2日目のWPCキーノートでは、より各製品やサービスについての詳細が発表され、濃い内容のセッションとなりました。

 

WPC2016 2日目、キーワードは「イノベーション」のようです!

まずはWali Shah氏による登壇

Bill Withers – Lean On Meが歌われました。

挨拶はGavriella Schusterさんです。

3つの野心を達成するためにイノベーションとパートナーの力によって、何が達成できるか、本日はお話しします。

Partner of the year award オープンソース部門で受賞した、スペインのパートナーOpensistemas社のCEOにより登壇者の紹介。

Azure

Scott Guthrieが登壇開始

「この世界はMicrosoftを含め、大きく変わろうとしています。変化に対応するには戦略が必要となります」

「カスタマーエンゲージメントの向上、生産性の適正化、さらなるコスト削減が求められます」

企業が新しいデータやインテリジェンスを活用するためには、Cognitive Services、機械学習、高度なアナリティクスツール、IoTが必要となります

これらの組み合わせによって、より柔軟で、経費が抑えられ、差別化が図れ、変革できたビジネスモデルが得られるのです

Microsoftのクラウドサービスは、これら全てのシナリオに対応しています。Microsoftのサービスほど、幅広く、奥深いサービスを提供していません

我々は数年かけて世界中にクラウドサービスを展開してきました。現在は34カ所のデータセンターを提供しています。

これからも何百億円もの投資をかけて、拡大していきます

マイクロソフトのクラウドサービスが世界中で一番多くの適法証明書を各国で取得しています

我々はユニークな能力を持っており、Azure Stackによって、同じクラウドプラットフォーム体験をお客様やパートナーのデータセンターでも得られます

Microsoftは17のGartner社のMagic Quadrantでリーダーと位置づけられています

Fortune500に入っている85%以上の企業が、マイクロソフトのクラウドサービスを利用しています

昨年は450億ドル以上がMicrosoftのクラウドサービスを活用したパートナー様の売上でした

Microsoftのクラウドサービスを活用し始めたパートナーは、2倍の売上、1.8倍の継続的な収益、65%以上の利益率をSaaSベース製品で得ています

CSP(クラウドソリューションプロバイダー)プログラムによって、クラウドベースのソリューションをパートナーは提供できます

今週、Microsoft AppSourceの提供を開始しました

James Phillips氏によるMicrosoft AppSourceの紹介

Microsoft AppSourceにより、役割や、業種で絞り込むと、瞬時に適したアプリが表示され、エンドユーザーはどのアプリもすぐに試すことが可能になっています

AvePointを例にします。クリック一つで、DynamicsCRM、Cortana Analytics、IoT Suiteを活用したソリューションが数秒で作成されました

このアプリは政府向けに、信号の故障等、市民からの報告を管理するアプリです。このようなアプリがたった数秒で利用できるのです。

すでに200以上ものアプリがMicrosoft AppSourceで提供されています

Azureによって得られた、アプリケーションのイノベーションについてお話しします

これらの製品をAzure上で利用できます。LinuxベースもWindowsベースのソリューションも利用できます

その中でも、Xamarinについてもう少し詳しくお話します。

Xamarinによってメリットが得られたお客様の例をご紹介します

Xamarinによって、競合他社より早く開発できるようになりました。開発ツールに振り回されずに、より良いコードがかけるようになりました

Xamarin Test Cloudによって、OSやデバイスに関係なく、2000台以上のデバイスへ配信し、自分たちだけではカバーできない量を網羅することが可能にできました

Xamarin Test Cloudによって、次の1億ユーザーの獲得へ向けて間違いなく貢献してくれるでしょう

Xamarinが提供するデバイスライブラリーは膨大で、テスト結果は詳細な内容まで提供し、トレースログや、エラー内容もわかりやすいです

LEGOとのコラボで、学生にロボティクスを教えています。Visual Studio、.NETとXamarinの組合せにより、デスクトップからモバイルへの架橋となっています

