マイクロソフトは、Office 365の2016年8月度のアップデート情報をOffice 365開発チームのブログで発表しました。以下はその発表内容を和訳したものです。

8月はインキング機能、モバイルアプリセキュリティ、Outlook等のアップデートで忙しい月となりました。また、我々はOffice Insider プログラムで、新たなレベルを発表します。

Officeのインキング機能が更に進化—あなたのデジタルなペンがよりパワフルに

2016はOffice と Windowsのインク機能においてのビッグな年です。 既に、簡単にペンを手にとって、Office アプリへ書き込むことができます。我々は更にデジタルインクでの可能性を拡張し、図形認識手書き数式変換機能を追加しました。そして今回、Office は以下3つの機能により、よりクリエイティブに、より勉強しやすくなります:

  • OneNoteでのインク数学アシスタント機能—手書きで数式を書いた場合、OneNoteはテキストへ変更するだけでなく、解決方法をステップ毎に提示してくれます。このインテリジェントなアシスタント機能により、OneNoteが数学の先生となり、Wordのインテリジェント執筆アシスタントと良いペアとなります。これら2つの機能により、勉強の課程でOfficeは貴方にとって、より良いパートナーとして、より多くの事ができるように支援してくれます。
対象: Office 365サブスクリプションを保有し、OneNoteをWindows 10でご利用の方

OneNote は手書きの数式の解決方法を提示してくれます

  • Officeアプリで、インキングをリプレイする—インクの下に表示されている内容を確認するには、新しい「インクリプレイ(Ink Replay)」と「インクリワインド(Ink Rewind)」機能をお試し下さい。手書きのメモや、図形の順番を見てみたり、ステップバイステップの手順書を確認したり、どの順序で文章の校閲をしたのかが確認できます。
対象: Office 365サブスクリプションを保有し、OneNoteをWindows 10でご利用の方。Windowsデスクトップ版のPowerPoint、Word、Excelでも提供予定

対象: Office 365サブスクリプションを保有し、OneNoteをWindows 10でご利用の方。

Officeの力とOneNoteのインク機能を試して、詳細を確認してみましょう。 最新版のOneNoteをダウンロードして、インク数学アシスタント機能、インクリプレイとインク効果を試してみましょう。その他、本日発表されたOneNoteでのアップデートはこちらからご確認ください。

Windows Information Protection(Windows情報保護機能)がOfficeへも

Windows Information Protection (WIP) はWindowsタブレットと、携帯向けのOffice モバイルアプリで対応しています。 前回発表した Windows 10 アニバーサリーアップデートで配信されたWIPは、エンタープライズレディーなソリューションで、事故によるデータ漏洩を防ぎつつ、個人データの管理を行えるようにしています。作成したコンテンツに対して、単純にアプリから「仕事」か「個人」かを選択することで、あなたのIT部門の方々は、業務データのみ削除できます。最新版のWord、Excel、PowerPointとOneNoteをダウンロードすると、WIPをご利用になれます。

対象: Office モバイルアプリ。Windows デスクトップ版は近日公開予定。

Web版のOutlookでの連絡先体験を改善

企業のお客様は、Web版Outlookから、より深く、よりインテリジェントな連絡先体験が可能になります。同僚の名前をクリックするだけで、彼らの情報を閲覧したり、組織図を確認し、頻度高く仕事をするメンバーを(Microsoft Graphによって)閲覧でき、参加しているOffice 365 グループや、共通の最近のメール、ファイル、会議が確認できます。 その他機能についての詳細は、こちらからご確認ください

対象: Web版Outlookをご利用の企業のお客様。近日中にSharePointやOneDrive for Business等、その他ウェブ版のOffice 365でも利用可能に なります。

Visioがより多くのプラットフォームで利用可能に

新たに2つのVisioアプリが公開され、より多くのデバイスでリッチな図形が閲覧できるようになりました。

  • 新しいVisio Online Preview では、ブラウザを利用するだけで、Visio図形を閲覧し、共有することができます。サブプロセスやウェブページへの移動等のドリルダウンも可能です。細かな情報はズームし、高度な忠実度で閲覧可能です。編集する際は、Visio Pro for Office 365で図形を開きます。
  • 新しいVisio for iPadにより、iPadを使って、Visioの図をどこからでもアクセスできるようになります。コンテンツの検索や、同じ図を違う視覚フィルターで見たり、直感的なパン&ズームウィンドウにより、より簡単にあなたの図形を高度な忠実度のまま閲覧できます。UserVoiceからフィードバックをお送り頂き、是非あなたのお気に入りの機能へご投票ください。
対象: Visio Online PreviewはFirst Releaseの企業のお客様を対象に展開されます。Office 365 管理社は、メッセージセンターの投稿から、いつVisio Online Previewが組織で利用できるか通知されます。Visio for iPad は
限定版 Office Insider プログラムから入手可能です

