今回は超々初心者向けにプログラミングなしで! 画像認識のサービス、Computer Vision APIを利用してみたいと思います。

サンプルで試せるサイトもありますが、今回は自分のパソコンから試すことを想定します。

事前に準備するものはAzureのサブスクリプションだけです。無い方はまずは登録からお願いします。

用意するもの:

Microsoft Azure サブスクリプション

Step 1:Computer Vision APIを使えるようにする

まず、AzureでComputer Vision APIを利用するための「APIキー」を取得します。

「APIキー」とは、言わゆるパスワードのようなものです。これを使って、あなたが利用したことを検知します。

Azureポータル(https://portal.azure.com/)から、「+」をクリック、「AI + Cognitive Services」の「Computer Vision API」を選択します。

名前、場所、価格レベル、リソースグループを記入し、「以下の通知を読み、理解しました」にチェックを入れます。

場所は2017/6/22現在、一番日本に近い「東南アジア」を選ばれることをおすすめします。

価格レベルは「F0」を選べば無料で試せます。※回数の制約等があります。

「作成」をクリックしたら、Computer Vision APIが使える準備が整いました。

作成はできましたが、利用するには「エンドポイント」というWebアドレスみたいなものと、「APIキー」というパスワード的なものが必要です。

まず、エンドポイントを取得します。作成したComputer Vision APIを開くと概要が表示されます。「エンドポイント」と書かれているしたのURLをコピーします。メモ帳などに一時的に貼り付けておいてください。後に利用します。

次に、「APIキー」を取得します。画面左側の「キー」をクリックし、「キー1」のところに表示されているなが~い文字列をコピーします。こちらもメモ帳などに一時的に貼り付けておいてください。後に利用します。

Step 2:Postmanをインストールする

次に、ご自身のパソコンに「Postman」というソフトをインストールします。

これを利用すると、プログラミングなしで、開発環境なしでComputer Vision APIが試せます。

まず、インターネットから https://www.getpostman.com/ へアクセスし、Postmanをダウンロードします。大体サイズは数十MBで小さいプログラムです。

※私はPostmanの人間ではありませんので、ご安心を。

MacもWindowsも、Linuxでも使えますよ!

今回はWindowsを想定して手順を書きます。

インストーラーを起動するだけでインストールされます。数秒で終わります。

これが表示されればPostmanの準備はできました。

「Take me straight to the app」をクリックします。


Step 3:Computer Vision APIをPostmanに設定する

まず、Postmanの画面構成をさらっと説明します。複雑そう…と思われるかもしれませんが手順は今からご説明します。

「GET」をクリックし「POST」を選択します。

STEP1でコピーした、エンドポイントのアドレスを「Enter request URL」と書かれている部分に貼り付けます。

貼り付けたアドレスのあとに、文字を追記で入力します。

https://southeastasia.api.cognitive.microsoft.com/vision/v1.0」の後に「/analyze?visualFeatures=Categories,Tags,Description,Faces,ImageType,Color」と入力してください。

面倒くさい方は、以下の文字列をそのままコピーペーストしてくださいね。

/analyze?visualFeatures=Categories,Tags,Description,Faces,ImageType,Color

こんな感じです。

次に「Headers」というところに、以下を記入します。

表にするとこんな感じです。面倒くさい方はコピーしてください。(APIキーはご自身のメモ帳から!)

※上記のAPIキーはデタラメなので使えません

Key Value
Ocp-Apim-Subscription-Key メモ帳へコピーしてた「APIキー」を貼り付ける
Content-Type application/octet-stream

ここまでできたら、「SAVE」を押して、保存しましょう。

後で利用するときにわかりやすく名前をつけて、フォルダも指定できます。


Step 4:Computer Vision APIを利用する

いよいよ使う時がやってきました!

Bodyをクリック、binaryを選択し、ファイル選択で、ご自身のPCに保存した写真を選びます。

あとは「SEND」を押します!

結果が出ましたー

この写真だと…

カテゴリーは建物が27%、アウトドアが2%

キーワードとしては、空が99%、アウトドアが91%、古いが45%でした。

別の写真で試すと…

カテゴリーは「食べ物」

キーワードは「食べ物」、「お皿」、「テーブル」、「室内」、「サンドイッチ」でしたー