XamarinとAzureの組み合わせで、強力なモバイルベースのクラウドソリューションが提供できるようになりました

今週、Azure Solutionのサイトを新たに公開しました。パートナーもお客様もAzureで何ができるか確認できます

パートナーによる事例や参照できるアーキテクチャの情報も提供されています

Key Forensic Services社ではイギリスの警察機関へクラウド上のITサービスを24時間体制で安全に提供しています

我々はMicrosoft Azure、Office 365と我々独自のクラウドプラットフォームサービスEV3を活用して、ハイブリッドなクラウドソリューションを提供しました

この世界ではどんどんデータが作られています。その結果、これらデータに対する洞察とそれに伴うインテリジェントなアクションが求められています。

それを実現するにはデータを活用するだけでなく、結果を理解し、その結果となった理由を理解し、予測する必要があります

Azure、SQLサーバ2016、PowerBI、Cortana Intelligence等を利用することで、お客様やパートナーが、よりスマートなアプリを開発できるのです

データの洞察が得られたら、Dynamics 365、Office 365とPowerAppsを活用することで、インテリジェントな行動がとれるようになります

Rolls-Royce社では、Azure IoT、Power BI、Dynamics 365、Azure Machine Learningを活用しました

Dynamics 365のフィールドサービス機能で計画的なメンテナンスもできるようになりました

それではSchneider Electric社の事例を紹介します

Schneider ElectricはマイクロソフトとLagos State Electricity Boardの協業で太陽光発電による電力をナイジェリアに提供しています

200校以上の学校と、医療機関に日没後も安定した電力供給を提供できるようになりました

Janet Kennedy氏によるSchneider Electricのソリューションデモ

ナイジェリアでは、電力供給が一番の問題で、1億7700万人の半分の人口しか電力を利用できません

200箇所の学校や医療機関は点在しており、遠隔での管理が必須です。一番重要なKPIが閲覧できるようになっており、問題や障害がリストアップされています

問題の施設をクリックしてみます。ここでは施設内の詳細状況が瞬時に把握できます。ボタンをクリックするだけで、ファームウェアを更新できました

Cortana Intelligenceはセンサーやデバイスから蓄積されたデータを基に、高度な分析をし、トレンドを予測します

障害のデータを基に適切な対処方法を提案してくれます

Schneider Electricによって、ナイジェリアのより多くの人々が、安定した電力供給を得られるようになりました

Microsoft Enterprise Mobility + Securityによって、より安全なモバイル環境を提供できるようになりました

情報保護機能とSaaSアプリケーションセキュリティ機能について Julia White氏が登壇

情報保護機能のAzure Information Protectionが本日より公開プレビューに

Excelでクレジットカード等の機密情報が自動で認識され、ファイルが自動的に保護されるようになりました

保護レベルを下げる場合は、必ず理由を記入する必要があります

SaaSアプリケーションは素晴らしいですが、ITはそれらを管理する必要があります。そこでCloud App Securityです

Cloud App Securityは、自動でSaaSアプリケーションを検知します。アプリケーションは10点満点で評価されます

何が外部とファイル共有されているか、どのアプリで、誰によって共有されているか瞬時に確認し対処できます

Microsoft Operation Management + Securityによって、複数クラウド間での様々な管理を可能にします

これはサービスとして提供されるため、パートナーもお客様も1つの場所でマルチクラウド環境を管理でき、自動化、セキュリティ分析、ログ解析など様々な機能が利用できます

ダッシュボード一つでアプリケーションやサービスの状況をオンプレでもクラウドでも、Hyper-Vでも、AWSでも、OpenStackでも確認が可能です

我々は一番のクラウドサービスを一番のパートナーと共に提供することで、お客様のビジネスを拡大させ、より多くの価値を出します。パートナーなくして達成できないことです

皆様へはWPCへお越しくださり、心から感謝しております。これからもよろしくお願い致します。ご静聴ありがとうございました

 

