昨年12月に、Office 365グループはDiscovery機能でサポートされることを発表しました。その後、複数のアップデートを発表し、管理者向けにOffice 365グループの管理と統制を支援してきました。クロスアプリケーションのグループメンバーシップ機能により、より簡単に好きなアプリで共同作業が行えるようになっています。

これから発表する機能は、すべてのOffice 365(企業向け、教育向け)のお客様で本日よりご使用になれます。

  • プライバシータイプの更新:Office 365グループを作成すると、2種類のプライバシーオプションが用意されています:パブリック/公開(組織内の誰でもグループ内のコンテンツにアクセス可能)とプライベート/非公開(承認されたメンバーのみグループ内のコンテンツにアクセス可能)です。このアップデートにより、グループ所有者はプライバシー設定をOutlook上のグループプロパティから変更することすることが可能です。管理者はさらにPowerShellのSet-UnifiedGroupコマンドからもプライバシー設定を変更できます。詳細は「Make Office 365 groups public or private」(英語)をご覧ください。

このように、簡単にプライバシーの設定が可能です。

  • マルチドメインサポート:—大きな組織では、業務内容に応じて別々のメールドメインを分けて使用されることがあります。Office 365グループではテナント内共通のドメインを使用するのではなく、同ドメイン内で共有することとなっていました。 今回のアップデートで、管理者は特定のドメインを指定して、グループを作成できるようになりました。詳細は「Multi-domain support for Office 365 Groups」をご覧ください。
  • オンプレのExchangeメールボックスユーザーでOffice 365グループを設定するためのガイダンス:—オンプレのExchange組織とOffice 365を採用したハイブリッド展開の場合、Office 365上のグループをオンプレミスユーザーが参照できるようにするための手順は、「Configure Office 365 Groups with on-premises Exchange hybrid」の記事をご覧ください(英語)
  • Office 365グループからのメール送信—グループの共有メールボックスからメール送信したい場合、PowerShellのコマンドで設定が可能です。この設定を有効にすると、Office 365グループに属するユーザーは、Outlookか、Outlook Onlineを使ってOffice 365グループとしてメールを送信したり返信することができます。ユーザーはグループへアクセスし、メールを新規作成して「送信元」をグループのメールアドレスにできます。詳細は「Use PowerShell to manage Office 365 Groups」をご覧ください。

上記の改善点に加え、本日より以下の機能の配信を開始し、7月末までにはすべて導入を完了する予定です。

  • Azure Active Directory上でのポリシー作成:Azure Active Directory上で、特定のユーザーのみがグループを作成できるポリシーを作成しました。それにより、PlannerやPower BIなど、どのエンドポイントからでもOffice 365グループが作成できます。既存のExchangeメールボックスのポリシーは、Exchange内での作成に限定されます。
  • 使用ガイドライン:ユーザーへ教育する際に、実務で有効なグループを維持し続け、内部コンテンツのポリシーについても教育するための利用ガイドラインが作成できます。
  • データ分類と拡張性のあるポリシー:ポリシー別にOffice 365グループを分類するカスタマイズが可能です。この方法であれば、グループは組織の中のほかのコンテンツに対してもポリシーが適用できます。拡張性のあるポリシーは、グループが作成または変更された際に読み込まれるデフォルトのポリシーを用意することが可能になり、グループが作成または変更された後に独自のポリシーを別途設定できます。
  • モバイルアプリケーション管理:リアルタイムでユーザーのデータを守るため、現在Outlookグループのモバイルアプリを、Microsoft Intuneのポリシー管理されたアプリにしようとしています。

我々は継続的にOffice 365グループへ時間を費やし、管理エクスペリエンスを向上していきます。ロードマップに含まれている主なポイントは以下の通りです:

  • 配信リストからグループへの移行用UIをExchange 管理センター (EAC)へ:配布リスト移行のためのスクリプトのリリースに向けて進めています。もうすぐ、Exchange管理センターからワンクリックで直接配布リストをグループへ移行できるようになります!
  • Azure Active Directoryの命名ポリシー:どのアプリケーション(Outlook、Planner、Power BI等)でグループを作成した場合でも、グループ名やメールアドレスの前後に必ず文字列を含めるポリシーを構成できるようになります。管理者はグループ名で使用できない禁止文字リストも作成でき、さらに初期状態から登録されているプリセットのリストにより、ディレクトリをきれいな状態に維持できます。
  • 非公開グループのファイル検索機能:グループファイルとOffice Delveを連携させることにより、ユーザーは公開・非公開のどちらのグループからでもグループに所属さえしていれば検索できるようになります。

内部統制と管理機能に加え、今年の後半には、これらの機能も追加し、チームや組織を跨いで仕事ができるように支援していきます:

  • 外部メンバーをグループに追加できるようにします。
  • すべてのグループにSharePointのチームサイトを提供します。
  • Office 365 グループサービスとYammerグループを連携します。

今後追加されていくOffice 365グループの改善点についての詳細情報は、こちらをご覧ください:fasttrack.microsoft.com/roadmap また、Office 365グループについてのイノベーションや、詳細情報を9月26日–30日までアトランタで開催される、Igniteで提供しますので、そちらでお待ちしております

—Christophe Fiessinger氏 @cfiessinger Office 365 マーケティングチームのシニア製品マネージャー

 

情報元: https://blogs.office.com/2016/06/13/whats-new-in-office-365-groups-administration-june-2016-update/