2016年7月のOffice 365アップデートでは、各Office製品の生産性向上点として、インテリジェントな「Researcher」と「Editor」がWordでリリースされ、、Outlookでは優先するメールを識別する「Focused Inbox」機能と PowerPointでは概要スライドが自動で作成できる「Zoom」機能が追加されました。
以下はMicrosoft Office 365開発チームの公式ブログを和訳したものです。

 

我々は今月、インテリジェントなクラウドサービスによって動作するOfficeアプリをデザインし、あなたの時間を節約し、より良い仕事の結果が得られるようにしました。これらの機能は、Wordの文章から、PowerPointによるダイナミックなプレゼンテーション、そしてOutlook のメールの優先付けを改善してくれます。

Researcher—信頼できる情報へアクセスし、コンテンツの引用がより簡単に

ResearcherはWordの新たなサービスで、信頼できる情報元からの情報をやコンテンツをあなたの文章へ含められるように検索してくれます。Word文章の中からあなたが書いているコンテンツに関連する情報が検索でき、クリック一つでそのまま追加できます。もちろん、正しいフォーマットで引用されます。ResearcherはBing ナレッジ Graphを利用しており、ウェブから構造化された、安全で、信頼できる、適切なコンテンツを見つけ出します。

我々は継続的にResearcher の参照先を拡張し、国立科学センターや医療センター、有名な百科事典や歴史データベース等も含めるように進めていきます。我々はもうすぐResearcherをモバイルデバイスでも実装し、皆さんが論文の概要をどこでも、どんなデバイスでも作成できるようにします。Researcherは本日より、Office 365契約者でWord 2016 をWindowsでお使いのお客様がご利用いただけます。

Editor—あなたの新しいデジタルな執筆アシスタント

Researcherは論文を始めるために支援してくれますが、Editorは編集時の高度な検査と編集サービスを提供します。機械学習と自然言語処理、そして我々の語学者チームの協力により、Editorはあなたが執筆中、執筆内容の改善点を提案してくれます。最初は、文面でのコミュニケーション向上のために、不明確な文字や複雑な単語に対する代替案を提案します。例えば、「大部分において(the majority of)」の代わりに「ほとんどの(most)」を提案します。

Editorはより 明確な執筆スタイルを提案し始め、時間の経過と共に拡張します。

クラウドベースサービスとして、Editorは向上します。この秋、Wordの既存の文書校正機能を拡張し、なぜ入力した文字が適切でないかを教えてくれるようになります。よって、修正と併せて学習することもできます。同じタイミングで、EditorはWordの全体的な文書校正の表示方法を見直し、スペル(赤い波線)、 文法(青い二重線)もしくは、執筆スタイル(金色の点線)で識別できるようになります。 これらの変更点やその他更新内容について、乞うご期待ください。

Editorはなぜ間違いかもしれないのかの情報を提供します。

「@mentions」機能と「Focused Inbox」機能で、Outlook上の重要な内容に集中する

今月は2つのアップデートをOutlookで提供し、よりスマートに仕事をし、メールの管理ができるようになりました。お客様により、iOSとAndroid向けのOutlookではFocused Inbox 機能に喜んでいただけました。
今回我々はWindows、MacとWeb版のOutlookへもこの機能を配信します。Focused Inbox はあなたにとって一番重要なメールへ集中することを可能にし、自動的に受信トレイを2つのタブに分類してくれます。重要なメールは、「Focused」タブで表示し、他のメールはアクセスしやすくしつつ、「Other」タブで確認できます。メールをFocused Inboxへ入れたり、出したりする度に、Outlookはあなたの行動を学習し、よりあなたの重要度に合わせて動作するようになります。

デスクトップ版とウェブ版がリリースされることで、統一されたビューで、どのデバイスからも重要なメールを確認できます。Focused Inboxやタイムライン、Clutterをご利用の場合、何が期待できるかについての詳細情報は、本日のOutlook ブログをご覧下さい。

我々は更にOffice 365サブスクリプションをご利用のお客様に対し、「@mentions」機能をWindowsとMac版のOutlookで提供し、重要なメールをより簡単に識別し、その他のメールに対してフラグを設定できます。誰かをフラグする場合、「@」マークをメールの本文で入力し、選択したい(メンションしたい)人を選びます。選択した人の名前は、自動的にメールでハイライトされ、選択した人のメールアドレスが自動的に「To:」に追加されます。あなたが言及(メンション)された場合、「@」マークがOutlookに表示され、どのメールであなたが関連しているかすぐに検索できるようになっています。メールの中でも、あなたの名前は青色でハイライトしてくれ、本文のどこであなたが関連付けられたかを表示してくれます。Office InsiderでOutlook 2016をWindowsまたはMacをご利用の方は、@mentions機能を本日より利用できます。Web版のOutlookでは既に利用可能で、Outlook for iOS、AndroidとWindows 10 Mobileでももうすぐ利用可能になります。詳細は本日のOutlook blogをご覧下さい。

メッセージリストと受信トレイフィルターから、@マークが付いているメールを、簡単に見つけ出し、あなたが関連付けられたメッセージを検索することができます。

PowerPointが継続的に進化—「Zoom」機能について

昨年11月に、我々は PowerPoint デザイナーとMorphを発表し、洗練されたスライドや、魅惑的なモーションが数クリックで、作成できます。本日より、我々は「Zoom」機能を提供し、簡単にインタラクティブなプレゼンテーションを作成できます。インタラクティブな概要スライドから始め、どのスライドでもスムーズで、簡単なナビゲーションができるようになり、ご静聴いただく方々を魅惑できます。スライドショーモードを離れるず。プレゼンの流れを邪魔することなく、スライドを好きな順番で表示することができます。Windows デスクトップ版のPowerPoint 2016をご利用の、Office Insidersに参加されている方々は、コンテンツの内容の深さや、セクションの使い方によって「Zoom」機能で簡単に概要のスライドを作成できます。例えば、セクションが用意されているスライドでは「Summary Zoom(概要ズーム)」を使ったり、数スライドのみのプレゼンテーションでは「Slide Zoom(スライドズーム)」を使ったりすることができます。
我々は引き続き、本日発表した機能のようなインテリジェンスをOfficeアプリへ組み込みます。Office 365のアップデートの詳細情報については、Office 2016 | Office for Mac | Office Mobile for Windows | Office for iPhone and iPad | Office on Androidでご覧ください。Office 365 Home または Personal をご利用のお客様は、Office InsiderOffice Insiderへ登録し、最新のOfficeで最大の生産性を得られる、最初のメンバーになりましょう。 企業向けのお客様で、「Current Channel」または「Deferred Channel」へご登録の場合は、「First Release」に登録することで、最新版がご利用になれます。皆様の継続的なサポートとフィードバックに感謝いたします!

—Kirk Koenigsbauer氏

情報元:New to Office 365 in July—new intelligent services Researcher and Editor in Word, Outlook Focused Inbox for desktop and Zoom in PowerPoint