Microsoft Office

Microsoft Officeのセッションの始まりです

プレゼンターは、N1 ITのShirley Fernandesです

Kirk Koenigsbauer氏による登壇が始まりました

まずはじめに、生産性の向上における現在のトレンドについてお話します

我々が把握しているトレンドの一つが、共同作業の必要性です。チームとして仕事する量が5年で倍増しました

遠隔で仕事をする時間が過去10年で4倍にも増えました。それはモバイルによる革命と、常に「接続」されている環境になったからです

アメリカでは、2020年までに、2000年以降に生まれた人口が5割を占めると予測されています。つまり、最初からモバイル環境があり、チームで働くことになれているのです

もう一つのトレンドは、従業員たちが膨大なデータに埋もれていることについて不満を持っています。過去2年間だけで全世界の90%のデータが生成されたのです

さらにもう一つのトレンドは、データの共有です。課長レベルの役職者にアンケート調査を取ったところ、87%もの人が個人向けアカウントにデータを格納したという結果が出ました

それらトレンドを踏まえると、Office 365がデジタル変革に貢献し、生産性の向上させると我々は認識しています

我々のビジョンは4つの軸を中心としています。共同作業、移動性、インテリジェンスと信頼です

まずは共同作業についてお話しします。共同発行や、情報共有、リアルタイムの音声、動画通話やグループでの共同作業ツールについて積極的に投資しています

二つ目は移動性です。iOSやAndroid版のWord、Excelの開発について進めています。我々はどこでも人々に生産性があると信じています

つまり、貴方のデータやアプリ、設定、コンテンツはどこに居ても常にアクセスでき、常に生産性を維持できるということです

Scott氏とSatya氏はインテリジェンスについてお話ししてました。インテリジェンスについても生産性に貢献すると考えます

日々仕事の速度が早くなっており、人の力だけでは追いつけない程の早さになっています。そこでBOT、機械学習等によって、生産性向上とデータの見える化に貢献すると考えています

次に信頼です。信頼を基にOffice 365は開発されています。ビルトインセキュリティ等により、エンタープライズレベルの生産性を提供しています

ご存じでないかもしれませんが、実は先週Office 365は5周年を迎えました

今では7000万人以上もの企業向けアクティブユーザーが存在し、成長率は57%です

Office 365 E5により、パートナーは最大で1.8倍のサービス売上を達成しています

それでは、我々のユニークなお客様 #Facebook を動画でご紹介します

「Facebook がOffice 365を選んだ理由?それはMicrosoftがかっこいい会社になったからです」

Facebook CIO Tim Campos氏による登壇参加

Facebookではカルチャーは「早く動く」「たくさん失敗する」なのです。これらを実現するためにツールは非常に重要なのです

プラットフォームにおいても、場所においても、デバイスにおいても依存のないツールが必要でした。それがOffice 365でした

我々が一番興味を持ったのが、インテリジェンスとアナリティクスについてです

我々の業種の性質上、アイデアや考えることが仕事であり、それらが直接会社へ貢献します。従業員は一日4時間以上、コラボレーションで時間を費やします

今まで以上に膨大なデータから、重要なデータだけ取得してくる必要がありました。そこでDelveやMS Graphを活用しました。これらがFacebookを支援します

我々は今提供されているOffice 365を単に購入するのではなく、明日提供するものを購入しているのです

次にお話するのは、Office 365のロードマップについてです

まずはセキュリティについてです。 高度な脅威検知機能や、eDiscovery機能、カスタマーロックボックス機能、アドバンストセキュリティマネージメント機能を追加しました

アドバンストセキュリティマネージメント機能は、高リスクの可能性がある行動を検知します。例えば単一のアカウントが複数の場所からログインしている場合などを検知します。

アナリティクス関連では、2つの機能を追加します。1つは、より高度な分析と可視化機能です

今やろうとしているのが、Power BI Pro をOffice 365に組み込むことです。最近ではExcelの内容をPower BIへピン止めできるようにしました

