マイクロソフトは2016年10月28日に、新バージョンのDynamics NAV「Dynamics NAV 2017」をリリースしました。この記事では、その発表に合わせ、新しくリリースされた機能や、変更点についてご紹介します。

 
 

コア機能の強化

簡単になったセットアップ

Dynamics NAV 2017からは、「Assisted Setup」機能が追加され、ウィザード形式で、Dynamics NAVの初期設定が可能になりました。


主に会社の設定、Office 365設定や、承認フローのセットアップ、マスターデータの準備に利用可能です。


CRM連携設定の簡素化

Dynamics CRM との連携は今まで以上に簡単になり、ウィザード形式で設定が可能です。従来のように、Dynamics CRM 側でソリューションファイルをインポートすることなく、このウィザード内でセットアップがすべて完結します。


 
 

品目マスターの強化

通常の品目マスターに、「品目付随情報」(Item Attributes)が加わり、色や寸法、素材などの情報を追加できるようになりました。これでSQUの管理がより簡単になりますね。


 
 


 
 

Cortana Intelligence連携

機械学習により、過去情報をもとに、予測することが可能になりました。

売上予測

過去の売り上げ状況をもとに、売上予測を確認できます。


在庫予測

品目単位での在庫変動を自動的に把握し、未来の在庫消費を予測することができます。


Time Series APIの利用

Cortana IntelligenceはAPIとして利用可能となっているため、上記2つの予測機能以外にも、カスタマイズすれば、ほかの機能へも実装できます。

 
 

Office 365との親和性強化

Dynamics NAV 2017では、Office 365との親和性がさらに強化され、シームレスに連携しています。

 
 

Outlookメール連携

Outlookを離れることなく、メールの送信者に関連する販売情報、債務情報などが閲覧できます。

そのまま受注書や、見積書、請求書の作成も可能で、そのままOutlookから請求書を送ることも可能です。


Outlook連絡先連携

Dynamics NAV 2017では、Office 365との連携ボタンが用意され、簡単にOutlookに連絡先を連携することができます。


 
 


 
 

Microsoft Bookings連携

Office 365 Business Planのお客様向けのBookingsアプリと連携して、予約情報と連携することも可能になりました。


 
 

Excel連携

従来のExcel連携が強化され、専用のアドインで「DATA CONNECTOR」を利用することで、Dynamics NAV 2017の情報を直接Excelから見るだけでなく、そのままデータをExcelで追記、修正、削除して、Dynamics NAV 2017へ反映することができます。


Power BI連携

Dynamics NAV 2017では、Power BIのグラフを、そのまま埋め込むことができるようになりました。


 
 


 
 

Microsoft FlowとPowerApps連携

Dynamics NAV 2017は、Microsoft FlowやPowerAppsと連携するためのコネクターが標準で用意されています。これにより、数百のアプリと連携が可能になりました。