アクセシビリティ、in-appサポートと、Office Onlineのアップデート

その他の今月のアップデートは:

  • アクセシビリティのアップデート—今年の初めに発表した、アクセシビリティに関するロードマップ の実現に向けて、より早く対応可能にするために我々は頑張ってきました。Word、Outlook、SharePointなどのアプリに対する最近のアップデートによって、障害をお持ちの方々がどのデバイスからでも、コミュニケーションを取り、コンテンツを利用し、作成できるようにする目標へ一歩近づいてきました。そして、Office 365 for Macをご利用のお客様でも、簡単に作成したコンテンツをアクセシビリティチェッカー(Accessibility Checker)がご利用頂けます。詳細はアクセシビリティの向上内容の詳細は、こちらのブログシリーズをご覧ください。
  • In-app アシスタント—Windowsデスクトップ上のOfficeアプリでは、「Tell me」機能によって、より簡単にドキュメンテーションを検索することが可能になりました。また、米国にてOffice 365 Home とPersonalへサブスクリプション契約されている場合は、リアルタイムでMicrosoftサポートエージェントと連絡を取り合え、Office アプリを離れる必要がありません。(今後より広い範囲で提供する予定です)

  • Microsoft EdgeブラウザでのOffice Online 拡張機能—Chromeブラウザでは、300万回以上Office Online 拡張機能をインストール頂いています。今回、同じOffice Online 拡張機能がMicrosoft Edgeでも利用可能になりました。Edgeの画面右上から、簡単にOffice 文書や最近のファイル、OneDriveやOneDrive for Businessに保存されているコンテンツへアクセスできます。始めるには、拡張機能をダウンロードしてください。(Windows 10 アニバーサリーアップデートが必要です)

Office Insider Fastの発表

昨年11月にOffice Insider を発表してから、100万人以上もの方々にプレリリース版のOfficeを様々なプラットフォームにてご利用頂き、100,000以上ものフィードバックを頂きました。このパートナーシップのおかげで、より高い品質のOffice体験を全世界のOffice 365利用者の方々に提供できています。Office Insidersにご参加頂いている皆様には、フィードバックとご支援を頂き、深く感謝しております。

これから先数日間で、我々は新たなレベルとして、「Office Insider Fast」をWindows デスクトップ版、Mac とWindows Mobile で提供を開始します(Android と iOS は近日公開予定です)Fast レベルでは、より初期段階のOfficeビルドをより高い頻度で提供します。実は、これらビルドはMicrosoft社員たちが内部でアクセスできるモノと同様のビルドです。Office Insider Fastは、インサイダーの中でも、最新のプレビュー版を利用して、問題を発見し、Officeをより良いものへするためのフィードバックを提供し、 未サポートのビルドを利用するリスクでも問題視しない方に適しています。

対象: これから先数日間でOffice 365 Home と Personal サブスクリプション契約をお持ちの方
(詳細は Office.com/insider をご覧ください)。アップデートとサポート情報は @OfficeInsider をフォローしてください。企業向けのお客様は、First Releaseから最新の初期バージョンをご利用頂けます。

Office 365 サブスクライバー向けの今月の最新情報は、 Office 2016 | Office for Mac | Office Mobile for Windows | Office for iPhone and iPad | Office on Androidをご覧ください。Office 365 Home または Personal のお客様は、 Office Insider へサインアップすることで、最新のOfficeによる生産性が体験できます。Current ChannelっとDeferred Channelをご利用の、企業向けのお客様はFirst Releaseによって、サポートされた最新ビルドをご利用頂けます。こちらのサイトでいつ上記発表内容の機能がご利用になれるかが確認できます。

情報元: New to Office 365 in August—the continued evolution of inking and more