイティブなVisual Studio 開発環境を搭載
Low code/no-code – ローコード・ノーコード
デジタルファーストな会社では、開発者の業務フローが会社全体の働き方に影響を及ぼします。業務エキスパートとプロの開発者が共同で開発するフュージョンチームによるコラボレーションはあらゆる部門や業務を密にします。そして我々はそのコラボレーションを更に簡単にしていきます。
本日我々はPower Apps のエクスプレスデザインを発表します。手持ちのPDFやPowerPoint資料、手書きのスケッチでも、エクスプレスデザインはほんの数秒でアプリに変換してくれるのです。
必要に応じてデータを接続したり、画面をカスタマイズしたり、さらに写真を撮って画面を追加したりすることもできます。
Figma を利用しているデザイナーはプロトタイプ素早く構築することができ、開発者はバックエンドのロジックやデータとの連携に集中することができるのです。これらはすべて、我々が構築したAIモデルで実現しています。
進化はそれだけではありません。本日 Power Pages を発表します。モダン且つセキュアなウェブサイトを誰でも構築できるようにするサービスです。
Power Pages は豊富なデザインやセキュリティ設定から構成することができ、シンプルな操作を提供します。
すでにPower Pages を利用して業務に利用している人たちがいます。ポルトガルのEdgar Simoes氏は、ウクライナ情勢により影響を受けた避難民を助けるためにPower Pagesを利用し、HTML等の知識なく必要なウェブサイトを構築することができました。たったの数日でアイデアからインパクトを与えることができたのです。
ポルトガルでは2万人以上のウクライナ避難民を受け入れました。
私はEdgar Simoes、経済の業界で仕事をしています。ウクライナライブ支援を始めた時、私は求められていると感じたのです。
私たちはポルトガルで人生をやり直す必要のあったウクライナから来た避難民を助けるために、食糧支援とファーストエイドキットを提供しています。
物資支援の受け入れ場所もデータも点在していました。そこで私はライブマップが必要だと思ったのです。
ウクライナライブエイドはPower Platform をフルで活用しています。最初のバージョンはたった2日間で構築することができました。 ですが、私はプログラミングの経験はほぼ無いに等しかったのです。
Power Pages はウェブサイトの構築を簡単にしてくれました。ローコードだったおかげです。
ウクライナライブエイドは情報を1つにまとめることで問題を解決したのです。
利用者にはこのライブエイドがコミュニティであると思ってもらいたかったので、インタラクションが重要でした。誰でも寄付センターを見つけたらが報告することができ、全員が助けることで成功に導かれるのだと思います。
Collaborative apps – コラボレーションを実現するアプリ
コラボレーションはMicrosoft Graphからはじまります。Microsoft 365 のコアであり、人・つながり・出来上がったものすべてを表しています。世界中の開発者はこのMicrosoft Graphを利用して、作成しているアプリケーションを拡張しています。
実際に50%以上のお客様のテナントは、カスタムや第三者のアプリケーションでGraph を利用しているのです。Graph コネクタによりISVは自分たちのサービスを拡張することができ、普段の業務の一部としてエンドユーザーには利用してもらえます。
例えばアプリのデータは直接検索結果に表示させることもできます。この例ではFigmaで採用されています。
メールの中でアプリケーションを直接@メンションすることもでき、Teams のチャネルからもメッセージの一部として送信できます。
また、Loopコンポーネントの一つとしてアダプティブカードを作成できます。この例ではZoho社が採用しています。
業務の一環としてチケットをそのまま貼り付けることができ、更新内容はOutlook、Teams、Zoho間でリアルタイムに反映されています。
Microsoft Graph を Microsoft Teams と接続することで、仕事の方法と仕事する場所が組み合わさるのです。開発者はTeams にアプリを埋め込んだり、アプリにTeams を埋め込んでいるのです。
第三者によってTeams 上へ組み込まれたアプリの利用頻度は、2年で月間利用者数が10倍に成長しました。
