マイクロソフトは既存の環境に対して、最適な環境を提案する、パブリックプレビューとしてAzure Advisorをリリースしました。以下は、その発表内容を和訳し、独自に一部追記したものです。

今までAzure上にアプリケーションを構築することは簡単なことですが、その中で正しくAzureのリソースを設定し、最適化するのは難しい仕事です。そこで我々は本日、Azureリソースをベストプラクティス(最適な手法)で構築できるように提案する、Azure Advisorをパブリックプレビューとして公開しました。

Azure Advisor はリソースの構成内容を分析し、使用状況のテレメトリーデータをもとに、リスクや問題点を検知します。そして、Azureのベストプラクティスをもとに、最適なソリューションを提案し、費用の削減やセキュリティの向上、アプリケーションの信頼性を向上させます。このブログ投稿では、Azure Advisorの概要を説明し、どのようにAzureのリソースを最適化するかをご紹介します。

提案を参照

Azure Advisorを始めるには、Azure ポータルから、 「Azure Advisor」を選択します。

サブスクリプションを選択し、「始めましょう!」をクリックします。

選択されたサブスクリプションをもとに、提案内容の数と、明細が表示されます。

提案内容をリソースグループ単位でフィルターし、各提案内容によるビジネスへの影響度が確認できます。また、提案内容は以下のカテゴリーから参照することも可能です。

カテゴリー Description
高可用性 Azure Advisorはリソースの構成を検査し、アプリケーションに対する可用性について提案します。例えば、ベストプラクティスとして、Azure Advisorは単一インスタンスの仮想マシンを可用性セットへ属させることを提案します。この構成により、計画的または非計画的な保守業務が発生した場合でも、最低1台の仮想マシンが実行可能となり、Azure VMのSLAを維持できます。
費用 Azure Advisorはリソースの使用率を確認し、コストの削減方法を提示します!例えば、あまり利用されていない仮想マシンがあると、Azure Advisorは現在の発生しているコストの予測を立て、仮想マシンを停止するか、ダウンサイジングすることを提案します。
セキュリティ Azure Security Centerについて、すでにご存じかもしれません。Azure AdvisorはAzure Security Centerと連携し、セキュリティ関連の提案を表示し、統一化された、Azure提案体験を得られます。
パフォーマンス 各Azureサービスには、個別のパフォーマンス改善内容があります。例えば、Redis CacheアドバイザーはRedisクラスターに対するパフォーマンス改善を提示します。アプリケーションで利用されている各Azureサービスへアクセスするのではなく、Azure Advisorを利用することえ、より快適に、一括化された表示内容で、Redis、SQL DBやWeb Appsのパフォーマンス改善の提案内容が閲覧できます。

提案内容の管理

Azure Advisorは各提案内容を提示するだけでなく、アクションをステップごとに提供し、修正の適用を支援してくれます。 Azure Advisorはさらに、インラインでアクションを表示してくれるため、Azure Advisorポータルを離れることなく、提案内容を実行することができます。もしすぐに何か実行する予定がなければ、一定期間提案内容を再通知にさせることができます。 また、提案内容を再度表示させないようにすることも可能です。(再通知を選択し、期間を「なし」にする)

我々はみなさまに、Azureのベストプラクティスを提案する提案エンジン – Azure Advisorを公開できたことにわくわくしています。ぜひ、Azure ポータルへ今日アクセスして、何か提案事項がないか確認してみてください。Azure Advisorについての詳細と、対応している提案内容の一覧は、こちらからアクセスできます。皆様からのフィードバックをお待ちしております。

情報元: https://azure.microsoft.com/en-us/blog/announcing-public-preview-azure-advisor/