ピンクのひよこ(@PinkChickJP)です。
「Dynamics 365 Financeの標準機能で、レコードの登録時や編集時にフィールドを必須入力に変更する方法はありますか?」と管理者の方から相談を受けたので、今回は例としてグローバル アドレス帳に新しいアドレスを作成する際に住所の [郵便番号] フィールドを必須入力にする方法について書いてみたいと思います。

グローバル アドレス帳とは、連携する会社のすべての内部および外部担当者と組織が格納されている必要があるマスター データに対する中央リポジトリです。
グローバル企業では、世界の各地域で異なる住所形式のタイプを管理する必要があるので、 [住所の設定] ページを使用して、 組織に必要な住所形式を設定できるようになっています。

※別の例として、顧客情報の組織番号を必須入力にする方法について掲載された英語の記事がありましたので併せてご紹介します。
Making a Field Mandatory in Dynamics 365 for Finance and Operations without Customization – Dynamics 365 Finance Community

※本記事は2022/6/16 現在の情報です。最新情報は必ずMicrosoftのDocsやサポートでご確認ください。

グローバル アドレス帳で住所の [郵便番号] のフィールドを必須入力にする方法

  1. 画面右上の [設定] から [ユーザー オプション] を選択

2. 画面左上の [個人用設定] をクリック

3. 検索バーから [ページ: アドレスの管理] を検索し、選択

4. [ユーザーにコピー] をクリック

5. 選択したビューを共有するユーザーを選択し、[コピー] をクリック

6. グローバル アドレス帳で [新規] をクリック

7. [住所] の [追加] をクリック

8. 必須入力にしたいフィールドで右クリックし、[パーソナライズ: 郵便番号] を選択

9. [必須] をチェック

20. [郵便番号] フィールドが必須入力に変更されていることを確認

補足: 間違えられやすいパラメーター設定

グローバル アドレス帳には [住所の設定] というパラメーターがあります。このパラメーターではアドレスの作成時に検証する必要のあるフィールドを定義します。 [郵便番号]、[地域]、および [市町村] の値の検証を要求するオプションを選択できますが、フィールドを入力必須にすることはできません。このオプションが選択されている場合、グローバル アドレス帳に新しいアドレスが作成されると、そのフィールドの検証が行われます。