そして、より多くのISVはTeams上で構築したアプリにより、ISVの方々の売上に貢献されています。
Adobe 社は Adobe Sign を Teams と連携させ、利用者は Teams を離れることなく電子署名できるようになりました。
Microsoft Build では、Microsoft Teams でのライブシェア機能を発表します。リアルタイムでのミーティングのコラボレーションを可能にします。
アプリをミーティング中に共同利用できることは、必須です。ライブシェア機能により、単なる共有だけでなく、ミーティング参加者は共同で閲覧・作成・編集ができるのです。
その一つの例がHEXAGON社です。彼らはエンジニアソリューションを提供するサービスですが、この機能を利用することでエンジニア間のコラボレーションを可能にしました。
シミュレーションや品質確認、3Dモデルの編集やメモの追記などすべて共同で行えます。
Skillsoft社ではインタラクティブなトレーニングをTeams で構築しました。同期された文字の表示などで、新しい手段でトレーニングを提供しています。これらの機能拡張は全てTeams SDKで実現できます。
Metaverse – メタバース
過去2年間で、ゲームはコミュニティとコネクションをもたらすことをお話してきました。そしてHololensにより、遠隔治療やメンテナンス、コラボレーションをもたらすトレーニングやデザインを実現できます。
我々は更に幅広いテクノロジーを提供し、リッチな体験を提供できるアプリケーションが開発できるようにしています。まず、Teams では目線が同じになるように一列で表示したり、ハードウェアではインテリジェントなカメラにより、更に自然かつインクルーシブな体験を提供します。
そして、物理的に同じ場所でプレゼンテーションしているかのようにすることもできるのです。
現在私は社内でMesh for Teams を試しており、私のデジタルツインは私のような見た目としぐさをしてくれます。ここから数か月でより多くの機能を展開していきます。
Azure 上ではこのメッシュをプラットフォームのサービスとして展開していきます。それにより皆さんも独自の世界をつくることができるのです。メタバースの体験をどこからでも提供することができ、Hololens、タブレット、VRヘッドセット、スマートフォンなど、どのデバイスでも実現できます。これにより開発者は1つのデバイス種類に縛られることはありません。今週開催されているWorld Economic Forumでは、アクセンチュアとの提携により、バーチャルなイベントを開催しています。
人、モノ、場所のデジタル化は業種別のメタバースソリューションでも行われています。 様々な会社がこれにより 、IoTやデジタルツイン、MeshとHololensを活用し、 シミュレーションや予測を行うことが可能になります。
Novonordisk社では製薬プロセスの最適化を行っています。
Marks & Spencers 社ではストアパフォーマンスをリアルタイムで顧客体験を改善しています。
川崎重工では様々な装置をコネクテッドデバイスにし、分散したワークフォースをつなげるメタバースソリューションを作り上げました。
Azure Percept を利用して、今まで気づかなかったような故障であったり、トラブルの予兆を気づけると考えています。
遠隔地からエキスパートの方がいてくれることで、一つの作業現場に技術力や知見に集中するのではなく、複数の作業場て提供することで即時にトラブルを迅速化できます。
デジタルツインを活用することでトラブルの現場に行かなくとも問題が手に取るようにわかり、直すことができるようになるのです。
開発から設計、試験のすべての工程を仮想空間上で行うことができます。
我々マイクロソフトのプラットフォームは、皆さん自身のプラットフォームを構築するためのプラットフォームなのです。
今回のイベントでは50種類以上の新製品やメジャーアップデートを提供します。
開発者の機会を最大化し、豊富なプラットフォームの機能を提供することで皆さんが次の開発を行え、世界中にリーチできるよう、制約なく、制限なく開発できるようにしていきます。Imagine Cupはその非常によい例です。過去20年間、学生が一緒になりテクノロジーを組み合わせることで世界の問題を解決してきました。
それでは今週のMicrosoft Build をお楽しみください。
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