新しいカテゴリーとしては、「Delveパーソナルアナリティクス」があります。時間の管理や、ミーティングの管理をより効率よく行います。

Skypeにおいても、大きく投資しており、PBXシステムを丸ごとクラウド化することも可能になりました

SharePointでは、新たなモバイルアプリを複数リリースし、よりシンプルでモダンなウェブ体験も得られるようになります

それではデモをCatherine Boeger氏が進めます

これは、Sharepointで作成されたポータルです。新しいのは、このポータルがモバイルでも同じように閲覧できるのです

Outlookのモバイルアプリでは、マルウェア、フィッシング詐欺、企業データの保護が含まれています

Advanced Threat Protectionにより、メールに貼り付けられている、危険なサイトへのリダイレクトも検知します

EMS機能により、企業データはコピーできないようになっています

次は管理者の観点でお見せします。問題のある異常な行動は自動で検知され、表示されます。直接ユーザーを無効化することも可能です

次にインテリジェンスについてお話しします。Delveパーソナルアナリティクスによって、時間の割り振りがダッシュボードとして表示され、メールや会議、残業時間なども表示します

より詳細も確認できるようになっており、例えばミーティングの時間で、他のタスクも実施しているということが確認でき、あまりそのミーティングの生産性がよくないことがわかります

PowerPointにもインテリジェンス機能が含まれています。写真を複数挿入してみましょう。挿入すると、自動で写真の内容を識別し、デザインを提案してくれます

次にSkype for Business for Macをお見せします。連絡先、履歴の表示、ミーティングへも参加できます。電話会議も利用可能です

数千人規模で配信するには、ブロードキャスト機能が利用できます。年度末には字幕機能や、リアルタイムの翻訳機能を実装する予定です

これからも共同で進められる、様々な可能性をまだまだ秘めています。皆様のお時間、フィードバック、継続的なサポートを提供いただきありがとうございます

 

Windows & Devices

Windowsデバイス担当のYusuf Mehdi氏による登壇です

パーソナルコンピューティングに向けて、我々は新たな脅威と日々暮らしているという認識が必要です。新たな技術を利用することが必要で、2Dの世界から考えを変えなければいけません

まずはWindows 10とセキュリティについてです

70社での調査によると、80000件のセキュリティ問題と、2122回の不正アクセスが報告されました。

データの不正アクセスを検知するまでに平均で200日かかり、

復旧に80日かかるとされ、

一件あたり、1200万ドルの損害があります

攻撃によって、最大で3兆ドルもの損害が発生する可能性があるのです

2種類の会社が存在します。ハッキングされた会社と、ハッキングされたことを知らない会社です。未然に防ぐには端末を守る必要があります。

Windows 10には様々なセキュリティ機能が実装されています

3週間後のアニバーサリーアップデートでWindows Helloを利用して、サイトへログインできるようになります

Windows Device Guardでマルウェアを防止できます

Advanced Threat Protectionにより、ダッシュボード形式で攻撃が閲覧可能になります

8/2のアップデートでは、セキュリティ、Cortana、Hololens、ペン、Xboxへの更新が含まれています

Bryan RoperによるWindows 10 デモ

Cortana + Windows Helloによって、音声操作とカメラでの顔認証のみでログイン可能に。

ブリジストン社の検査は、インク機能でざっくり書いても認識可能

Windows 10 Enterprise E3を発表。1シート月額7ドルで利用可能に

Microsoft Surface as a serviceを発表。これによりすべての製品が月額課金体系で利用可能に

2020年までには8000万台ものミックスリアリティ、バーチャルリアリティとアーティフィッシャルリアリティが提供されると予測されています

すでにこれらの企業でHololensが導入されています

Hololensを導入した、PGATour社による登壇参加

PGATourのHololens導入会社Taqtileによる製品デモ

Hololensパートナーの紹介動画

ご静聴いただきまして、ありがとうございました。引き続きWPCをお楽しみください!